プレミアリーグは4月30日まで全試合を延期しています

プレミアリーグがダントツ1位!欧州リーグ別の投資額ランキングを分析

今夏プレミアリーグ勢が投資した金額は15億ユーロを超え、移籍金総額は6年前の3倍に膨れ上がったと言われています。

どんどん高騰する移籍金ですが、欧州の各リーグは今夏、選手獲得にどれだけの投資を行ったのでしょうか?

今回の記事では、「Transfermarkt」が発表している「欧州リーグ別投資額ランキング」を参考に、プレミア勢の投資額・売却益や、リーグに及ぼす影響について分析していきたいと思います。

[2017-18]欧州リーグ別投資額ランキング

 リーグ名投資額売却益
1位プレミアリーグ(イングランド)15億5000万ユーロ(約1984億円)8億3233万ユーロ(約1065億円)
2位セリエA(イタリア)8億2178万ユーロ(約1052億円)7億342万ユーロ(約900億円)
3位リーグ・アン(フランス)6億7340万ユーロ(約862億円)5億6565万ユーロ(約724億円)
4位ブンデスリーガ(ドイツ)6億1453万ユーロ(約786.6億円)5億495万ユーロ(約646億円)
5位ラ・リーガ(スペイン)5億5390万ユーロ(約709億円)6億4485万ユーロ(約825.4億円)
6位チャンピオンシップ(イングランド2部)2億3428万ユーロ(約300億円)2億5967万ユーロ(約332億円)
7位ロシア・プレミアリーグ(ロシア)1億2410万ユーロ(約159億円)4580万ユーロ(約58.6億円)
8位プリメイラ・リーガ(トルコ)9005万ユーロ(約115億円)7646万ユーロ(約98億円)
9位ジュピラー・リーグ(ベルギー)7607万ユーロ(約97.3億円)1億3258万ユーロ(約169.7億円)
10位エールディビジ(オランダ)6710万ユーロ(約86億円)2億519万ユーロ(約262.6億円)

プレミアリーグは2位以下を大きく引き離す結果に

投資額の1位がプレミアリーグであることはもはや当然の結果と言えるでしょう。

欧州5大リーグは投資額と売却益がほとんど一緒なのに対し、プレミアは投資額が売却益を900億円以上も上回っています。

高額のチケット代と莫大なテレビ放映権料によって、ある程度の収入が保証されているからこそ、こういった補強の動きが可能なのでしょう。

驚きなのがイングランド2部相当のチャンピオンシップが6位にランクインしていることです。

1000万ユーロなどの金額で選手補強を行える2部リーグは他にありません。

このデータだけでも、イングランドが資金面でいかに潤沢かがよく分かりますね。

プレミアリーグの資金はどこに流れているのか。

さて、投資額が売却益を900億円以上も上回ったプレミアリーグですが、投資した金額はどこに流れているのでしょうか?

プレミアリーグの資金がどこに流れているのか調べるためには、欧州リーグ別の投資額と売却益の差額を見ると良さそうです。

投資額と売却益の差額ランキング

 リーグ名売却益(プラス分)
1位リーガNOS(ポルトガル)2億3227万ユーロ(約297億円)
2位エールディビジ(オランダ)1億3809万ユーロ(約176.7億円)
3位ラ・リーガ(スペイン)9095万ユーロ(約116億円)
4位ジュピラー・リーグ(ベルギー)5650万ユーロ(約72.3億円)
5位ウクライナ・プレミア(ウクライナ)3860万ユーロ(約49.4億円)
6位リーグ2(フランス2部)3427万ユーロ(約44億円)
7位セリエB(イタリア2部)3318万ユーロ(約42.4億円)
8位ラ・リーガ2(スペイン2部)3111万ユーロ(約40億円)
9位オーストリア・ブンデスリーガ(オーストリア)3080万ユーロ(約39.4億円)
10位プルパ・リーガ(クロアチア)2882万ユーロ(約37億円)

プレミアの恩恵を受けているのは欧州の中小リーグ

ランキングを見てみると、上位には欧州5大リーグに次ぐような中堅リーグが名を連ねています。

例えば、チャンピオンズリーグの常連でありながら、上位進出まではいかないリーグNOS(ポルトガル)やエールディビジ(オランダ)、ジュピラー・リーグ(ベルギー)などですね。

こういったリーグには国内外の優秀なタレントが揃っていおり、売却益からも多くの主力がプレミアリーグを始めとした欧州5大リーグに引き抜かれていることが分かります。

日本代表の吉田麻也選手もエールディビジの「VVVフェンロ」からプレミアの「サウサンプトン」に引き抜かれていましたよね。

また、4位以下を見てみると、欧州主要リーグの2部といった、将来有望な若手が活躍するリーグがランクインしています。

プレミアリーグのように莫大な資金があるリーグはこういった中小リーグから優れたタレントを発掘していることがわかりますね。

欧州クラブ別投資額ランキング

 クラブ名投資額
1位マンチェスター・シティ2億4430万ユーロ(約312.7億円)
2位PSG2億3800万ユーロ(約304.6億円)
3位チェルシー2億300万ユーロ(約260億円)
4位ミラン1億9450万ユーロ(約249億円)
5位バルセロナ1億9250万ユーロ(約246.4億円)
6位マンチェスター・ユナイテッド1億6440万ユーロ(約219億円)
7位エヴァートン1億5820万ユーロ(約202.5億円)
8位ユベントス1億4920万ユーロ(約199億円)
9位バイエルン1億350万ユーロ(約132.4億円)
10位モナコ1億200万ユーロ(約130.5億円)

クラブ別の投資額を見てみると、プレミアリーグのチームでは2億4430万ユーロ(約313億円)を使ったマンチェスター・シティが欧州1位。

20位以内に入っているプレミア勢は6チームのみと、例年ほど多く上位に入っているクラブは多くありません。(昨年は11チーム)

一方で、TOP50まで幅を広げると、中にはプレミアリーグのクラブが20チームもランクインしており、中堅・下位・昇格クラブの底上げが目立ちますね。

プレミアリーグ中位のクラブでも、資金的には他国のトップクラブに十分太刀打ちができるという現状ですが、近年のチャンピオンズリーグなどを見ていると「資金がある=強い」という訳ではないという事が良く分かります。

まとめ

プレミアリーグの上位陣が積極的な補強をしなかったとはいえ、投資額をリーグ全体で見ると欧州でダントツの1位。

プレミアリーグの中堅クラブや昇格クラブの投資額が跳ね上がっており、これによって優勝争いはさらに激化すると考えられます。

チーム間の力の差が少なくなり、普段のリーグ戦が面白くなるのは嬉しいですが、個人的には欧州の舞台で結果を残して欲しいという願望もあります。

リーグ自体のレベルは高いと言えますが、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグとの両立を考えるとなんだか複雑な気分です。

プレミア勢は「この選手にこんな金額?」と驚くような移籍金で選手を獲得することも多々あり、実際の試合を見ていても「この選手はこの移籍金には見合わない」と思うことも増えてきました。

「とにかく金を積んで有力な選手を買う」というよりは、もっと育成年代やユースに投資し、生え抜きの選手が増えて欲しいところ。

この移籍金バブルがいつまで続くのか、今後も注目していきましょう。