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国際サッカー連盟(FIFA)は2018年9月24日に『ザ・ベスト・フットボールアウォーズ2018』と題し、2017-18シーズンにおける各賞を発表しました。
※ FIFAは2016年をもって、フランスのフットボール専門誌『フランス・フットボール』との提携を解除しているため、この賞はFIFAの独自表彰であり、バロンドールではありません。バロンドールは12月に発表となります。
このページでは、ザ・ベスト・フットボールアウォーズ2018の各賞の受賞選手などを掲載します。
目次
男子最優秀選手
ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード/クロアチア代表)
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男子最優秀選手には、クロアチア代表をW杯準優勝、レアル・マドリードをCL3連覇に導いたルカ・モドリッチが選出されました。
最終候補者には、2年連続受賞中のクリスティアーノ・ロナウドや、リヴァプールをCL準優勝に導いたモハメド・サラーなどが残っていましたが、W杯での躍進に加えてクラブでの功績を高く評価されたモドリッチが初めての受賞となりました。
バロンドール時代を含めると、クリスティアーノ・ロナウドとメッシ以外の選手が最優秀選手賞を受賞するのは2007年以来11年ぶりのことです。
女子最優秀選手
マルタ(オーランド・プライド/ブラジル代表)
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女子サッカーの年間最優秀選手には、ブラジル代表でキャプテン、10番を背負うマルタが選出されました。
ブラジル代表では、コパ・アメリカのタイトルを獲得し、所属クラブでも中心選手としてゴールを量産。
2006年~2010年の5年連続で女子最優秀選手賞に選ばれているマルタは、今回の受賞で6度目となり、まさに生ける伝説となっています。
2018年ワールドイレブン
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ポジション | 選手名 | 所属 |
FW | リオネル・メッシ | バルセロナ |
FW | クリスティアーノ・ロナウド | ユヴェントス |
FW | キリアン・エムバペ | PSG |
MF | エデン・アザール | チェルシー |
MF | エンゴロ・カンテ | チェルシー |
MF | ルカ・モドリッチ | レアル・マドリード |
DF | マルセロ | レアル・マドリード |
DF | セルヒオ・ラモス | レアル・マドリード |
DF | ラファエル・ヴァラン | レアル・マドリード |
DF | ダ二エウ・アウヴェス | PSG |
GK | ダビド・デ・ヘア | マンチェスター・U |
ワールドベストイレブンには、CL3連覇を果たしたレアル・マドリードの選手が目立ちます。(今夏にユヴェントスへ移籍したクリスティアーノ・ロナウドを含めると5選手)
メッシ、ロナウドは12年連続選出、さらにフランス代表のエムバペは19歳にしてワールドイレブン選出という偉業を成し遂げました。
最優秀監督(男子)
ディディエ・デシャン(フランス代表監督)
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男子の最優秀監督賞は、レアル・マドリードをチャンピオンズリーグ3連覇に導いたジネディーヌ・ジダン監督か、フランスを20年ぶりのW杯優勝に導いたディディエ・デシャン監督のどちらかになると見られていました。
その予想通り、フランスのデシャン監督は初めて年間最優秀監督賞の受賞を果たしました。
デシャン監督は選手と指揮官の両方でW杯を優勝し、史上3人目の偉業を成し遂げています。
最優秀監督(女子)
レイナール・ペドロス(リヨン女子チーム監督)
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2018年AFC女子アジアカップを制した日本女子代表の高倉麻子監督も最終3名の候補にノミネートされていましたが、惜しくも受賞はならず。
女子チームの最優秀監督賞を受賞したペドロス監督は、リヨンを女子チャンピオンズリーグ3連覇に導くなど圧倒的な成績を残しています。
最優秀ゴールキーパー賞
ティボー・クルトゥワ(レアル・マドリード)
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クルトゥワはロシアW杯でベルギー代表の守護神として活躍し、日本戦でも決勝点になったカウンターの起点として見事なパフォーマンスを披露。
W杯でもGKの最優秀賞である「アディダスゴールデングローブ」を受賞し、チェルシーからレアル・マドリードへの移籍を果たしました。
プスカシュ賞(ベストゴール)
モハメド・サラー(リヴァプール)
最優秀ゴール賞であるプスカシュ賞には、サラーがエヴァートン戦で決めたゴールが選ばれました。
雪の降る難しいピッチ状況の中、巧みなボールコントロールでディフェンスを翻弄し、完璧なコースに蹴り込んだ見事なゴールです。
派手さで言えばノミネートされていたクリスティアーノ・ロナウドのオーバーヘッドシュートの方が上ですが、サラーのゴールはプレミアリーグのファンが最も熱狂するリヴァプールVSエヴァートンの「マージーサイド・ダービー」での出来事だったことが受賞を後押ししたかもしれません。
フェアプレー賞
レンナルト・ティー(BBエルズルムスポル)
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ブレーメンの下部組織出身のティーは、白血病の幹細胞治療のために必要な血液バンクにドナー登録をしていました。
そして、DNA検査で合致する白血病患者が見つかり、ティーは優勝を争っていた首位との試合への不出場、トレーニングの中止を決断し、献血を優先。
ティーのこの行為を、当時所属していたVVVフェンロも後押しし、選手とクラブが人命を最優先したことが世界から称賛が集まり、今回の受賞となりました。
FIFAファン賞
ペルーのサポーター
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サポーターやファンに送られる「FIFAファン賞」はペルー代表のサポーターが受賞しました。
厳しい南米予選を突破し、36年ぶりにW杯出場の切符を手にしたペルー代表。
南米予選を突破した翌日は大統領命令で急遽祝日になるなど、大会前から熱狂ぶりがすさまじいものでした。
ペルーとロシアは14,000kmとかなりの距離があるものの、現地には多くのサポーターが駆けつけて応援をしていました。(私財を投げ売ってまで来た人がいると報道されていました)
ペルー代表は1勝2敗でグループステージ敗退となってしまいましたが、国家ぐるみで熱狂し、サッカーの本来の楽しさに改めて気づかせてくれたペルー代表サポーターはこの賞の受賞にふさわしいでしょう。
まとめ
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今年はレアル・マドリードのルカ・モドリッチが最優秀選手に選ばれました。
個人的にはゴールゲッターではなく、ゴールまでの手助けをする選手が選ばれたことを嬉しく思っています。
今後もMFやDFの選手がもっと評価されるようになれば良いですね。
果たしてメッシ、ロナウドの時代は終わったのでしょうか、それとも来シーズンはまた2人のいずれかが受賞するのか・・・
2018-19シーズンも各選手の活躍に期待しましょう。