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U-20W杯MVPの若き至宝ドミニク=ソランケ、リヴァプールでの成功なるか | Tavitt Football Journey

U-20W杯MVPの若き至宝ドミニク=ソランケ、リヴァプールでの成功なるか

イングランドが誇る19歳のFWドミニク=ソランケは古巣チェルシーを発ち、リヴァプールへと移籍。

移籍にかかる育成年代補償金は300万ユーロと推定される。

ナイジェリアにもルーツを持ち、将来英国を背負って立つと言われる逸材は、かつて香川を指導したクロップへのもとでの成長を選択した。

チェルシー下部組織でのインパクト

イングランド南東部ベイジングストーク生まれのドミニク=ソランケ。16歳当時、チェルシーの下部組織にて自身のキャリアをスタートさせる。

チェルシー下部組織に加入して最初の2013 – 14シーズン、このFWはチェルシーU-18にて25試合20ゴールの驚異的な記録を叩き出す。シーズン終了間際、イングランド育成年代最高峰を決定するFAユースカップ決勝セカンドレグにて2ゴールの大暴れを披露し、2戦合計7-6の大逆転劇の主演を務めた。

「柔」と「剛」を併せ持つドミニク=ソランケのプレー

イングランド期待のFWドミニク=ソランケを一言で表すと、FWらしい力強いスプリントと、柔らかなボールタッチを兼ね備える万能ストライカー。

ゴール前での落ち着きとシュート精度には類い稀なセンスを感じさせる。懐の深い右足でのドリブルを見せたかと思えば、巧みなポジショニングでゴールを狙い続け、常に相手チームの驚異となり続けるプレーを得意としている。

スピード・フィジカルの強さと、柔らかさを併せ持つ万能型のFWとして、次第に注目を集めていく。

トップチームデビューとオランダ=フィテッセへのレンタル移籍

話は2014 – 15シーズンへ。そんなチェルシーの期待ユース選手ドミニク=ソランケのトップチームデビューは時間の問題であった。

彼は2014年10月18日に17歳と1ヶ月の若さで、怪我に苦しむディエゴ=コスタの代わりにベンチ入りを果たす。トップチームデビューは翌週水曜日のチャンピオンズリーグ=グループステージ。MFオスカルに代わり73分から途中出場し、チェルシー史上最年少でのチャンピオンズリーグ出場選手となった。

2014 – 15シーズンのユースカテゴリーにおいてもドミニク=ソランケの活躍はめざましく、シーズン全体で41ゴールもの得点を量産した。トップチームデビューと猛烈なゴール数を叩き、最高とも言えるシーズンを終えた彼は、2015 – 16シーズンはオランダ=フィテッセ(過去に太田宏介選手が所属)での武者修行を選択。

レンタル移籍でトップチームでの出場経験を欲したドミニク=ソランケは25試合出場7得点でオランダでの1年を終了した。しかし翌2016- 17シーズン、チェルシーへと戻った彼は自身の契約を巡ってクラブとの関係が悪化。トップチームでの出場試合数0という、これまでの歩みに水を刺すようなシーズンへと転落した。

イングランドU-20代表での躍動と新天地リヴァプールへの移籍

ドミニク=ソランケのイングランド育成年代の代表チームでのキャリアも華々しい。彼はイングランドU-16からU-21までの全ての年代別代表チームに招集歴がある。

注目すべきは2017年の19歳で迎えたFIFA U-20W杯でのMVP選出だ。2016 – 17シーズンを消化不良のまま迎えた韓国のU-20W杯にて彼は復活を遂げる。10番を背負ったドミニク=ソランケは初戦のアルゼンチン戦の大一番を彼の「冷静すぎる」PKで試合を決定づけ、その後の母国の躍進とチームの優勝を導いた。

何よりも驚かせたのはU-20W杯期間中に発表されたリヴァプールへの移籍だ。2017年5月30日、チェルシーとの契約交渉のもつれと、少ない出場機会への不満を理由に、ドミニク=ソランケは新天地を求めアンフィールドへと発つことに。

規定上、ドミニク=ソランケは24歳未満であるため、リヴァプールはチェルシー側に補償金(育成年代に貢献した見返り金の位置付け)を支払わなければならない。その額200 ~ 300万ユーロ(約2.5億 ~ 3.8億円)とも言われ、補償金の大きさはリーグトップクラスを記録した

リヴァプールでの新シーズンに向けて

Vincent Teeuwen by flickr (CC BY 2.0)

スタンフォード・ブリッジからアンフィールドの舞台へ。生え抜きのFWを失ったチェルシーサポーターはドミニク=ソランケに容赦ない罵倒を浴びせることだろう。そしてコウチーニョフィルミーノというブラジル人コンビに、オリギというリヴァプールの最前線が彼を待ち受ける。

ドミニク=ソランケのいきなりの大抜擢がわずかに期待できるのも、若手の育成に定評のあるクロップ監督が指揮をとるからだ。彼の技術やフィジカルは申し分ない。シーズン開始時からのスタメン出場は現実的ではないが、カップ戦を皮切りに徐々に出場機会を増やしていくだろう。

リヴァプールはクロップ体制3年目にして今季は念願のチャンピオンズリーグへの出場権を獲得。チーム全体が上向いたタイミングでの移籍に彼のキャリアを占う初年度のスタートはすぐそこだ。ドミニク=ソランケのリヴァプールでの飛躍に期待したい。