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モイーズ監督がウエストハムの新指揮官に就任!これまでの経歴をおさらい | Tavitt Football Journey

モイーズ監督がウエストハムの新指揮官に就任!これまでの経歴をおさらい

2017年11月7日、プレミアリーグ18位に低迷するウエストハム・ユナイテッドは、成績不振の理由からスラヴェン・ビリッチ監督を解任。

翌日にはかつてマンチェスター・ユナイテッドの指揮を執ったこともあるディヴィッド・モイーズ監督の就任を発表しました。

モイーズ監督は近年目立った成績を残すことができていませんが、なぜウエストハムはモイーズ監督を招いたのでしょうか?

今回の記事では、デイヴィッド・モイーズ監督がウエストハム・ユナイテッドの新監督に就任するまでの経歴を振り返っていきます。

選手時代はセルティックに所属


スコットランド・グラスゴー出身のモイーズ監督は、1980年にスコティッシュ・プレミアリーグのセルティックで選手としてのキャリアをスタート。

ポジションはセンターバックで、通算530試合以上の試合に出場しています。

しかし、身長は185cmとセンターバックとしては小柄なため、目立った活躍を見せることはできませんでした。

その後は、ケンブリッジ・シティ、ブリストル・ユナイテッド、シュルーズベリー・タウンといったイングランドのクラブと母国スコットランドのクラブを行き来し、1999年に当時イングランド3部のプレストン・ノースエンドでキャリアを終えます。

引退後はすぐに指導者の道へ


モイーズ監督は現役時代の頃から指導者の道に進むことを決めており、22歳の時にはすでにコーチングライセンスを取得。

現役時代には、所属していたチームの監督のメモを取り、コーチングテクニックを注意深く観察するなど指導者になるための勉強に多くの時間を費やしてきました。

モイーズ監督が指導者としての道を歩み始めたのは1998年のこと。

キャリアの晩年は選手兼コーチとしてプレストン・ノースエンドに所属していましたが、1997-98シーズンにチームは降格の危機に直面。

1998年1月に監督を務めていたガリー・ピーターズが解任されると、アシスタントを務めていたモイーズは新監督に就任します。

モイーズが監督に就任後、クラブの状況は好転し、1997-98シーズンは降格を免れます。

1999-2000シーズンには、ディビジョン2(イングランド3部)で優勝。

クラブをディビジョン1(イングランド2部)への昇格へと導きました。

2002年にエヴァートンの監督に就任

プレストン・ノースエンドでの功績で注目を集めたモイーズ監督は、2002年3月にエヴァートンの監督に就任、プレミアリーグの監督としてデビューしました。

今では中堅クラブとしてビッグ6を脅かす存在になりつつあるエヴァートンですが、モイーズ監督が就任した2002年当時は毎シーズンの様に降格争いをしていました。(1996-2002年は13位~17位を推移)

モイーズ監督はそんなエヴァートンを、就任初年度の2002-03シーズンに7位まで引き上げることに成功。

このシーズンには監督たちの投票で選ばれる年間最優秀監督にも選出されました。

翌2004-05シーズンはクラブ史上最低の勝ち点数で17位に沈みますが、その次のシーズンは4位でフィニッシュし、チャンピオンズリーグ出場権の獲得に成功。

好調なシーズンの次は不調になるというサイクルが繰り返されましたが、2006-07シーズン以降はクラブを一桁順位に定着させることに成功します。

名将の後を継ぎマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任


2013年、マンチェスター・ユナイテッドを1986年から率いていたアレックス・ファーガソン監督の引退に伴い、後任監督が誰になるかに注目が集まりました。

モイーズ監督は空席になったマンチェスター・ユナイテッドへの監督就任希望を伝え、エヴァートンを退団。

そして、2013年の夏にファーガソン監督に後継者として指名されました。

モイーズ監督はファーガソン監督と同じスコットランド出身、さらにエヴァートン在籍時にLMA(イングランドリーグ監督協会)が選ぶ年間最優秀監督に3度輝いており、後継者として指名されたことは納得のできるものです。

ビッグクラブの重圧とモイーズ監督の挫折

しかし、モイーズ監督が順調に歩んできた監督としてキャリアもここでつまづいてしまいます。

モイーズ監督が率いた初年度の結果は、19勝12敗7分で7位と散々なものに。

優勝したマンチェスター・シティに勝ち点22の大差をつけられ、古巣のエヴァートンよりも順位が下という結果になってしまいました。

この結果を受け、マンチェスター・ユナイテッドは2014年4月22日にモイーズ監督を解任。

モイーズ監督の戦術はサイドを起点にしたクロスからの攻撃が主だったので、当時のメディアは「イングランドの古い放り込みサッカー」と酷評されてしまいます。

スペインでクラブを降格の危機から救うが・・・

当時はすさまじいバッシングだったので、モイーズ監督は監督業からしばらく離れるのではと予想したのですが、以外にもモイーズ監督が現場に復帰したのはすぐのことでした。

2014年11月10日、モイーズ監督はスペインのリーガ・エスパニョーラで19位と降格圏に沈んでいたレアル・ソシエダの監督に就任。

チームの立て直しを期待されたモイーズ監督は、その後順位を12位まで押し上げることに成功します。

しかし、翌2015-16シーズンは開幕からつまづき、年を越せずに2015年11月9日に解任されてしまいます。

プレミアリーグへの帰還

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翌シーズン、モイーズ監督は再び慣れ親しんだイングランド・プレミアリーグで戦うこととなります。

2016年7月23日、モイーズ監督はイングランド代表監督に就任したサム・アラダイス監督の後任としてサンダーランドAFCの監督に就任。

しかし、サンダーランドは開幕から低迷し、最下位でフットボールリーグ・チャンピオンシップ(イングランド2部)へ降格という結果に終わってしまいます。

そして、シーズン終了後の2017年5月22日に退任が発表されました。

モイーズ監督は当時英紙デイリー・メールの中で以下のように語っています。

「夏にもこう思ったんだ。他のクラブや私がオーナーに伝えた額よりも補強資金が少なすぎるとね。当時はそのとき限りの話で、次の移籍期間になんとかすればいいと思っていた。しかし、現実は違った」

「このままでは冬の移籍市場で選手を獲得できないし、戦力を上積みすることもできない。がっかりだ」

マンチェスター・ユナイテッド、レアル・ソシエダと2つのクラブで失敗が続き、情報をしっかりと収集をしないうちに「プレミアリーグ復帰」のオファーに飛びついてしまったのでしょうか。

どちらにせよ、サンダーランドでの挑戦は1年で失敗という結果に終わってしまいました。

ウエストハム・ユナイテッドの監督に就任

前述しましたが、2017年11月7日、プレミアリーグ18位に低迷するウエストハム・ユナイテッドは、成績不振の理由からスラヴェン・ビリッチ監督を解任し、後任としてモイーズ監督の就任を発表しました。

サンダーランドでの失敗で、3年で3回の解任をされているモイーズ監督。

“失敗した監督”というイメージが定着しているモイーズ監督に、ウエストハムのフロントはなにを期待しているのでしょうか?

モイーズ監督の就任は正しいのか?

ウエストハムの共同オーナーであるディヴィッド・サリバン氏は「モイーズはプレミアリーグを熟知している、現状では最適の人材」と発言しています。

現状で無所属かつビッグネームの監督としては、元バイエルン監督の「カルロ・アンチェロッティ」、元ドルトムント監督の「トーマス・トゥヘル」などがいますが、こういった監督はビッグクラブからのオファーしか受けないでしょう。

ウエストハムのブランド力や、財政から考えるとこういったビッグネームの監督を招くのは不可能に近く、そういった状況を考えると確かにモイーズ監督はベストな選択だと言えます。

しかし、戦術面ではどうでしょうか?

ウエストハムの現状の課題は、11試合終了時点で23失点とリーグ最多の失点数である守備です。

正直、モイーズ監督が守備に長けているかというと微妙なところ。

ただ、降格圏からチームを救う事が多く、負けないチームを作るのには定評があります。

モイーズ監督は4‐4‐2や4‐4‐1‐1といったシステムを好み、選手のポジションをキッチリと固定する特徴があります。

理由としては、その方が選手一人一人の役割が明確になり、比較的守りやすいからですね。

また、サイドを広く使ったクロスボールを放り込む戦術も、ボールを失った際のリスクを考えての事でしょう。

中央でボールを失うよりは、サイドでボールを失ったほうが失点に直結しにくいですからね。

モイーズ監督のポジションを固定する戦術は、流動的なポジションチェンジを行う現代サッカーのトレンドとは真逆の方向性と言えますが、これはこれで面白い対決になるかもしれません。

まとめ

現在、18位に低迷しているウエストハムをモイーズ監督はどこまで引き上げることが出来るのでしょうか?

モイーズ監督としては、汚名返上をする最後のチャンスかもしれません。

就任初戦は11月20日アウェイでのワトフォード戦。いきなりの難敵です。

さらに12月にはマンチェスター・シティ、チェルシー、アーセナルというビッグクラブ相手の3連戦を控えており、道のりは厳しいものになりそうです。

とはいえ、プレミアリーグファンにお馴染みのモイーズ監督が再びイングランドで指揮を執るということもあって、リーグ戦がさらに面白くなるのは間違いありません。

モイーズ監督にはぜひ残りの半年間で結果を残していただき、来シーズンもプレミアリーグを盛り上げて欲しいですね。