17-18シーズン公式戦-解説

2017-18プレミアリーグ第5節「マンチェスター・ユナイテッドvsエヴァートン」解説

9月17日に行われたプレミアリーグ第5節「マンチェスター・ユナイテッドvsエヴァートン」をスポナビライブで観戦。

会場はマンチェスター・ユナイテッドの本拠地「オールド・トラフォード」です。

マンチェスター・ユナイテッドは開幕4連勝を狙っていましたが、前節はストーク相手に引き分けに。

対するエヴァートンは、公式戦3連敗中。

今夏マンチェスター・ユナイテッドからエヴァートンに移籍したFW「ウェイン・ルーニー」にとっては移籍後初めての古巣対決となります。

マンチェスター・ユナイテッドが有利とされるこのゲームは一体どのような結末を迎えたのでしょうか?

両チームのスタメン・フォーメーション

マンチェスター・ユナイテッド【4-2-3-1】

ミッドウィークはチャンピオンズリーグを戦っていたため、中4日での試合となったマンチェスター・ユナイテッド。

選手の疲労を考慮しなければなりませんが、モウリーニョ監督はどのような布陣で試合に臨むのでしょうか。

最前線には現時点でプレミア4得点をマークしているFW「ロメル・ルカク

2列目には「マーカス・ラッシュフォード」「ヘンリク・ムヒタリアン」「フアン・マタ」と前線に大きな変更はありません。

中盤は、チャンピオンズリーグで負傷したMF「ポール・ポグバ」に代わってMF「マルアン・フェライニ」が入りました。

また、左サイドバックにはMF「アシュリー・ヤング」を起用。ヤングは今季プレミアリーグ初出場です。

中盤の要であるポグバが不在の中、チームがどれだけのパフォーマンスを発揮できるか楽しみですね。

エヴァートン【3-4-2-1】

ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグのアタランタ戦は3-0でまさかの完敗。

プレミアでも2連敗中と連敗を抜け出したいクーマン監督率いるエヴァートンは、3-4-2-1を採用しました。

最前線にはイングランド代表のレジェンドであるFW「ウェイン・ルーニー」を起用。

ルーニーの後方を固めるのが昨季9得点13アシストのMF「ギルフィ・シグルズソン」です。

注目は英国のGKとしては史上最高額の約3000万ポンド(42億円)で加入した、GK「ジョーダン・ピックフォード」です。

将来イングランド代表の正GKとなると注目されている若干23歳の若き守護神は、ユナイテッドの攻撃陣を抑えることができるのでしょうか?

「マンチェスター・ユナイテッドvsエヴァートン」 ハイライト動画

前半 : いきなりのスーパーゴールで試合開始

やはり試合開始早々からマンチェスター・ユナイテッドがボールを保持し、攻め入る展開に。

オールド・トラフォードでは強い雨が降り始め、「この雨がプレーにどのような影響を及ぼすか・・・」などと考えていると、開始4分いきなりのスーパーゴールが生まれました。

左サイドでアシュリー・ヤングが落としたボールをマティッチが逆サイドに展開。

フリーでボールを受け、迷わず右足を振り抜いたのは主将の「アントニオ・バレンシア」です。

キーパーが全く触れないほどの豪快なミドルシュートでマンチェスター・ユナイテッドが先制します。

雨でボールが滑りやすくなっているのにも関わらず、ジャストミートさせる技術は素晴らしいですね。

公式戦3試合連続で無得点、さらに試合開始直後に豪快なシュートを決められたエヴァートンは、チームとして自信を失っているようです。

勢いに乗ったユナイテッドは完全にゲームを支配しますが、エヴァートンは徐々に落ち着きを取り戻していきます。

その後は両チームともに精彩を欠く

結局、前半は1-0でマンチェスター・ユナイテッドのリードのまま終了。

雨で滑りやすくなったピッチ、過密日程による疲労の影響からか、両チームにはイージーミスが目立ちました。

ユナイテッドは裏に抜けるようなパスが少なく、足元で受けるようなパスが多い印象です。

もう少し攻撃のスピードを上げれば、エヴァートンは着いてこれなくなってしまうでしょう。

一方、エヴァートンは右サイドのMF「クコ・マルティナ」を中心に攻撃を組み立てますが、サイドを駆け上がっても中に選手がいないと状況が多々ありました。(ルーニーが下がってボールを受けることが原因)

全体的なビルドアップ・パススピードの改善がカギになりそうですね。

また前半は、DF「アシュリー・ウィリアムズ」がしっかりとルカクを抑えていますが、「マイケル・キーン」といった他のディフェンスのミスが目立ちます。

エヴァートンにとっては、もっと失点していてもおかしくなかったでしょう。

後半 : ユナイテッドはなかなか追加点を奪えず

前半終了時に枠内シュート0本で終わっていたエヴァートンは、後半開始直後、同点に追いつくべく攻勢を強めます。

そんなエヴァートンにビッグチャンスが到来。

45分、トム・デイビスとのコンビネーションから駆け上がったルーニーでしたが、ボックス内で受けたボールはトラップが大きくなり、ディフェンスに奪われてしまいます。

しかし、すぐさまスライディングで奪い返し強引にシュート、しかしここはユナイテッド守護神「ダビド・デ・ヘア」がビッグセーブ。

エヴァートンは大きなチャンスを逃してしまいました。

61分、ユナイテッドのモウリーニョ監督は、前線でボールを収められていなかったラッシュフォードに代えて、MF「ジェシー・リンガード」を投入。

対するエヴァートンは66分にMF「トム・デイビス」に代えてFW「サンドロ・ラミレス」を投入し同点を狙います。

ユナイテッドはポスト直撃のフリーキックなど、再三ゴールに迫るものの、追加点を奪うことができません。

エヴァートンの中盤が間延び、大きくスペースが空き始める。

試合も終盤戦に差し掛かるにつれ、運動量の低下からエヴァートンの中盤が間延びしてきました。

ユナイテッドはそのスペースを利用してカウンターを仕掛けますが、こちらも疲労の影響からか素早い攻撃につなげることはできません。

2点目が遠いユナイテッドは、77分MF「フアン・マタ」に代えてMF「アンデル・エレーラ」を投入。

モウリーニョ監督はカウンターの鋭さが無い前線にテコ入れをします。


中盤が間延びし、ボールを支配される時間が増えてきたエヴァートンはMF「イドリッサ・グイェ」に代えてFW「カルバート=ルーイン」を起用。

選手交代後も両チームとも得点を奪えず、拮抗した展開のまま試合は残り10分に。

なんとか同点に追いつきたいエヴァートンのクーマン監督は、ルーニーに代えてFW「ケヴィン・ミララス」を起用する決断をします。

交代するルーニーに対しては古巣マンチェスター・ユナイテッドのサポーターからスタンディングオベーションでの拍手が送られました。

試合終盤はまさかのゴールラッシュ

攻勢を強めるエヴァートンでしたが、逆にディフェンスのミスから失点を許してしまいます。

83分、高い位置でボールをカットしたユナイテッドMFフェライニは、FWルカクにボールを預けます。

エヴァートンのディフェンス陣はルカクを止めようと必死ですが、ボールウォッチャーになり過ぎて逆サイドのMFムヒタリアンがフリーの状態に。

ルカクはそこに完璧なラストパスを送り、ムヒタリアンが難なく押し込んでユナイテッドが勝利を決定づけます。

さらに89分、FK後の混戦からFWルカクが決めて3点目、91分にはFW「アントニー・マルシャル」がPKを冷静に沈めて4ゴール目。

終わってみれば4-0と大差のついたゲームに。

試合後感想

試合結果
マンチェスター・ユナイテッド 【4-0】 エヴァートン

スコアだけ見れば4-0とユナイテッドの圧勝ですが、内容的にはそこまで良かったという訳ではありませんでした。

疲労の影響からか運動量が低下し、カウンターの鋭さがなくなってしまったユナイテッド。

ポグバの不在で、中盤はマタ、ムヒタリアンといった二列目のプレイヤーとのイマジネーションが不足、攻撃が停滞する原因となっていました。

とはいえ、内容が悪くても相手が崩れた終盤に個人技から得点できるのがユナイテッドの強みです。

今季公式戦でマークしている19ゴールのうち、10ゴールが80分以降とマンチェスター・ユナイテッドは試合終盤に強いことが数字にも表れています。

より心配なのがエヴァートンです。

最終ラインのミスが目立ちますし、4試合連続無得点の前線は問題があるでしょう。

点の取られ方も悪く、一度崩れると大量失点してしまうというのはメンタル面に課題がありますね。

次節はボーンマスが相手ですが、これに敗れるとクーマン監督の風当たりが強くなるかもしれません。

エヴァートンにとっては、非常に大事な試合です。

個人的マン・オブ・ザ・マッチは「ダビド・デ・ヘア」

1ゴール1アシストのルカクをはじめ、前線の選手は充分に活躍していましたが、ここはあえてGK「ダビド・デ・ヘア」を選出したいと思います。

ユナイテッドが攻め入る展開で、なかなかボールが来る時間も少なかったデ・へアですが、ピンチの際はビッグセーブでチームを救いました。

ボールが来ない間も集中力を保ち、いざという時は冷静に対処していたため、改めて優れたゴールキーパーだと感じましたね。

ユナイテッドも追加点を奪えない時間が続いていたため、安易に失点してしまうと流れがエヴァートンに傾く可能性もありました。

そんな中で、しっかりと無失点に抑えたデ・ヘアは頼もしい存在ですね。

今回の試合で、ユナイテッドでのクリーンシート(無失点)を100試合としたデ・ヘア。

強力な攻撃陣を支える守護神を今後の試合でも注目していきましょう。

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