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レスター・シティのヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ会長、そしてスタッフの方々のご冥福をお祈りいたします | Tavitt Football Journey

レスター・シティのヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ会長、そしてスタッフの方々のご冥福をお祈りいたします

 

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2018年10月27日にレスター・シティの本拠地「キングパワー・スタジアム」で行われたプレミアリーグ第10節「レスター・シティvsウエストハム」の試合後、レスター・シティのヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ会長とスタッフ数名が搭乗したヘリコプターが駐車場に墜落。

事故直後は情報が錯綜していましたが、翌日にはクラブ公式サイトで「会長、スタッフ2名、パイロット2名の計5人が亡くなった」と発表されました。

2015-16シーズンでは強豪クラブを退けてのプレミアリーグ制覇など、奇跡を起こしたヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ会長ならびに2人のスタッフ、2人のパイロットの方々のご冥福をお祈りいたします。

この記事では、プレミアリーグでも愛されていたスリヴァッダナプラバ会長を悼み、彼がプレミアリーグに残した功績などをご紹介します。

2010年にレスター・シティの会長に就任

 

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タイ出身の実業家であるヴィチャイ氏は、2010年に経営難に陥っていたレスター・シティの経営権を前オーナーのミラン・マンダリッチ氏から3900万ポンド(当時のレートで約62億4000万円)で取得しました。

アジア人がオーナーになるということでサポーターは当初こそ懐疑的でしたが、ヴィチャイ氏は頻繁にスタジアムに足を運び試合を観戦。

マーケティング面だけを意識し莫大なお金だけを出す典型的な大富豪オーナーとは違い、まったく逆の親身なアプローチでヴィチャイ氏は徐々にサポーターの心をつかんでいきました。

この当時レスターは1億300万ポンド(当時のレートで約164億8000万円)もの負債を抱えていましたが、ヴィチャイ氏はなんとこれを全額返済。

クラブの財政状態がよくなったことで、クラブは新しい練習場などのインフラを整えることができました。

2014-15シーズンには10年ぶりにプレミアリーグへ

 

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レスターは当時、プレミアリーグではなくチャンピオンシップ(実質2部)の所属でしたが、2012年には100万ポンドで5部リーグからFWジェイミー・ヴァーディを、2014年にはフランス2部からMFリヤド・マフレズを獲得するなどヴィチャイ氏は将来性を見込んだ選手を中心にクラブに投資をしてきました。

2010年には浦和レッズ所属の阿部勇樹も獲得しており、アジアへの露出を増やすというマーケティング面ではヴィチャイ氏のビジネスマンとしての側面も見られます。

インフラの整備、さらに選手獲得にも投資を惜しまなかったことが実を結んで、2013-14年はチャンピオンシップで1位となり、10年ぶりにプレミアリーグへの復帰を決めました。

ヴィチャイ氏は昇格を決めた際にサポーターにビールを無償提供するなど、気前の良いオーナーとしてファンの心を掴みます。

昇格シーズンとなった2014-15シーズンは終盤まで最下位に沈んでいましたが、猛烈な追い上げを見せて14位でフィニッシュ。

なんとか残留を決めたものの、2011年からクラブを率いていたナイジェル・ピアソン監督を問題行動などの理由から解任。

後任としてかつてチェルシーを率いた経験を持つクラウディオ・ラニエリ監督をチームに招きます。

2015-16シーズンはプレミアリーグで奇跡を起こす

 

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2015年6月には移籍金13億円で日本代表FW岡崎慎司が加入。

ヴィチャイ氏は日本人選手にプレミアヘの門を開いてくれる数少ないオーナーの1人でした。

レスターは2014-15シーズンの終盤まで降格争いをしていたこともあり期待値は高くなく、ラニエリ監督も残留が第一目標と話しており、なんとか勝ち点40を獲得したいと考えていました。

しかし、シーズンが始まってみればFWヴァーディとFW岡崎が運動量やスピードを活かしてプレスをかける戦術が見事にハマったのに加え、MFエンゴロ・カンテやMFダニー・ドリンクウォーターが陣形をコンパクトに保ち、抜群の安定感をもたらしたことでレスターは快進撃を見せます。

FWヴァーディはシーズン24ゴール、MFマフレズは17得点10アシストと爆発。過去に投資した結果が実を結ぶ形となりました。

 

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世界中の予想を裏切り、レスター・シティは勝ち点81でクラブ創設132年目にして初めてプレミアリーグを制覇。

ヴィチャイ氏は優勝のボーナスとして1台あたり10万5000ポンド(約1400万円)のスポーツカー『BMW i8』を選手たちにプレゼントするなど、ここでも気前の良さを見せました。

ヴィチャイ氏の魅力はビッグネームを獲得することではなく、寄り添う姿勢だった

 

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サッカークラブには中国資本などがどんどん投下されますが、ビッグネームを獲得した後に経営がうまくいかなかったり、監督との補強方針が合わないといった事が起こりがちです。(サッカーをビジネスとしてしか捉えていないオーナーも大勢います)

ヴィチャイ氏は莫大な資金力を活かしてビッグネームを獲りに行くのではなく、まずはサッカークラブとしてのインフラを整え、将来的に成長が見込める選手に投資をしてきました。

ヴィチャイ氏の魅力は、サポーターや選手、そしてクラブを第一に考えて寄り添う点でしょう。

また、持ち前の気前の良さからサポーターにビールやドーナツ、グッズを無料で配ったり、アウェイへの遠征のためにサポーターへ無料バスを提供するなど、オーナーで大富豪という存在ながらサポーターや選手との距離が近いという点も彼が愛される理由の1つです。

 

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プレミアリーグにこんなオーナーがもっと増えればいいのにと思っていた矢先の出来事で、大変驚きました。

ヴィチャイ氏が残したレスターのプレミア初優勝、そしてクラブへの功績をレスターのサポーターだけでなく、プレミアリーグのファンも決して忘れないでしょう。

あらためてヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ会長ならびに2人のスタッフ、2人のパイロットの方々のご冥福をお祈りいたします。