プレミアリーグ公式サイトが、2017-18シーズンにおけるテレビ放映権料の分配額を発表しました。
このページでは、2017-18シーズンにおける放映権料ランキングと、プレミアリーグの放映権料分配の仕組みを解説します。
目次
2017-18シーズンプレミアリーグ放映権料ランキング
順位 | クラブ名 | 放映権料(ポンド) |
1 | マンチェスター・ユナイテッド | 1億4977万 |
2 | マンチェスター・シティ | 1億4944万 |
3 | リヴァプール | 1億4590万 |
4 | トッテナム | 1億4445万 |
5 | アーセナル | 1億4204万 |
6 | チェルシー | 1億4171万 |
7 | エヴァートン | 1億2801万 |
8 | ニューカッスル | 1億2001万 |
9 | バーンリー | 1億1977万 |
10 | レスター・シティ | 1億1817万 |
11 | ウエストハム | 1億1609万 |
12 | クリスタル・パレス | 1億1431万 |
13 | ボーンマス | 1億1125万 |
14 | ブライトン | 1億771万 |
15 | サウサンプトン | 1億724万 |
16 | ワトフォード | 1億625万 |
17 | ハダースフィールド | 1億239万 |
18 | ストーク・シティ | 9886万 |
19 | スウォンジー・シティ | 9853万 |
20 | WBA | 9467万 |
プレミアリーグ放映権料の基本的な仕組み

via : Premier League Official
プレミアリーグにおける放映権料の仕組みは、まず50%を全クラブに均等分配し、25%は順位を元に分配、残りの25%は放映回数によって分配というものです。
プレミアリーグ公式サイトに掲載されている上記の表の項目を解説すると、以下のようになります。
- UK Live・・・英国内のライブ放映回数
- Equal Share(均等分配)・・・全クラブに均等分配される金額
- Facility Fees(放映回数分配)・・・UK Liveの回数に応じて分配される金額
- Merit Payment(順位分配)・・・2017-18シーズンの順位に応じて分配される金額
- International TV(海外放映)・・・海外放映分の均等分配
- Central Commercial(コマーシャル)・・・コマーシャル収入の均等分配
均等分配の項目を除き、各クラブの収益に差が出てくるのは「Facility Fees(放映回数分配)」と「Marit Payments(順位分配)」の2項目です。
当然ながら、放映回数が多いほど人気クラブという傾向があるため、英国内で28回ライブ放映された「マンチェスター・ユナイテッド」「リヴァプール」「アーセナル」の3クラブは国内でも圧倒的な人気を誇ることがわかります。
放映回数が1回違うだけで約113万ポンドもの違いが出るので、やはり人気があるクラブは強いですね。
これが今季プレミアリーグを制したマンチェスター・シティよりも、2位のマンチェスター・ユナイテッドの方が放映権料が高い理由です。
プレミアでは降格クラブでも9000万ポンド以上を受け取れる!
降格クラブとなった「スウォンジー・シティ」「ストーク・シティ」「WBA」の3クラブでも、9,000万ポンド以上の放映権料を受け取ることができます。
最下位のWBAでも9,467万ポンド(約140億円)もの大金を受け取れてしまうことに驚きですね。
かつてはジダンの移籍金が67億円で史上最高額だったことを考えると、サッカー界に投入される資金の量は年々上昇しています。
これだけのお金があれば、プレミア下位のチームにビッグネームが加入しても何ら不思議はありません。
2部でも莫大な資金力を持つクラブが増加傾向に
近年、プレミアリーグだけではなくフットボールリーグ・チャンピオンシップ(実質2部)にも中国資本が投下され、莫大な資金力を持つクラブが増えてきました。
2017-18シーズンにチャンピオンシップを制覇し、プレミアへの昇格を決めているウルヴァーハンプトンも中国資本によって大きく変わったクラブです。
2部ではまず見られない移籍予算50億円という資金力を武器に、ポルトガルの期待の若手MFルベン・ネヴェスやセネガル代表MFのアルフレッド・エンディアイエなどを獲得し、ウルヴァーハンプトンは見事にプレミア昇格を果たしました。
まとめ
安定した放映権収入があることで、プレミアリーグのクラブは大型補強をしやすくなりました。
ビッグネームがプレミアリーグで見られるのは嬉しいことですが、移籍金バブルによって選手の適正な市場価格がわからなくなっているのは大問題です。
高額な移籍金が原因で選手にプレッシャーがかかり、本来の実力を発揮できないことも考えられます。このバブルはいつまで続くのでしょうか?
今季の移籍市場の動き方にも注目していきたいですね。