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キャリックのプレーを見れるのは残りわずか。これまでの経歴を振り返る | Tavitt Football Journey

キャリックのプレーを見れるのは残りわずか。これまでの経歴を振り返る


先日、スカイスポーツやテレグラフといった現地紙で、マンチェスター・ユナイテッドを率いるモウリーニョ監督の発言が見出しとして取り上げられていました。

それは、マンチェスター・ユナイテッドに11年間在籍しているMF「マイケル・キャリック」に対して、引退後にフロント入りの打診をしたというものです。

モウリーニョ監督は会見で「本人さえ求めるなら、私のコーチングスタッフが彼に椅子を用意していることを彼は知っている。椅子はもうオフィスにあるんだ。私も、首脳陣も、オーナーもそれを望んでいる」と発言しています。

こういったコメントを読むと、「キャリックのプレーを見られるのも後わずかなのか・・・」と寂しい気持ちになりますね。

キャリックはすでに36歳。引退してもおかしくない年齢です。早ければ今季終了時に引退もあり得るでしょう。

そこで今回は、素晴らしい選手ながらも過小評価されているキャリックについて、これまでの経歴を振り返っていきましょう。

キャリアのスタートはウェストハムから

1981年7月にイングランド北東部に位置するタイン・アンド・ウィアで生まれたキャリックは、5歳の頃からサッカーを始め、1997年にはウェストハム・ユナイテッドのユースチームに加入。

現在こそ中盤でプレーするキャリックですが、当時のポジションはセンターフォワードでした。

成長期特有の怪我やフィジカルの問題に悩まされ、加入後二年間は棒に振ってしまいますが、1999年7月に18歳でトップチームデビュー。

翌月にはプレミアリーグで初出場。その後はスウィンドン・タウンにレンタルされますが、11月にプロ入り後初ゴールをマークします。

2001-02シーズンには公式戦41試合に出場し、PFA年間最優秀若手選手賞にノミネートされるなど大活躍。

イングランド代表にも初選出されます。

しかし、2002-03シーズンはキャリックの負傷離脱もあり、ウェストハム・ユナイテッドは2部(ディヴィジョン1)へ降格してしまいます。

主力選手が去っていく中で、キャリックはウェストハムに残留をして2003-04シーズンは2部で戦うことを決断。

キャリックはディヴィジョン1のベストイレブンに選出されるほどの活躍を見せましたが、クラブは昇格プレーオフで敗退。

ウェストハムはプレミアリーグへの昇格を逃してしまいます。

プレミアリーグへの復帰

翌シーズンもウェストハムが2部で戦うことが決定し、キャリックはプレミアリーグへの移籍を検討。

その結果、2004年8月20日にトッテナム・ホットスパーへの移籍が成立します。

プレシーズンに負傷した影響もあり、トッテナム移籍後のデビューは遅れてしまいますが、10月28日に途中交代で出場。

当時トッテナムを率いていたのはフランス人監督のジャック・サンティニで、キャリックはローテーション要員のような扱いを受けており、ベンチを暖めることがしばしばありました。

しかし、成績不振からサンティニが解任され、後任にオランダ人監督のマルティン・ヨルが就任すると、キャリックの出場機会は増加。

中盤のレギュラーとして定着するも2004-05シーズンは無得点に終わり、クラブもプレミアリーグを9位で終えるなど、移籍後最初のシーズンは不甲斐ない結果に終わってしまいました。

翌2005-06シーズンには2ゴールをマークし、チーム最多のアシスト数を記録。

クラブはチャンピオンズリーグの出場権を逃したものの、キャリックは中盤の要として代えの効かない選手になっていました。

マンチェスター・ユナイテッド

2006年の夏の移籍市場で、MFロイ・キーンの後釜としてマンチェスター・ユナイテッドがキャリック獲得へ動き出します。

トッテナムは中心選手を失うわけにはいかず一度は断るものの、結局は移籍金1400万ポンドでマンチェスター・ユナイテッドに移籍。


8月23日のチャールトン戦で新天地デビューを果たすと、2007年1月にはリーグ戦で移籍後初ゴール。

4月にはチャンピオンズリーグでも初ゴールを決め、正確なパスや視野の広さでマンチェスター・ユナイテッドの中心選手としての地位を築きます。

このシーズンにマンチェスター・ユナイテッドはチャンピオンズリーグを制覇し、キャリック自身も初めてチャンピオンズリーグのトロフィーを手にしました。

マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドとして

キャリックがマンチェスター・ユナイテッドに加入してから獲得したタイトルは、プレミアリーグが5回、FAカップが1回、リーグカップ2回、チャンピオンズリーグとクラブワールドカップがそれぞれ1回と輝かしいものです。

数々のポジション争いに巻き込まれながらも、パサーとして安定したパフォーマンスを発揮し、ファーガソン監督の信頼を掴んできたキャリック。

高い知性と、時にはセンターバックとしてもプレーするユーティリティ性を持ち合わせているキャリックは、モウリーニョ監督の就任直後こそ出場機会に恵まれませんでしたが、徐々に信頼を獲得していき、今季はキャプテンに就任しています。

キャリックのプレーの凄さはどこにある?

キャリックは守備的ミッドフィールダーのポジションで輝く選手ですが、縁の下の力持ちタイプなので、過小評価されがちです。

しかしながら、マンチェスター・ユナイテッドの歴代監督やチームメイトからはそのプレーを賞賛されており、キャリックの存在が試合において重要な役割を果たしていることがわかります。

そんなキャリックの強みは、広い視野を活かした散らしのパス、空いたスペースに入れる高速の縦パス、スペースをカバーし、相手の攻撃の芽を摘む危機察知能力の高さでしょう。

他にもさまざまなポジションで高いレベルでプレーできるユーティリティ性、試合の組み立てを行う知性の高さなど、多くの魅力があります。

監督にとっては、チームにいれば非常に助かる選手ですよね。キャリックの上手さは以下の動画を見ていただければよく分かると思います。

まとめ

昨季は公式戦38試合に出場していたキャリックですが、今季はカラバオカップで1試合に出場したのみ。

足の負傷離脱かと思いきや、先日自身のSNSで「不静脈」だったことを明かしました。

治療を受け、現在は復帰に向けてトレーニングをしているということですが、公式戦702試合、プレミアリーグでは479試合に出場したキャリックの身体は限界に近づいているのかもしれません。

モウリーニョ監督は「選手としてのマイケルより、1人の人としてのマイケルの方が大切だ」「だから彼には時間を与え、リラックスし、回復し、大丈夫だと感じてもらえるようにした」と発言し、キャリックの起用には慎重な姿勢です。

今季、あと何回キャリックのプレーを見れるのかわかりませんが、彼の引退まで応援し続けたいですね。