17-18シーズン公式戦-解説

2017-18プレミアリーグ第22節「アーセナル vs チェルシー」解説


1月4日に行われたプレミアリーグ第22節「アーセナルvsチェルシー」をスポナビライブで観戦。

会場はアーセナルの本拠地「エミレーツ・スタジアム」です。

両クラブにとって年明け最初の試合はロンドンを本拠地とする2チームが激突する「ビッグロンドンダービー」となりました。

アーセナルはプレミアリーグで6位、一方のチェルシーは3位と、今回の試合は上位対決。

どちらのクラブもトップ4確保のために負けられない試合でしょう。

両チームのスタメン・フォーメーション

アーセナル【3-4-2-1】

アーセナル率いるヴェンゲル監督は、3-4-2-1を採用。

DF「ローラン・コシェルニー」DF「ナチョ・モンレアル」を欠く最終ラインは、DF「シュコドラン・ムスタフィ」DF「ロブ・ホールディング」DF「カラム・チャンバース」の3バックです。

右ウィングバックは「エクトル・ベジェリン」左ウィングバックには20歳の「メイトランド=ナイルズ」が起用されました。

中盤はMF「グラニト・ジャカ」MF「ジャック・ウィルシャー」の左利きコンビ。

FW「アレクシス・サンチェス」MF「メスト・エジル」FW「アレクサンドル・ラカゼット」のトライアングルはいつも通りの布陣です。

前線はほぼフルメンバー、不安なのは主力を欠く最終ラインでしょう。チェルシー相手にどこまで耐えることができるでしょうか。

チェルシー【4-2-3-1】

チェルシーを率いるコンテ監督は3-5-1-1と中盤に厚みをもたせる守備重視のフォーメーションを採用しました。

最終ラインはDF「ガリー・ケーヒル」DF「アンドレアス・クリステンセン」DF「セサル・アスピリクエタ」の3枚。

ウィングバックにはDF「マルコス・アロンソ」DF「ビクター・モーゼス」を、中盤はMF「エンゴロ・カンテ」MF「ティエムエ・バカヨコ」とMF「セスク・ファブレガス

最前線のFW「アルバロ・モラタ」の後ろには、もちろんエースのMF「エデン・アザール」です。

直近5試合負け無しのチェルシーは、昨季王者の実力を見せつけることができるのでしょうか。

「アーセナルvsチェルシー」 ハイライト動画

前半 : チェルシーはチャンスを多く作るが・・・

ビッグマッチということもあり、両クラブとも慎重な立ち上がり。あまり前線からプレスには行きません。

14分にはチェルシーFWモラタがDFモーゼスのロングボールから抜け出し、キーパーと1対1の状況を作り出します。

しかし、モラタが放ったシュートはゴールポスト右に外れてしまいます。

決定的なシーンでしたが、モラタがミスをしてくれてアーセナルとしてはラッキーでした。

立て続けにチャンスを作られたアーセナルは16分に反撃に転じます。

MFエジルとのワンツーパスでFWサンチェスがボックス内に侵入。

サンチェスが右足で放ったシュートは決定的でしたが、ここはチェルシーGKクルトゥワが驚異的な反応でセーブ。

弾いたボールは左右のゴールポストに当たり、ノーゴール。チェルシーは守護神のビッグセーブに救われました。

28分、チェルシーMFセスクから中央に走り込んできたMFバカヨコにパスが通ると、バカヨコは迷わずシュート。

枠内に飛んだシュートでしたが、ここはGKチェフが左手一本でセーブをします。

ここはアーセナルDFメイトランド=ナイルズが最後まで身体を寄せてシュートコースを限定したことが功を奏しました。

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両クラブとも守護神の活躍が光り、結局前半は0-0のスコアレスのまま終了。

チェルシーは何度も決定機を作りますが、ことごとくチャンスを逃してしまっています。

アーセナルとしては3バックの一角であるチャンバースのマークの付き方が甘く、ピンチを迎えることが目立ちました。

攻撃面ではなかなかボックス内に侵入することができず、エリア外からの強引なシュートが多かったです。

両クラブはハーフタイムにどのように動いてくるのでしょうか。

後半 : 激しくスコアが動く展開に

後半はチェルシーのペースでゲームが進んでいきますが、先制点を決めたのはホームのアーセナルでした。

63分、アーセナルMFエジルのパスが中央に通ると、アーセナルDFホールディングがワンタッチでボックス内にパスを出します。

このパスはディフェンスの足に当たってしまいますが、ボールはちょうど良く走り込んできたアーセナルMFウィルシャーの目の前へ。

ウィルシャーがダイレクトで放った強烈なシュートがネットを揺らし、アーセナルが先制点を奪います。

得点直後にアーセナルがリードを広げようと攻勢に出ますが、GKクルトゥワの好セーブもあり、追加点を奪えません。

アーセナルの先制点からわずか4分、今度はチェルシーが得点を奪います。

ペナルティエリア内でアーセナルDFベジェリンがFWアザールを倒してしまい、これがPKの判定。

このPKをアザールが自ら決めて、チェルシーが同点に追いつきます。

70分にはチェルシーFWモラタが抜け出してビッグチャンスを迎えるも、ここはアーセナルDFチャンバースが身体を張って防ぎます。

試合も終盤に差し掛かると、両クラブはフレッシュな選手を投入してリードを狙いに行きます。

71分にチェルシー率いるコンテ監督はMFセスクに代えてMF「ダニー・ドリンクウォーター」、FWアザールに代えてMF「ウィリアン」を投入。

対するアーセナルはFWラカゼットに代えて、FW「ダニー・ウェルベック」で勝負に出ます。

試合時間は残り10分、どちらの采配が実を結ぶでしょうか。

83分、交代で入ったチェルシーMFウィリアンが早速得点に絡みます。

MFウィリアンが豪快にサイドチェンジをし、DFモーゼスに代わって出場していたDFザッパコスタにボールが繋がります。

ザッパコスタが高速のグラウンダークロスを入れると、中央に走り込んだDFマルコス・アロンソがダイレクトで合わせてゴール!

ストライカー顔負けの素晴らしいシュートでチェルシーがリードを奪うことに成功しました。

ホームで負けるわけにはいかないアーセナル、ヴェンゲル監督はDFチャンバースに代えてFW「セオ・ウォルコット」を投入し、猛攻を仕掛けます。

チェルシーがリードのまま迎えた後半アディショナルタイム、試合はこのまま終わりませんでした。

92分、アーセナルはフィールドプレイヤー全員が相手陣内に入るほど押し込みます。

中央でMFウィルシャーがサイドにボールを散らすと、ここにいたのはDFムスタフィ。

ムスタフィが中央にクロスを入れますが、ここはチェルシーDFマルコス・アロンソがヘディングでクリアします。

しかし、ここに詰めてきたのはアーセナルDFベジェリン、迷わず右足を振り抜いたボレーシュートが左サイドネットに突き刺さり、アーセナルが土壇場で同点に追いつきます。

何としても勝ち点が欲しい両チーム、チェルシーは失点後に再びFWモラタがチャンスを迎えますが、GKチェフに阻まれます。

直後のチェルシーDFザッパコスタのシュートもゴールポストに直撃と、試合を決定づけることはできません。

このまま試合は終了し、ビッグロンドン・ダービーは2-2のドロー決着となりました。

試合後感想

試合結果
アーセナル 【2-2】 チェルシー

前半は静かな立ち上がりでしたが、後半はプレミアリーグらしいインテンシティの高いゲームが展開されました。

この試合でチェルシーFWモラタが決定機を外すシーンは何度もあり、モラタが絶好調であれば追加で3点ほど入っていたでしょう。

また、両クラブのGKのビッグセーブも多く見られ、活躍も光りましたね。

アーセナルとしては3バックが不安定で、特にロングボールへの対応がイマイチでした。

コシェルニーとモンレアルを欠くディフェンスラインの場合、無理に3バックにせずに4バックの方が安定するでしょう。

両チームのFWが決めきれない中、チェルシーDFマルコス・アロンソや、アーセナルDFベジェリンがゴールを奪ったのは素晴らしいですね。

この試合ではウィングバックの攻撃面での貢献は重要だと、改めて感じさせられました。

個人的マン・オブ・ザ・マッチは「ジャック・ウィルシャー」

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この試合でのマン・オブ・ザ・マッチは1ゴールを記録したアーセナルMF「ジャック・ウィルシャー」でしょう。

アーセナルで10番を背負う選手でありながら、負傷離脱が多いウィルシャーですが今季はELで好調を維持。

先月のウエストハム戦では2016年5月以来のプレミア先発出場、そして今日の試合では久しぶりのゴールを決めました。

先制ゴールに加え、類まれなるテクニック、パスセンス、キープ力など要所で輝きを放つウィルシャーを見ていると、アーセナルの10番がついに帰ってきた。と嬉しくなります。

18歳でプレミアデビューを果たした才能溢れるウィルシャーの復活を喜ぶプレミアファンも多いのではないでしょうか。

ワールドカップを見据えた出場機会の確保から、今冬の移籍を示唆していたウィルシャーですが、最近の起用には満足しているようで契約延長交渉が進められています。

アーセナルとしては重要な戦力ですし、アカデミー出身の選手なのでこのままアーセナルで活躍して欲しいですね。

まとめ

チェルシーとしては勝ちきれなかった試合、アーセナルにとっては最後の最後に意地を見せた試合。

どちらも勝利にふさわしいパフォーマンスではなく、ドローは妥当な結果でしょう。

この結果を受けて、首位マンチェスター・シティとの差はさらに開いてしまいました。

両クラブとしては勝ち点1獲得の痛み分けとなったこの試合ですが、まだまだトップ4は狙える位置です。

両クラブの今後の活躍に期待しましょう。

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