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【サッカー日本代表観戦】2022W杯アジア2次予選「日本vsモンゴル」

2019年10月10日に埼玉スタジアム2002で行われた2022年FIFAワールドカップ カタール大会 アジア2次予選「日本vsモンゴル」を現地観戦してきました。

日本はアジア2次予選の第一戦でミャンマーとアウェイで激突し、0-2で勝利。

今回のモンゴル戦が2試合目となり、ホーム開幕戦となりました。

事前プレビュー

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試合開始時点でのFIFAランクは日本が31位で、モンゴルが183位と圧倒的に日本が優位と見られていました。

実際、2次予選の同じグループではモンゴルが最もFIFAランクが低いです。(試合日時点)

FIFAランク
日本31位
キルギス97位
タジキスタン115位
ミャンマー145位
モンゴル183位

しかし、事前インタビューでDFの長友選手は「大勝して当たり前と思われているほうが難しい」と、W杯予選独特の難しさを語っています。

実際、日本代表はワントップの大迫選手を怪我で欠いていますし、モンゴルにとってはアウェイで格上の日本相手ですので、引き分け狙いで来る可能性が高いです。

引いた相手を崩せずにフラストレーションが溜まり、カウンター一発でやられてしまうというのはサッカーでよく見る光景の一つですので、決して油断はできない相手だと個人的には感じていました。

日本代表スタメン発表

日本vsモンゴル_スタメン

日本代表のフォーメーションは4-2-3-1で、怪我で不在の大迫選手の代わりに永井謙佑選手がワントップに入りました。

また、これまでの固定されてきた2列目では、右サイドの堂安選手が外れ、伊東選手が起用されました。

キックオフ

19:35にキックオフ。

事前予想どおりに日本が前半から押し込む展開になりますが、モンゴル代表も身体を張ってゴール前で粘ります。

日本はサイドバックが高い位置を取り、右サイドを中心にコンビネーションで崩していきます。

モンゴルのサイドバック裏に大きくスペースが空いており、中島選手もボールを持った際にそのスペースに大きくサイドチェンジするのが目立ちました。(相手を左サイドに寄せて一本で右にサイドチェンジはこの試合で多々見られた攻撃パターンです)

22分に日本先制

サイドを崩して再三クロスを上げていた日本ですが、なかなか得点には結びつかず。

モンゴル代表はマークの受け渡しができておらず、簡単にサイドを突破されてしまいます。

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均衡が崩れたのは前半22分、右サイドで酒井宏樹のスルーパスに抜け出した伊東純也が中央にクロス。

中央で待っていた南野がドンピシャのヘディングでゴールをこじ開けます。南野はこれで代表戦3試合連続ゴールとなりました。

セットプレーとクロスからゴールラッシュ

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29分にはコーナーキックの混戦から吉田麻也がヘディングで押し込んで2-0。

34分には再び右サイドの伊東が南野とのコンビネーションから抜け出し、グラウンダーのクロスから最後は長友がフリーでネットを揺らします。

これであっという間にスコアは3-0に。早くも試合が決まってしまいます。

そのわずか6分後には再び伊東のクロスから永井がヘディングでゴールを決めて4-0となりました。

日本の大量リードで前半終了

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前半終了時点で4-0とかなり一方的な試合となってしまいました。

モンゴルはシュートを一本も打っておらず、ほとんどハーフコートゲームとなっています。

モンゴルは中央を固めてくるため、日本はサイドからクロスを放り込む作戦を徹底しており、前半だけで伊東が3アシストする結果に繋がっています。

ほとんど試合が決まっているという状況なので、ベンチワークを含めて色々な攻撃パターンを試していきたいところです。

後半キックオフ

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後半が始まり、モンゴルはやや積極的に前からプレスに来るように。

モンゴルが前に出てくるようになったことで、日本はカウンターのチャンスが増え、スピードが武器の永井にスルーパスが出るようになってきました。(回数はほとんどありませんでしたが・・・)

57分に日本追加点

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57分、再び日本はコーナーキックから酒井宏樹の顔面にボールが当たってゴール。(記録ではなぜか遠藤のゴールに。)

しかし、酒井は足に違和感を感じていたようで、直後に安西幸輝と交代します。

攻撃的な選手を投入

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酒井が交代した3分後、森保監督は南野を下げてフランクフルトで活躍している鎌田大地を投入。

さらに71分には永井に代えて原口元気を投入、原口が左サイドに入り、中島がトップ下に入るという新しい布陣です。

鎌田が結果を残す

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交代出場後、決定機を逃してしまっていた鎌田ですが、82分、遠藤の強烈なミドルシュートをキーパーが弾いたこぼれ球に反応し、ついにゴールを奪います。

6-0となり、あとは試合終了を待つだけだったのですが、試合終了数分前に守備の要である冨安が太ももの裏を抑えて倒れ込みます。

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すでに交代枠を使い切っていた日本は、残りの数分を10人で戦い抜き、冨安は病院へ直行となりました。

試合後感想

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スコアだけ見れば6-0と大勝ですが、相手は2次予選初出場のモンゴルです。

ほとんどがセットプレーやサイドからのクロスによるゴールとなっており、これは相手がモンゴルだから通用したと個人的には思います。

もっと上背がある相手だったら、このような簡単な試合にはならないでしょう。

日本代表としては今回の試合はクロス戦術で戦うという点を共有していたようですが、だとすれば大迫選手の代わりに招集されたFWの人選ミスは否めません。

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今回招集されている永井や浅野はどちらも足が速く裏抜けで強みがある選手で、鎌田もどちらかといえばセカンドトップのタイプなので苦手なことをさせてしまっていると感じますね。

戦術の幅を広げるためにも中央でターゲットとなるFWを試しておきたいところです。

堅守速攻タイプの相手と戦った時にどう崩していくかという点は未だ課題に残っていると感じます。

ポジティブな面

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ポジティブな面はやはり右サイドで先発し、3アシストを記録した伊東純也でしょう。

これまでは右サイドに堂安が固定されていましたが、伊東は今回スタメン出場し、特徴を出せていました。

堂安と伊東を比べてみて
  1. 伊東はスピードがあるため縦への突破が増える
  2. 伊東は右利きのため右サイドから高精度のクロスが上がる
  3. 伊東は中央の南野や、同サイドの酒井とのコンビネーションでサイドを崩せる
  4. フィジカル面や守備での貢献が堂安のほうが高い(今は)
  5. シュートのパンチ力は堂安の方がある

伊東はJリーグ時代は快速を活かしたドリブラーという印象だったのですが、欧州に移籍してからはさらに切れ味と力強さが増しました。

どちらかといえば仲間を使うという意識が強い選手のため、堂安に比べるとシュート意識は低めですが、そのぶんコンビネーションは上手い印象です。

これまでは右サイドで攻撃が止まってしまうことが多かったのですが、モンゴル戦では流動的に機能していました。(単純にモンゴル側がマークの受け渡しができていなかったというのもありますが。)

堂安、伊東ともに違った強みがあるため、状況に応じて使い分けられるのは良い点ですね。

MEMO
堂安は左利きで右サイドに置かれる選手のため、カットインからのシュートが強みです。しかし、最近ではそれが読まれて左足を封じ込められる場面が増えてきました。スピードがあるタイプではないので縦への突破は難しい部分もあります。そのため、堂安の中央での起用も個人的には見てみたいですね。

6-0だが危機感を感じる試合でもあった

6-0というスコアですが、強豪相手なら失点しているだろうな・・・という危険なボールロストのシーンがいくつか見受けられました。

また、守備が整備されていないモンゴル相手なのでサイドを崩せていましたが、W杯に出てくるような相手だと簡単にはいきません。

決して結果に浮かれず、課題点を探して修正していくのが日本サッカーの強化につながります。

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ちなみに、モンゴルは大差で負けたにも関わらず、「2次予選で日本相手にアウェイで戦えるのは良い経験」といった感じで敗戦後も盛り上がっていましたし、モンゴル代表の監督もそのように述べていました。

日本が格下と戦うことは無意味と考える人もいますが、個人的にはアジアサッカー全体の底上げに繋がり、将来的に予選でも厳しい戦いができるようになるでしょう。それが結果的に日本の強化に繋がります。

また、モンゴルは大量失点しても最後まで勤勉に粘っていましたし、日本も参考にすべき部分はあると感じた試合でした。

冨安は負傷離脱してしまいましたが、ケガには気をつけて予選を勝ち抜いてほしいですね。(肉離れで最大40日の離脱。11月の代表戦も厳しいか・・・)