UEFAチャンピオンズリーグ2017-18には、プレミアリーグのクラブが5チーム出場しています。(マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、チェルシー、マンチェスター・シティ、トッテナム)
すべてのチームがグループステージを突破できたのは素晴らしいですが、決勝トーナメント1回戦では強豪と対戦するクラブもあり、目が離せません。
今回の記事では、プレミア勢の決勝トーナメント1回戦(1stレグ)を各チームごとに振り返ります。
目次
マンチェスター・ユナイテッド
試合結果
セビージャ【0-0】マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドはスペインのセビージャと敵地「ラモン・サンチェス・ピスファン」で対戦し、スコアレスドローに終わっています。
引き分けという結果に終わりましたが、敵地での引き分けは最低限の結果でしょう。
モウリーニョ監督との確執が噂されるポグバはベンチスタート
起用方法を巡ってモウリーニョ監督と衝突していると噂されるMF「ポール・ポグバ」はベンチスタート。
両クラブは積極的な立ち上がりを見せましたが、17分にマンチェスター・ユナイテッドMFエレーラが負傷し、MFポグバが早い時間に投入されます。
この試合で特筆すべきはやはりマンチェスター・ユナイテッドGKデ・ヘアの活躍でしょう。
セビージャは25本もシュートを放っており、彼がいなければ大量失点してもおかしくないゲームでした。
一方、マンチェスター・ユナイテッドはシュート6本で枠内シュートはわずかに1本。
守備的な布陣を採用したとはいえ、ゴールの可能性はまったく感じられませんでした。
途中出場したポグバも、決定的なシーンを作り出すことができず。
マンチェスター・ユナイテッドは攻撃の歯車が噛み合っていない印象です。
今季序盤は今年のユナイテッドは強いと思っていたのですが、最近のパフォーマンスを見ると、セビージャに負ける気がしてなりません。
次戦、ホームのオールド・トラフォードで行われる試合ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
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チェルシー
試合結果
チェルシー 【1-1】 バルセロナ
チェルシーは、ホームのスタンフォード・ブリッジでスペインのバルセロナと対戦し、1-1で引き分けています。
今季のバルセロナは好調のため、調子を落としているチェルシーにとっては厳しい試合になると予想しましたが、試合は意外にも接戦でした。
コンテ監督はアザールをワントップ起用
チェルシーはFWモラタやFWジルーをワントップに据えると予想していたのですが、コンテ監督はFWアザールをワントップに起用しました。
コンテ監督はDFモーゼスとDFマルコス・アロンソをウィングバックに置く得意の5バックでバルセロナに挑みます。
バルセロナは圧倒的なポゼッションでゲームを支配していますが、チェルシーはバルセロナFWスアレスを見事に消し去っています。
チェルシーMFウィリアンが2回もシュートをポストに当てるなど、惜しいシーンこそありましたが、前半は両クラブ無得点のまま折り返します。
スコアが動いたのは61分。
チェルシーはショートコーナーから、アザールが中央のウィリアンにパスを出すと、ウィリアンはフェイントでシュートコースを作り、右足を一閃。
巻きながらのシュートはゴール右隅への完璧な一撃でした。
ここまでは完璧な守備をしていたチェルシーですが、74分にDFクリステンセンが致命的なミスを侵してしまいます。
安易な横パスがDFアスピリクエタに届かず、バルセロナMFイニエスタがボールを奪取。
そのままシュートに持ち込むかと思いきや、遅れて入ってきたFWメッシにラストパス。
メッシがこのチャンスを外すわけもなく、左隅にボールが吸い込まれていきました。
試合はこのまま1-1でタイムアップ。
途中までは完璧な守備をしていたチェルシーは、勝ち試合を落とす格好になってしまいました。
次戦がバルセロナの本拠地カンプ・ノウであることを考えると、ホームでは無失点で勝利したかったでしょう。
監督の手腕としてはコンテ監督が勝っていると思ったので、セカンドレグでどのように戦うのか楽しみですね。
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リヴァプール
試合結果
ポルト 【0-5】 リヴァプール
リヴァプールは、アウェイでポルトガルのFCポルトと戦い、5得点で圧勝しています。
前線の攻撃力が爆発!
序盤こそポルトがチャンスを作り、リヴァプールは積極的なプレスに苦しみますが、20分ごろからようやく前線にボールが繋がり始めました。
スコアが動いたのは24分。
ポルトGKジョゼ・サの投げたボールをカットしたリヴァプールは一気にカウンター。
ワイナルドゥムのシュートがディフェンスに当たってこぼれるも、左に流れたボールを最後はFWマネがシュート。
コース的には甘いシュートでしたが、これをGKジョゼ・サが痛恨のキャッチミス、ボールはそのままゴールに転がり、リヴァプールが先制します。
さらに28分、高い位置でリヴァプールMFミルナーがボールを奪うと、そのまま持ち込んでシュート。
このシュートはポストに弾かれますが、ボールはFWサラーの元へ。
サラーはリフティングでGKとディフェンスを手玉に取り、冷静にボールを押し込みました。
前半を2点のリードで折り返したリヴァプールの勢いは後半も止まりません。
ホームで負けるわけにはいかないポルトが前掛かりになったところを見逃さず、52分にFWマネ、68分にFWフィルミーノ、そして84分に再びFWマネと、後半に3ゴールを奪い、リヴァプールは勝利を決定づけます。
FWマネがハットトリックの大活躍で、リヴァプールが敵地で0-5の大勝を飾りました。
セカンドレグはリヴァプールのホーム「アンフィールド」での対戦です。
6失点しなければ負けることはないので、リヴァプールのベスト8進出は当確でしょう。
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マンチェスター・シティ
試合結果
バーゼル【0-4】マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティは、スイスのバーゼルとアウェイで対戦し0-4で大勝。
アウェイゴール4つを奪い、ベスト8進出がほぼ決定的となりました。
マンチェスター・シティはほぼフルメンバーで挑む
プレミアリーグでの優勝がほぼ決定的になっていることもあり、グアルディオラ監督は本気でCLのトロフィーを狙っているでしょう。
試合は序盤からプレミアリーグ首位のマンチェスター・シティが主導権を握ります。
スコアが動いたのは13分。
マンチェスター・シティMFデ・ブルイネのコーナーキックから、ニアサイドに飛び込んだのはMFギュンドアン。
完璧なヘディングシュートにGKは一歩も動くことができませんでした。
マンチェスター・シティが先制した4分後、MFデ・ブルイネのスルーパスにFWスターリングが抜け出すと、中央にクロス。
フリーで待ち構えていたMFベルナウド・シルバが胸でトラップして、冷静にシュート。
バーゼルGKヴァツリークの手を弾いてそのままゴールへ吸い込まれていきました。
さらにその5分後、今度はFWアグエロがミドルシュートを豪快に叩き込み、マンチェスター・シティが3点目を奪います。
前半だけで3点を奪い、勝利を決定づけたマンチェスター・シティ。
後半にもMFギュンドアンが1点を加えて0-4でマンチェスター・シティが勝利、ベスト8進出は当確でしょう。
プレミアリーグ首位を独走中のマンチェスター・シティはやはり圧倒的に強く、ボール支配率は74%にも上りました。
バーゼルは終始圧倒されており、セカンドレグでの逆転は難しいでしょう。
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トッテナム
試合結果
ユベントス 【2-2】 トッテナム
トッテナムはアウェイで昨季CLファイナリストのユベントスと対戦し、2-2と引き分け。
2点を先行されながら追いついたトッテナムが、貴重なアウェイゴールを手にしました。
トッテナムは良い形で試合に入れず
スコアが動いたのは試合開始わずか1分。
ユベントスMFピアニッチのFKが前線に入ると、後ろからのボールにも関わらずダイレクトボレーで合わせたのはFWイグアイン。
左隅にシュートが決まり、ユベントスが最高のスタートを切りました。
さらに8分、トッテナムDFデイビスがエリア内で相手を引っ掛けてしまい、ユベントスにPKが与えられます。
これをFWイグアインが冷静に決め、トッテナムは試合開始わずか8分で2点を先行される形になってしまいました。
しかし、トッテナムはグループステージで王者レアル・マドリードを圧倒したクラブです、このままで終わるわけがありません。
34分、中盤で奪ったボールをトッテナムMFデレ・アリが前線にスルーパス。
これに抜け出したのはプレミア得点ランキング首位のハリー・ケイン。
ケインはGKブッフォンを冷静にかわして無人のゴールにボールを流し込みます。
アウェイゴールを奪われたユベントスは、前半終了間際に再びPKを得ますが、ここをFWイグアインが外してしまいます。
ここでリードを広げられていれば、後半の同点ゴールは生まれなかったでしょう。
70分。相手ゴール正面でトッテナムがフリーキックのチャンスを得ると、キッカーはMFエリクセン。
壁を超えて来ると思われてフリーキックは、不意打ちのグラウンダーのシュートでした。
ゴール左隅にシュートが決まり、トッテナムが同点に追いつきます。
試合はこのまま2-2で終わり、トッテナムが貴重なアウェイゴールを奪うことに成功しました。
ユベントスとしては最高のスタートを切っただけにイグアインのPK失敗が響きましたね。
間違いなくセカンドレグではユベントスが猛攻を仕掛けてくるでしょう。
トッテナムのポチェッティーノ監督は、ホームのウェンブリー・スタジアムで強敵をどのように迎え撃つのか楽しみですね。
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まとめ
決勝トーナメント1回戦の1stレグが終わり、ベスト8進出が濃厚なのはマンチェスター・シティとリヴァプールでしょう。
マンチェスター・ユナイテッドとトッテナムは若干のアドバンテージはあるものの、次のホームゲームが勝負です。
また、アウェイゴールを奪われたチェルシーは不利だと言えるでしょう。
ベスト8にプレミア勢が半分も残れれば上出来なのではないでしょうか?
セカンドレグは3/7~8,3/14~15日に行われます、プレミア勢の躍進に期待しましょう。