17-18シーズン公式戦-解説

2017-18プレミアリーグ第23節「リヴァプール vs マンチェスター・シティ」解説


1月15日に行われたプレミアリーグ第23節「リヴァプールvsマンチェスター・シティ」をスポナビライブで観戦。

会場はリヴァプールの本拠地「アンフィールド」です。

マンチェスター・シティの本拠地「エティハド・スタジアム」で行われた前回対戦では、リヴァプールFWマネの退場処分も影響し、リヴァプールは5-0で敗戦しています。

マンチェスター・シティは未だに無敗記録を伸ばしており、首位を独走中。

リヴァプールは勝てば3位に浮上することができるので、ホームのアンフィールドでリベンジを果たしたいでしょう。

両チームのスタメン・フォーメーション

リヴァプール【4-3-3】

リヴァプールを率いるクロップ監督は4-3-3を採用してきました。

中心選手のMF「フィリペ・コウチーニョ」のバルセロナ移籍後、はじめての試合となります。

DF「アルベルト・モレノ」と新加入のDF「ファン・ダイク」を怪我で欠く最終ラインには、左からDF「アンドリュー・ロバートソン」DF「デヤン・ロヴレン」DF「ジョエル・マティプ」DF「ジョー・ゴメス」が配されます。

中盤の底にはドイツ代表MF「エムレ・ジャン」、その前にはMF「ワイナルドゥム」、コウチーニョの抜けたポジションにはMF「アレックス・オックスレイド=チェンバレン」が起用されました。

前線はおなじみのメンバー、左からFW「サディオ・マネ」FW「ロベルト・フィルミーノ」、FW「モハメド・サラー」です。

コウチーニョの移籍が、チームにどのような影響を及ぼすのでしょうか。

マンチェスター・シティ【4-3-3】

リヴァプール相手にダブル(シーズン2勝)を挙げれば、1936-37シーズン以来の快挙、それだけマンチェスター・シティにとってリヴァプールは難しい相手でしょう。

この試合でペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティは4-3-3のフォーメーションを採用。

この試合でワントップにはFW「セルヒオ・アグエロ」が入り、ウィングはFW「レロイ・サネ」とFW「ラヒーム・スターリング」の若手2人が務めます。

妻の出産のためスペインに帰国していたMF「ダビド・シルバ」はベンチスタートで、この試合ではMF「イルカイ・ギュンドアン」MF「ケヴィン・デ・ブルイネ」MF「フェルナンジーニョ」の3人が中盤でゲームをコントロールします。

最終ラインは左からMF「ファビアン・デルフ」DF「ニコラス・オタメンディ」DF「ジョン・ストーンズ」DF「カイル・ウォーカー」とほとんどベストメンバーです。

EFLカップ準決勝のブリストル・シティ戦から中4日のマンチェスター・シティ、コンディションはリヴァプールに分がありますが、この試合も勝ち星を重ねるのでしょうか。

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『リヴァプール vs マンチェスター・シティ』ハイライト動画

前半 : クロップ監督のハイプレス戦術が得点を呼び寄せる

この試合は激しくスコアが動く展開になりました。得点シーンを中心に見ていきましょう。

キックオフ直後から、激しくプレスをかけていくリヴァプール。

コウチーニョというテクニシャンがいなくなった2列目は、縦への推進力が増したようです。

スコアが動いたのは前半9分。

リヴァプールFWフィルミーノが中盤で競り合い、こぼれ球をリヴァプールMFチェンバレンが拾うと、ゴール目掛け猛然とドリブルを開始。

スピードに乗ってMFフェルナンジーニョを振り切ると、そのままエリア外からグラウンダーで左隅へのシュート。

スピード・コース共に完璧なシュートにGKはまったく触れませんでした。

幸先良く先制したリヴァプールは、リードを守ることができるのでしょうか。

追加点を奪いたいリヴァプールですが、14分、15分と決定機を逃し、徐々に押し込まれるシーンが目立ちます。

アウェイのマンチェスター・シティには30分にトラブル、DFデルフが怪我でアウト、交代でDFダニーロが投入されます。

40分、ここまで集中して守備をしていたリヴァプールでしたが、ミスから失点してしまいました。

マンチェスター・シティDF「カイル・ウォーカー」のサイドチェンジから、FWサネにボールが渡ると、リヴァプールDFジョー・ゴメスは競りに行くのか迷ってしまい中途半端な対応に。

サネはトラップのワンタッチでゴメスをかわすと、そのままエリア内に侵入。

キレのあるフェイントでディフェンス2枚を翻弄すると、豪快にニアサイドに蹴り込みます。

ファーサイドはディフェンスがコースを消していたのですが、GKカリウスはニアサイドを空けてしまい、そこに上手く打たれてしまいました。

このシュートがネットを揺らし、マンチェスター・シティが前半のうちに同点に追いつきます。

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前半はこのまま1-1で終了。

リヴァプールは前線からのハイプレスが機能しており、中盤の攻防が激しい前半でした。

マンチェスター・シティの選手が持つとアンフィールドの観客は大ブーイング、グアルディオラ監督のチームはとてもやりにくそうです。

後半 : 試合はさらに激しい展開に

両クラブとも高いインテンシティで戦った前半に引き続き、後半も激しい展開が続きます。

スコアが動いたのは60分。

リヴァプールMFチェンバレンがドリブルで持ち運び、前線のFWフィルミーノにスルーパス。

タックルでDFジョン・ストーンズを弾き飛ばしたフィルミーノは、キーパーをあざ笑うかのようなループシュートを選択。

ふわりと浮かせたボールはポストの内側に当たり、そのままゴールへ。

9番の華麗なゴールで、リヴァプールがリードを奪います。

この失点でマンチェスター・シティ守備陣に動揺が出始めます。

直後にリヴァプールFWマネのシュートがゴールポストを叩くと、数分後には高い位置のプレスからマンチェスター・シティDFオタメンディのミスを誘います。

オタメンディからボールを奪ったFWサラーはそのままドリブルで持ち上がり、逆サイドでフリーだったFWマネへラストパス。

マネは冷静にコースを見極めてゴール左隅に豪快にシュート、これが決まってリヴァプールがリードを2点に広げます。

今季プレミアリーグで初めて3失点をしてしまったマンチェスター・シティ、今日は何かがおかしいようです。

68分、リヴァプールFWサラーがFWマネにスルーパスを送ると、マンチェスター・シティGKエデルソンがボックス外へ飛び出してきてボールをクリア。

しかし、このクリアボールがFWサラーに渡ってしまいます。

プレミア得点ランキング2位の男はゴールが無人であることを見逃さず、素早くループシュートを選択。

無人のゴールにボールが転がり、リヴァプールがわずか9分間の間に3ゴールを奪います。

厳しい展開となったグアルディオラ監督は、元リヴァプールの選手で激しいブーイングを浴び続けたFWスターリングを諦め、MFベルナウド・シウバを投入します。

対するクロップ監督は前半から飛ばし続けたメンバーをなかなか代えようとせず、79分にようやくMFエムレ・ジャンをMFジェームズ・ミルナーと交代。

直後の84分、途中交代で入ったマンチェスター・シティMFベルナウド・シウバが一仕事します。

FWアグエロとのワンツーでMFギュンドアンが抜け出してシュートまで持ち込みますが、ここはリヴァプールの守備に阻まれ、ボールがこぼれます。

しかし、右サイドに流れていたMFベルナウド・シウバがこのボールをダイレクトで叩き込み、マンチェスター・シティが1点を返すことに成功。

88分にクロップ監督はFWサラーを下げてMFアダム・ララーナを投入して逃げ切りを図りますが、マンチェスター・シティはまだ諦めていません。

91分、マンチェスター・シティFWアグエロの左からのクロスに、MFギュンドアンが胸トラップからのボレーシュートを決め1点差に詰め寄ります。

リヴァプールは3点のリードから同点に持ち込まれたCLセビージャ戦を思い出すような嫌な展開です。

クロップ監督はFWマネに代えてセンターバックのクラヴァンを投入、時間を上手く使っていきます。

猛攻を仕掛けるマンチェスター・シティですが、長い長いアディショナルタイムがようやく終わり、タイムアップの笛。

リヴァプールが今季無敗のマンチェスター・シティに土を付けることに成功しました。

試合後感想

試合結果
リヴァプール 【4-3】 マンチェスター・シティ

前半から激しい展開で、勝敗を分けたのは球際での強さでしょう。

リヴァプールの1点目、2点目共に球際のデュエルに勝ったことが起点となっています。

さらに、グアルディオラ監督の戦術では後方からのビルドアップが武器なのですが、リヴァプールが前線からプレスをかけ続けることによって、ミスを誘うことに成功しました。

選手1人1人の頑張りが、戦術を上回ったような試合だと個人的には感じました。

この試合のシティはリーグカップの過密日程の影響か、いつもよりもアプローチが遅いように感じました。

MFダビド・シルバを起用しなかったこと、左サイドバックのデルフが負傷交代したことが原因で、左サイドの攻撃がイマイチでした。

FWサネが中に入り気味で、本来ならば左サイドバックがワイドに開いてサポートする場面を、中央のアグエロが外に流れるシーンが目立ちました。

そうすると、中央で勝負できる選手がいなくなってしまうので、なかなか得点に結びつかなくなってしまいました。

とはいえ、このような状況の中でも終盤に2点を返せるマンチェスター・シティはやはり強いですね。

個人的マン・オブ・ザ・マッチは「アレックス・オックスレイド=チェンバレン」

この試合でのマン・オブ・ザ・マッチは1ゴール1アシストを記録したリヴァプールMF「アレックス・オックスレイド=チェンバレン」を選出します。

今季アーセナルから移籍したチェンバレン、この試合ではコウチーニョが抜けたポジションでスタメン出場を果たしました。

「コウチーニョが抜けた穴を埋めてやる」というような気持ちが溢れるプレーで、見事に先制ゴールを決めてくれました。

さらに、チームを勢いづけることになった2点目のシーンでは、フィルミーノのゴールを絶妙なスルーパスでお膳立て。

この試合での活躍は見事だった一方で、コウチーニョとの大きな差や課題も見つかりました。

チェンバレンの場合、ハイプレスからボールを奪取し、そのままゴールへというプレーは良いのですが、リヴァプールがボールを保持して攻めている場合には難があります。

ボールを受けるための動き直しができず、周りにボールを配給するタイミングもイマイチで、コウチーニョの穴埋めにはならないでしょう。

こう考えるとチェンバレンの適正ポジションはやはりサイド。マネやサラーのバックアップというポジションになってしまいますが・・・

クロップ監督が今後どのようにチェンバレンを起用していくのか注目したいですね。

まとめ

相手にボールを保持させて、ハイプレスからのショートカウンターというクロップ監督の戦術が上手くハマった試合でした。

戦術的にボールを保持してくれる格上や同等の相手とは上手く戦えるのですが、リヴァプールがボールを保持して攻める展開になりやすい格下相手との試合だと、コウチーニョの不在が大きく影響するでしょう。

次節の相手は最下位に沈むスウォンジー・シティ、リヴァプールはどのような戦いをするのでしょうか。

一方のマンチェスター・シティを率いるグアルディオラ監督はゲームに違いを生み出せるMFシルバを最後まで起用しなかったことから、この試合は落としても良いゲームと捉えていたのかもしれません。

無敗記録を伸ばし続けることによって選手たちに不用意なプレッシャーもかかりますしね。

シーズン終盤に本気で全タイトルを狙いにいくための策略だと僕は思いました。

両クラブの今後の活躍に期待しましょう。

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