優秀な若手選手を多数保有し、レンタルで経験を積ませる方針を取るチェルシー。
そんなチェルシーに所属する17歳のFWカラム・ハドソン=オドイは、今年のプレシーズンマッチで活躍し大きく注目を集めました。
今回はチェルシー期待の若手ドリブラー、カラム・ハドソン=オドイとはどのような選手なのか見ていきましょう。
カラム・ハドソン=オドイの基本情報
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所属 | チェルシー |
背番号 | 20 |
ポジション | FW |
国籍 | イングランド,ガーナ |
生年月日 | 2000/11/7 |
身長 | 177cm |
体重 | 74.5kg |
カラム・ハドソン=オドイの経歴
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カラム・ハドソン=オドイはロンドンのワンズワース区に生まれ、8歳でチェルシーの下部組織に加入しました。
2016年にはU-18チームに昇格し、2016-17シーズンのFAユース杯(FAカップのユースチーム版)では5回戦、準決勝、決勝でゴールを記録し、チェルシー優勝の立役者となりました。
この活躍から2017-18シーズンには16歳にしてU-23チームに飛び級で昇格と、順調なステップアップを見せています。
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父親はガーナ人の元サッカー選手で、ガーナにルーツを持つハドソン=オドイですが、代表チームはイングランド代表を選択。
2017年の欧州選手権ではU-17イングランド代表の一員として参加し、決勝のスペイン戦でゴールを決めますが、チームはPK戦の末に敗退。
2017 U-17ワールドカップでは、全7試合に出場し1ゴール3アシストをマーク、決勝ではスペインにリベンジを果たし、U-17イングランド代表にタイトルをもたらしました。
2017-18シーズンには17歳でトップチームデビュー
2017年12月20日に行われたカラバオカップのボーンマス戦では、初めてトップチームのベンチに入ったものの、出番は得られませんでした。
しかし、翌月1月28日に行われたFAカップのニューカッスル戦で81分から交代で途中出場しトップチームデビュー。さらに3日後のボーンマス戦では念願のプレミアリーグデビューも果たしました。
2017-18シーズンは17歳ながらトップチームで3試合に出場し、コンテ監督からの期待の高さを感じさせます。
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しかし、ハドソン=オドイを高く評価していたコンテ監督はCL出場権を逃した責任を取らされ、シーズン終了後に解任されてしまいます。
新しく就任したマウリシオ・サッリ監督は若手を抜擢するのが上手い監督ですが、ハドソン=オドイはアピールすることができるのでしょうか?
今シーズン開幕前に行われたICC(プレシーズンマッチ)ではW杯で選手合流が遅れたこともあり、サッリ監督としては若手を試すいい機会となりました。
ハドソン=オドイは初戦のインテル戦、2試合目のアーセナル戦で連続スタメン出場すると、随所で得意のドリブルからチャンスを生み出し、サッリ監督からの評価を高めることに成功しました。
カラム・ハドソン=オドイのプレースタイル
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ハドソン=オドイは、サイドで幅を広く取ってボールを受け、カットインで中に切れ込んでいくのが得意なドリブラーです。
ドリブルはシザーズや足裏でのプレーなどが多く、ブラジル人選手のようなテクニシャンという訳ではありませんが、ディフェンスと対峙した際の間合いの取り方が上手く、スピードがあるためシンプルなドリブルでも相手を抜き去ることができます。
とはいえ、スピードが止まってしまった際の引き出しの少なさや、クロスの自信が無いからなのか強引にシュートを打ってしまう場面も散見されます。(引き出しの少なさはフラムのセセニョンなど、イングランドの若手ドリブラー共通の課題でもありますね)
カットイン時はオーバーラップしてきたサイドバックとの連携で局面を打開するのが効果的ですが、ハドソン=オドイは周りを活かすプレーや、ボールを味方に預けた後の動き出しが少ないため、チャンスの芽を潰してしまうことがあります。
スタメン定着のためにはクロス精度と連携面の改善が求められるでしょう。
まとめ
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ハドソン=オドイの主戦場は左右のウィングですが、トップ下でもプレーできるので監督にとっては便利な存在です。
とはいえ、チェルシーのサイドにはハドソン=オドイが憧れの選手と公言するアザールや、ドリブルと運動量に強みを持つウィリアンなどがいるので、スタメン奪取は極めて困難です。
個人技ではなく組織を重視するサッリ監督の下で戦うには、連携面での成長は必須だと言えるでしょう。
ともかく、まだ17歳ですので世界最高峰のウィングであるアザールから多くのことを吸収して欲しいですね。
今後のハドソン=オドイの活躍に期待しましょう。