17-18シーズン公式戦-解説

2017-18プレミアリーグ第10節「マンチェスター・ユナイテッドvsトッテナム」解説

10月28日に行われたプレミアリーグ第10節「マンチェスター・ユナイテッドvsトッテナム」をスポナビライブで観戦。

会場はマンチェスター・ユナイテッドの本拠地「オールド・トラフォード」です。

マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムはこれまで共に6勝2分1敗。

得失点差でマンチェスター・ユナイテッドが2位、トッテナムが3位という成績です。

プレミアリーグ上位対決となったこの試合はどちらに軍配が上がるのでしょうか?

両チームのスタメン・フォーメーション

マンチェスター・ユナイテッド【3-4-1-2】

前節では昇格組のハダースフィールドにまさかの敗戦と、直近の好調さではトッテナムに劣るユナイテッド。

モウリーニョ監督はどのような布陣で試合に臨むのでしょうか。

中盤はMF「ポール・ポグバ」MF「マルアン・フェライニ」を負傷離脱で起用できないので、MF「ネマニャ・マティッチ」とMF「アンデル・エレーラ」を起用。

その脇をMF「アシュリー・ヤング」とMF「アントニオ・バレンシア」の経験豊富な選手が固めます。

最前線のFW「ロメル・ルカク」と「マーカス・ラッシュフォード」の2トップは今季プレミアリーグで初の試みです。

ユナイテッドの強力な攻撃陣が、CLでレアル・マドリードを1失点に抑えたトッテナムの守備を打ち破ることができるのか楽しみです。

トッテナム【3-5-1-1】

トッテナムはプレミアリーグ前節のリヴァプール戦でハムストリングを負傷したFW「ハリー・ケイン」を起用することできず、FW「ソン・フンミン」を1トップに起用。

前節も2ゴール1アシストの活躍を見せていたエースFWの不在は、この大一番にどのような影響を及ぼすでしょうか。

ソン・フンミンの後ろには、MF「デレ・アリ」を配し、中盤は5枚を横並び。

両サイドが上下動し5バックに可変する3-5-1-1のシステムです。

チャンピオンズリーグではアウェイでレアル・マドリード相手に引き分けるなど好調を維持しているトッテナムですが、ケインの不在時にどれだけの攻撃力を発揮できるかが重要なポイントになりそうです。

ソン・フンミンは前節のゴールで元マンチェスター・ユナイテッドの「パク・チソン」が誇るアジア人のプレミア最多ゴール記録(18得点)に並んでいます。

ソン・フンミンが最多記録を更新するのかにも期待しましょう。

「マンチェスター・ユナイテッドvsトッテナム」 ハイライト動画

前半 : 両チームはストロングポイントが出せず

マンチェスター・ユナイテッドはいつものようにキックオフから積極的に攻めにいきます。

前線からどんどんプレスをかけにいくマンチェスター・ユナイテッドの選手たちには、ホームのサポーターの前で不甲斐ないプレーをする訳にはいかないという決意が見えます。

しかし、プレスが激しいのはトッテナムも同様で、ユナイテッドは細かく繋ぐことができません。

13分にゴール前でユナイテッドがゴール正面からフリーキックのチャンス。

キッカーのラッシュフォードはワンバウンドする速いボールを蹴りますが、ここはトッテナムGKロリスが冷静に処理。

中盤で素早く奪いに来るトッテナムの守備に苦戦し、マンチェスター・ユナイテッドは精度の低いロングボールが増え始めました。

41分、トッテナムは左サイドからのコーナーキックの混戦から、DFエリック・ダイアーが倒れながらのボレーシュート。

しかしこのシュートの威力は弱く、マンチェスター・ユナイテッドGKデ・ヘアの守備範囲内でした。

その後、なかなか決定機が作り出せない両チームはフラストレーションが溜まったのか、ファウルが目立ちます。

ユナイテッドは中盤で潰されるシーンが目立ち、ルカクがボールを持った際もトッテナムの選手が複数人で囲む徹底ぶり。

前半は決定的なシーンがほとんど無いまま0-0のスコアレスで終了。

スタッツを見てみると支配率はぼぼ互角ですが、シュート本数はトッテナムが9本、ホームのユナイテッドが2本と、優勢なのはアウェイチームのようです。

一方、シュート数では勝るトッテナムですが、決定力に欠き、ハリー・ケインがいれば・・・と思うシーンが幾度もありました。

後半 : 勝ち越しはシンプルなプレーから

前半のような固い展開のまま試合を終えることは、オールド・トラフォードのサポーターは許さないでしょう。

前半はシュートをあまり打てなかったマンチェスター・ユナイテッドは、ホームの後押しを受けて後半開始直後から再び攻勢を強めます。

54分、ボックス付近でボールを受けたマンチェスター・ユナイテッドMFムヒタリアンが2人をかわしてシュート。

トッテナムGKロリスはキャッチを試みますが、ボールをこぼしてしまいます。

こぼれたボールをユナイテッドFWラッシュフォードが押し込もうとしますが、ここはトッテナムMF「ベン・デイヴィス」がなんとか触り、事なきを得ます。

雨が強くなってきたオールドトラフォードでの上位対決は、非常に拮抗した展開です。

61分にポチェッティーノ監督はソン・フンミンを諦めて高さのあるFW「フェルナンド・ジョレンテ」を、さらにMF「ムサ・シソコ」に代えてMF「ムサ・デンベレ」を投入し、得点を奪いにいきます。

対するモウリーニョ監督も64分にムヒタリアンを下げてMF「ジェシー・リンガード」を投入。

試合も残り20分となりますが、未だ0-0のスコアレス。この時間帯になると勝ち点1の獲得に意識が傾いてくるでしょうか。

モウリーニョ監督はFWラッシュフォードに代えて、プレミアリーグで途中出場から3ゴールをマークしているFW「アントニー・マルシャル」の投入を決断します。

攻める時間帯が少ないトッテナムですが、77分に決定的なチャンスが訪れます。

ボックス手前でボールを受けたMFエリクセンがキーパーと最終ラインの間に浮かせた絶妙なパス、マークをスピードで振り切ったMFデレ・アリがボレーで狙いますが、これは惜しくもゴールの左に逸れていきます。

試合終盤にユナイテッドが先制!

79分、ルカクのヘディングがポストを叩くなど、徐々に得点の雰囲気が出てきたマンチェスター・ユナイテッド。

そのわずか2分後、マンチェスター・ユナイテッドがついに先制に成功します。

GKデ・ヘアのゴールキックをFWルカクが高い打点のヘディングで前線に送ると、裏に抜け出したのは途中出場のマルシャル。

バウンド気味のボールで冷静に流し込み、マンチェスター・ユナイテッドが待望の先制点を手にします。

パスわずか2本、相手に一度も触らせずにゴールを奪ったユナイテッド。

こういった固い試合では逆にシンプルな攻撃が有効なのかもしれません。

トッテナムはFWジョレンテを狙ったサイド攻撃を仕掛けますが、ことごとく跳ね返されます。

モウリーニョ監督は終盤にDF「マッテオ・ダルミアン」を投入し、サイドからの守備を強化。

結局、上手く時間を使い、最後まで崩れなかったマンチェスター・ユナイテッドが逃げ切りに成功。

わずか1点の差ですが、2位のユナイテッドが3位のトッテナムを下し、貴重な勝ち点3を獲得しました。

試合後感想

試合結果
マンチェスター・ユナイテッド 【1-0】 トッテナム

プレミアリーグらしい、球際で激しい攻防が続く見応えのあるゲームでした。

特に、マンチェスター・ユナイテッドのバレンシアやトッテナムのデンベレのフィジカルは強靭で、1対1の局面での迫力はものすごいです。

両チームともに満足のいく内容では無かったと思いますが、このような試合内容でも勝ってしまうのが今季のマンチェスター・ユナイテッドの凄さですね。

1-0というスコアですが、両チームが消極的だったわけではなく、それぞれのディフェンスが高い集中力でミスをしない、ハイレベルな試合でした。

決勝点はシンプルなプレーからで、このように拮抗した試合では昔のイングランドサッカーのようなボールの放り込みといったプレーも有効だと改めて感じました。

綺麗に崩さなくても1点は1点ですからね。

トッテナムはケイン不在の影響が大きいですが、ミッドウィークに行われるレアル・マドリード戦では復帰するようです。

しかし、今後の長いシーズンでケインが再び離脱した際のことを改めて考えなければなりません。

バックアッパーとして獲得したジョレンテの高さやフィジカルをチームとして活かせていないですからね。

個人的マン・オブ・ザ・マッチは「アントニー・マルシャル」

途中出場ながらも決勝点をマークしたマンチェスター・ユナイテッドのFW「アントニー・マルシャル」を個人的なマン・オブ・ザ・マッチに選出したいと思います。

このゴールで、今季途中出場からのゴールは4点目となり、勝負強さを発揮しています。

一方、この試合で先発していたラッシュフォードにも言えることなのですが、先発出場するとなかなか活躍できていません。

途中出場では活躍できるのに、先発ではなぜか空回りするのはメンタルが原因なのでしょうか?

試合終盤は相手の運動量が落ちてスペースができ、プレーしやすいというのも途中出場では活躍できる理由かもしれません。

先発からでもしっかりと結果を残すことができれば、マンチェスター・ユナイテッドのサイドで定位置を確保できるでしょう。

とはいえ、マルシャルは未だ21歳。まだまだ伸びしろは十分にあります。

今後の試合でも注目していきましょう!

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