17-18シーズン公式戦-解説

2017-18プレミアリーグ第19節「アーセナル vs リヴァプール」解説

12月23日に行われたプレミアリーグ第19節「アーセナルvsリヴァプール」をスポナビライブで観戦。

会場はアーセナルの本拠地「エミレーツ・スタジアム」です。

3節でも対戦した両チームは今季2度目の対戦です、前回の対戦ではリヴァプールが4-0で完勝。

アーセナルとしてはこの試合で勝利して嫌な思い出を払拭したいでしょう。

アーセナルはプレミアリーグで5位、一方のリヴァプールは4位と、今回の試合は上位対決となりました。

ビッグ6同士の対決となったこの試合はどのような結末を迎えるのでしょうか?

両チームのスタメン・フォーメーション

アーセナル【4-2-3-1】

アーセナル率いるヴェンゲル監督は、4-2-3-1を採用。

MF「フランシス・コクラン」DF「シュコドラン・ムスタフィ」は負傷から復帰しましたが、この試合はベンチスタートです。

最終ラインはDF「ローラン・コシェルニー」DF「ナチョ・モンレアル」の2センターバック。

右サイドバックは「エクトル・ベジェリン」左サイドバックには20歳の「メイトランド=ナイルズ」が起用されました。

中盤はMF「グラニト・ジャカ」MF「ジャック・ウィルシャー」の左利きコンビ。

前線は左からFW「アレクシス・サンチェス」MF「メスト・エジル」MF「アレックス・イウォビ

ワントップはFW「アレクサンドル・ラカゼット」というメンバーを選びました。

前回の対戦では4失点の大敗をしたアーセナルはホームのエミレーツ・スタジアムで負けるわけにはいきません。

リヴァプール【4-2-3-1】

リヴァプールを率いるクロップ監督も4-2-3-1を採用してきました。

DF「アルベルト・モレノ」DF「ジョエル・マティプ」を怪我で欠く最終ラインには、左からDF「アンドリュー・ロバートソン」DF「ラグナル・クラヴァン」DF「デヤン・ロヴレン」DF「ジョー・ゴメス」が配されます。

中盤はドイツ代表MF「エムレ・ジャン」とキャプテンのMF「ジョーダン・ヘンダーソン」の2センター。

前線はおなじみのメンバー、左からFW「サディオ・マネ」MF「フィリペ・コウチーニョ」そして得点ランキングトップのFW「モハメド・サラー」です。

1トップにはFW「ロベルト・フィルミーノ」、勝てる試合では大量得点で勝利できるリヴァプールですが、勝ち点の取りこぼしが目立ちます。

この試合ではリヴァプールらしい縦に速いフットボールを展開し、勝利することができるのでしょうか?

「アーセナルvsリヴァプール」 ハイライト動画

前半 : アウェイチームが押し込む展開に

12月~1月のプレミアリーグは過密日程で選手たちの体力も限界に近いようです、序盤にリヴァプールにアクシデントが起こってしまいました。

リヴァプールMFヘンダーソンはボールを追いかけた際にハムストリングを痛めたようで、プレー続行不可能に。

クロップ監督はMF「ジェームズ・ミルナー」の投入を余儀なくされます。

アーセナルvsリヴァプールの試合はいつも大量にゴールが生まれますが、この試合での先制点は前半25分に入りました。

リヴァプールMFミルナーがルーズボールにいち早く反応すると、MFコウチーニョにボールを当てて、長い縦パスで快速FWサラーを走らせます。

右サイドでアーセナルDFコシェルニーとサラーが対峙。

サラーは中央にクロスを入れますが、ここはコシェルニーの足に当たってボールが高く跳ね上がってしまいます。

しかし、トップスピードで入ってきたMFコウチーニョがヘディングで触り、ボールはGKチェフの頭上を超えてゴールイン。

この試合がプレミアリーグ出場150試合目となったコウチーニョのゴールでリヴァプールが先制点を奪います。

ホームのアーセナルはプレーの精度が悪く、前線までボールが繋がらずにカットされるシーンが目立ちます。

しかし、ビッグマッチということで選手たちに気持ちが入っているのか、球際のぶつかり合いでは引けを取っていません。

試合はリヴァプールのペースで進んでいますが、リヴァプールは32分、45分と決定機を逃し続け、前半は1点止まり。

アーセナルとしては決定機を何度も作られる苦しい展開、1点で済んでラッキーだったでしょう。

後半 : アーセナルが劇的な逆転

前半途中で足首を痛めていたアーセナルDFモンレアルがDFムスタフィと交代し、後半はスタートしました。

スコアが動いたのは52分。

アーセナルDFメイトランド=ナイルズが相手陣内深い位置でボールをロストすると、奪ったリヴァプールFWモハメド・サラーが前方のスペースに向かって快速を活かしたドリブルで持ち運びます。

アーセナルMFウィルシャーが必死に追いかけるも、サラーは右サイドに開いたFWフィルミーノにボールを預けます。

FWフィルミーノは完璧なターンから素晴らしいタイミングでのスルーパス。

前線に走り込んだサラーにパスが繋がると、サラーはディフェンスのタイミングを上手く外して左足でシュート。

ディフェンスの足に当たったシュートはそのままゴールに吸い込まれ、リヴァプールがリードを2点に広げます。

ここまで押し込まれていたホームのアーセナルですが、この失点で目を覚ましたようです。

再び得点が生まれたのは直後の53分でした。

アーセナルDFベジェリンが右サイドからクロスを中央に入れると、後方から突っ込んできたのはFWアレクシス・サンチェス。

DFゴメスの前に飛び込むヘディングでゴールに突き刺し、点差を再び1点に戻します。

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2点のリードを奪われた時は静まり返っていたエミレーツ・スタジアムですが、このゴールで息を吹き返しました。

アーセナルサポーターの大合唱が響き渡り、試合は一気にアーセナルのペースになります。

さらに2分後の55分、アーセナルMFイウォビのパスを受けたMFジャカが遠目の位置から強烈なロングシュート。

急激に変化する無回転シュートがそのままゴールに突き刺さり、アーセナルがあっという間に同点に追いつきます。

GKミニョレはパンチングで対応しようとしましたが、急激な変化で空振りをしてしまいました。

アーセナルMFジャカの今季リーグ戦初ゴールは素晴らしい無回転シュートでした。

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アーセナルの攻撃はまだまだ終わりません。

さらに2分後の57分、アーセナルMFエジルが最前線のFWラカゼットにボールを当てると、ラカゼットはヒールでラストパス。

足を止めずに走り込んでいたエジルがGKミニョレの逆を突くシュート決めて、アーセナルが5分間で一気に3得点を奪い逆転に成功します。

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試合は完全にアーセナルのペース。リヴァプールはわずか5分で3失点してしまいました。

しかし、リヴァプールの選手たちはまだまだ諦めていません。

61分にはリヴァプールMFコウチーニョのクロスからFWマネがフリーでシュートを放ちますが、ここはGKチェフが身体を張ってセーブします。

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71分、リヴァプールに再びチャンス。

FWサラー、MFジャンとパスが繋がると、ジャンは中央のフィルミーノにパス。

フィルミーノは複数のディフェンスに囲まれながらも強引にシュート、至近距離から放たれた強烈なシュートに、GKチェフは触るのが精一杯でした。

弾いたボールがそのままゴールに吸い込まれ、リヴァプールが3-3の同点に追いつきます。

その後、ヴェンゲル監督はイウォビに代えてFWウェルベックを投入し、勝ち点3を狙いに行きますが、結局3-3の痛み分けで試合は終了。

ビッグ6同士の上位対決は3-3のドロー決着となりました。

試合後感想

試合結果
アーセナル 【3-3】 リヴァプール

リヴァプールとしてはペースを掴んでいた前半に複数得点を奪えていればもっと楽に戦えたでしょう。

この試合ではリヴァプールは前線の4枚の選手が守備面での意識が低く、いつもなら守備に戻っている場面でも、この試合では戻りが遅いシーンが目立っていました。

これも過密日程の影響で各選手の体力的に厳しいのだと思います。特にリヴァプールは運動量が必要なプレースタイルなので・・・

その影響で守備がズルズル下がってしまいスペースが生まれたことで、サイドから容易にクロスを上げられたり、ジャカのロングシュートを許してしまいました。

この試合を見ていて、リヴァプールが3点のリードから同点に持ち込まれたCLのセビージャ戦を思い出しましたね。

2点、3点のリードを奪っても慢心せずに、相手がなりふり構わず攻撃を仕掛けてきた際に冷静に対処できなければ、今後もこのような試合を続けてしまうでしょう。

一方のアーセナルは後半から4-1-2-3にシフトし、MFエジルがボールに絡む回数が増えたことで、チャンスが劇的に増えました。

MFジャカとMFウィルシャーの2センターだとジャカが窮屈そうにプレーしていたので、ジャカをアンカーに配し、MFエジルとMFウィルシャーを前に並べたヴェンゲル監督のこの采配は見事だったと感じました。

5分間で3得点のシーンは素晴らしかったですが、試合・シーズンを通して同様のパフォーマンスができないのがアーセナルの難点。

両チームともに、3失点してしまった守備は後半戦に向けて改善しなければいけないポイントでしょう。

個人的マン・オブ・ザ・マッチは「ロベルト・フィルミーノ」


この試合でのマン・オブ・ザ・マッチは1ゴール1アシストを記録したリヴァプールFW「ロベルト・フィルミーノ」でしょう。

同点に追いつく3点目を決めたのは素晴らしいのですが、それ以上に2点目のサラーへのアシストが素晴らしかったです。

正直、フィルミーノに関しては得点力もプレミア屈指とは言えないので、個人的にはなぜこんなにもクロップ監督の信頼を得ているか疑問に思うこともありました。

しかし、今季のリヴァプールの試合を見ていると、フィルミーノはクロップ監督のサッカーには必要不可欠な存在であることがわかります。

前線からの積極的なプレス、フィジカルとテクニックを活かしたボールキープ、そこからのアシストなど、フィルミーノは周りを活かすことができる選手なんですね。

それがチームメイトのサラーが得点ランキングのトップを走っている要因の1つでもあるのだと思います。

この試合ではゴールも決めていますが、今後さらに得点能力も磨いていけば間違いなくリヴァプールのレジェンドになれるでしょう。

まとめ


前半を見ているとリヴァプールの圧勝かと思いましたが、これで終わらないのがプレミアリーグのビッグマッチですね。

後半はアーセナルが怒涛の3得点、ホームのエミレーツ・スタジアムはものすごい雰囲気に包まれていました。

スリリングな展開となったこの試合は、両クラブともに守備面での課題が見えたのではないでしょうか。

勝ち点1獲得の痛み分けとなり、アーセナルはトッテナムと勝ち点で並び、得失点差で6位に転落してしまいました。

両クラブが後半戦をどのように戦っていくのか、今後の活躍に注目しましょう。

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