プレミアリーグ

エヴァートンの新監督はサム・アラダイス!これまでの経歴をおさらい

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2017年10月23日、エヴァートンは成績不振からロナルド・クーマン監督を解任。

解任時、リーグ戦では2勝2分5敗と負けが大きく先行しており、新監督が決まるまではU-23の監督のデイヴィッド・アンズワースが暫定監督を務めることになりました。

しかし、新監督探しが難航し、暫定監督の下でも2勝1分5敗と停滞が続いていました。

そんな中、2017年11月30日にエヴァートンは”ビッグサム”こと「サム・アラダイス」氏を新監督とすることを発表しました。

今回の記事では、サム・アラダイス監督がエヴァートンの新監督に就任するまでの経歴を振り返っていきます。

選手時代はサンダーランドなどに所属


イングランドのウェスト・ミッドランズ、ダドリー出身のアラダイス監督は、1973年にボルトン・ワンダラーズでプロデビュー。

ポジションはディフェンスで主にセンターバックとしてプレーしていました。

ボルトンに所属していた7年間では、184試合に出場し21ゴールと主力として活躍。

その後、サンダーランドやハダースフィールドなどイングランドの様々なクラブでプレー。

アメリカやアイルランドでもプレーしており、1992年にイングランドのプレストン・ノースエンドFCでキャリアを終えます。

ボルトンをプレミアリーグ昇格に導く

アラダイス監督の指導者キャリアのスタートは1989年、ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオンに選手として加入した際に、アシスタントコーチを兼任したことがきっかけです。

現役引退後はブラックプールFC、ノッツ・カウンティFCなどの監督経験の後、1999年にかつて中田英寿も在籍していたボルトン・ワンダラーズFCの監督に就任。

就任当時、ボルトンはディヴィジョン1(実質イングランド2部)に位置していましたが、2000-2001シーズンにプレーオフ出場権を獲得できる3位まで押し上げます。

プレーオフで見事に勝利し、ボルトンをプレミアリーグへの昇格に導きます。

ボルトンをプレミアリーグで最高6位まで押し上げる

ボルトンは昇格初年度や翌年度などは16位、17位と降格争いを繰り広げていましたが、2004-05シーズンにはプレミアリーグ6位でフィニッシュし、UEFAカップの出場権を獲得します。

アラダイス監督は翌シーズンに臨んだUEFAカップでボルトンをクラブ史上初のベスト32に導き、プレミアリーグでも8位フィニッシュと手腕を発揮。

ボルトンはアラダイス監督と10年契約という異例の契約を結んでいましたが、アラダイス監督は別のクラブでの挑戦を希望します。

2007年にニューカッスルの監督に就任

2007年、アラダイス監督はニューカッスル・ユナイテッドの監督に就任。

タイトル獲得を目標に古豪復活を目指しましたが、2008年1月に成績不振の理由から解任されてしまいます。

ニューカッスル解任後には、同じくプレミアリーグに属していたブラックバーン・ローヴァーズの監督に就任。

降格圏に位置していたクラブを15位でフィニッシュさせ、プレミアリーグ残留に導きます。

2011年から4年間ウエストハムの監督を務める

アラダイス監督は2011年にウエストハム・ユナイテッドの監督に就任しました。

2011-12シーズンは当時2部チャンピオンシップに降格していたチームをプレミアリーグ昇格に導き、2012-13、2013-14シーズンとプレミア残留に成功。

2014-15シーズンは序盤こそ好調で、前半戦を上位で折り返したものの、年明けからは失速。

アラダイス監督のフロント批判発言などのスキャンダルもあり、サポーターからは解任を求める声が上がりました。

結局、ウエストハムは12位でプレミアリーグを終え、アラダイス監督はクラブとの哲学の違いから、契約延長をせずに退団を決意します。

AFCサンダーランドの監督に就任

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ウエストハムを退団したアラダイス監督は2015年10月、ディック・アドフォカート氏の後を継ぎ、2年契約でサンダーランドAFCの監督に就任します。

就任当時のサンダーランドは第8節時点で未勝利の最下位でしたが、最終的には順位を17位まで押しあげ、残留させることに成功します。

しかし、ユーロ2016でベスト16敗退に終わり、ロイ・ホジソン前監督が退任したイングランド代表の新監督に就任するためにアラダイス監督が交渉しているとの情報を複数メディアが伝え、サンダーランドのファンからは怒りを買ってしまいます。

イングランド代表監督に就任するも・・・

2016年7月、国内で数々のクラブを指揮してきたアラダイス監督は、FAとの交渉の末にサンダーランドとの契約を解除し、イングランド代表の監督に就任します。

2016年9月4日には2018FIFAワールドカップ・ロシア欧州予選でスロバキア代表と戦い、初陣を1-0と勝利で飾りました。

しかし、イングランド代表指揮官として最初のトレーニングに臨む前、ビジネスマンを装ったおとり記者との会談を行い、FAが禁じている第三者の選手保有について「問題ない」と批判。

さらに偽会社の大使としてシンガポールや香港に40万ポンド(約5300万円)で渡航する契約もしており、これを問題とみたFAは以下のように声明を発表しました。

「アラダイスの行為は、イングランド代表監督としては不適切だった。彼は大きな判断ミスをしたことを認めて謝罪したが、FAとアラダイスは双方合意のうえで契約を終えることとなった」

この結果、わずか1試合の指揮、在日67日でアラダイス監督は退任することとなってしまいました。

再びプレミアリーグのクラブを指揮

不祥事でイングランド代表を退くこととなったアラダイス監督ですが、すぐさま監督就任オファーがあったようです。

2016年12月、17位に沈んでいだクリスタル・パレスの新指揮官に就任。

リヴァプール、チェルシー、アーセナルなどのビッグクラブから勝利を挙げ、順位を14位まで押し上げて残留に成功します。

しかし、シーズン終了後の2017年5月に監督の辞任と監督業からの引退を発表しました。

「個人的に旅行をしたいと思っているし、監督というプレッシャーなしに家族や孫と多くの時間を過ごしたい。今が私にとって良いタイミングだと思う。間違いなく監督業が恋しくなると思うが、この決断に後悔はないと言い切れるだろう」

アラダイス監督は上記のように述べ、監督としてのキャリアに終わりを告げます。

エヴァートンの監督として監督業再開!


前述しましたが、2017年11月30日、プレミアリーグ降格圏に低迷するエヴァートンはサム・アラダイス監督の就任を発表。

アラダイス監督は以前にクリスタル・パレスからの復帰オファーも受けていたそうですが、そちらを断りエヴァートンの監督を選びました。

アラダイス監督がわずか半年で監督業に復帰し、プレミアリーグにはまた1人面白い監督が増えましたね。

アラダイス監督の就任は正しいのか?

数々のクラブで指揮を執ってきたアラダイス監督ですが、エヴァートンの監督就任に関してサポーターからの反応は賛否両論。

「降格圏に沈む数々のクラブを残留に導いてきた」「守備の立て直しには定評がある」という賛成派の意見がある一方で、「ロングボール主体の戦術では上位を目指せない」「継続性が無い」といった厳しい意見も見受けられます。

確かに、アラダイス監督といえば降格圏に沈むチームなどを救ってきた印象があり、エヴァートンのような戦力が充実しているチームを率いているイメージはありません。

契約期間を見ると、わずか18ヶ月ということで、あくまで本命監督との契約までの”つなぎ”であることがわかります。

エヴァートンは現ワトフォード監督のマルコ・シウバや、バーンリーを率いるショーン・ダイチェといった若手の監督に興味を示しているようなので、今回のアラダイス監督就任は降格を避けるための妥協案でしょう。

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アラダイス監督の戦術は、ロングボール主体で守備的なものです。

守備を重視するため「古典的」「つまらない」と評されがちですが、クリスタル・パレスを指揮していた際はFWクリスチャン・ベンテケをターゲットマンとして、ビッグクラブを次々と倒しています。

弱者のフットボールとも言われるこの戦術が、戦力充実のエヴァートンとどのようにマッチするのかはとても楽しみです。

また、アラダイス監督は不調に喘いでいる選手を復活させることに定評があり、過去にはMF「ジェイ=ジェイ・オコチャ」などを指導しています。

今季獲得したFWルーニーや、MFシグルズソンなどのビッグネームと、MFベン・デイビスなどの若手選手をどのように起用していくのかに注目が集まりますね。

まとめ

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12月3日に行われたプレミアリーグ第16節「エヴァートンvsハダースフィールド」で初指揮を執ったアラダイス監督は、チームを2-0での勝利に導きます。

プレミアリーグ2連勝となったエヴァートンは順位を10位までアップさせています。

この調子で、後半戦は勢いを取り戻して欲しいですね。

また、シーズン終了後にアラダイス監督が残留するかにも注目です。今後の補強や監督人事からも目が離せませんね。

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