17-18シーズン公式戦-解説

2017-18プレミアリーグ第20節「マンチェスター・ユナイテッド vs バーンリー」解説

12月26日に行われたプレミアリーグ第20節「マンチェスター・ユナイテッドvsバーンリー」をスポナビライブで観戦。

会場はマンチェスター・ユナイテッドの本拠地「オールド・トラフォード」です。

ホームのマンチェスター・ユナイテッドは前節のレスター戦で終了間際に追いつかれ、痛恨のドロー。

昨シーズンを16位で終えていたバーンリーは今シーズンは打って変わって好調、しかし前節ではトッテナムのハリー・ケインにハットトリックを決められて敗戦しています。

2位マンチェスター・ユナイテッドと、7位バーンリーの一戦はどのような結末を迎えるのでしょうか?

両チームのスタメン・フォーメーション

マンチェスター・ユナイテッド【4-2-3-1】

この試合でモウリーニョ監督は4-2-3-1のフォーメーションを選択しました。

最終ラインはDF「マルコス・ロホ」DF「フィル・ジョーンズ」の2センターバックにMF「アシュリー・ヤング」とDF「ルーク・ショー」のサイドバック。

MF「ポール・ポグバ」MF「ネマニャ・マティッチ」がセントラルに並び、その前にはFW「マーカス・ラッシュフォード」FW「ズラタン・イブラヒモビッチ」MF「フアン・マタ」が配されます。

最前線にはもちろんFW「ロメル・ルカク」、ルカクとイブラヒモビッチの2人が揃って先発するのは初めてです。

4-2-3-1ですが、2トップ気味のフォーメーションになるでしょう。

ユナイテッドとしては最後の最後で追いつかれてしまった前節のような試合をするわけにはいきません。

バーンリー【4-1-4-1】

好調バーンリーを率いるショーン・ダイク監督は4-1-4-1のフォーメーションを採用。

19節を終えて15失点、クリーンシートが9試合とリーグ屈指の失点数の少なさを誇るバーンリーの最終ラインは主力のDF「ジェームズ・ターコウスキ」を欠いています。

GKには長期離脱中のヒートンに代わって、GK「ニック・ポープ」最終ラインはDF「チャーリー・テイラー」DF「ベン・ミー」DF「ケビン・ロング」DF「フィル・バーズリー」が並びます。

中盤の底にはパスセンスに長けたMF「ジャック・コーク」、その前には左からMF「スコット・アーフィールド」MF「スティーヴン・ドフール」MF「ジェフ・ヘンドリック」MF「グズムンドソン」が起用されています。

最前線にはFW「アシュリー・バーンズ」が配され、ビッグクラブ相手の戦いに臨みます。

個の力で劣るバーンリーは強固な守備を武器に、組織でどこまで戦えるのでしょうか。

「マンチェスター・ユナイテッドvsバーンリー」 ハイライト動画

前半 : マンチェスター・ユナイテッドは最悪の立ち上がり

マンチェスター・ユナイテッドの攻撃力にバーンリーがどこまで耐えられるのかに注目が集まりましたが、試合はまったく違った展開に。

試合開始わずか2分、左サイドのボックス付近でユナイテッドDFマルコス・ロホが手で相手を止めてしまい、イエローカードの判定。

バーンリーがいい位置でフリーキックを獲得、キッカーはMFグズムンドソンです。

グズムンドソンのキックで左サイドから巻いてくるクロスが入ると、ユナイテッドは上手くクリアができずにゴール前で混戦に。

このこぼれ球にFWバーンズがいち早く反応して、ゴールにプッシュ。

最初のシュートがネットを揺らし、アウェイのバーンリーが先制点を奪うことに成功します。

まさかの失点でマンチェスター・ユナイテッドは攻撃に出るしかなくなってしまいました。

すかさず反撃に転じますが、バーンリーは選手たちの距離間が絶妙でなかなか崩すことができません。

マンチェスター・ユナイテッドはセットプレーでチャンスを迎えるも決めきれず、イブラヒモビッチのバイシクルシュートも空振りに終わってしまいます。

押し込んでいたホームのマンチェスター・ユナイテッドでしたが、1点が遠く選手たちに苛立ちが出始めました。

その結果、ユナイテッドMFアシュリー・ヤングがゴール正面でファールを侵し、フリーキックを与えてしまいます。

バーンリーのキッカーはMFドフール、今日のマンチェスター・ユナイテッドの壁は高さがありますがどうでしょう。

ホイッスルが吹かれ、ドフールが蹴ったボールはギリギリで壁を超えてゴールの左隅に、このコースにこのスピードで蹴られては名手デ・ヘアも触ることができません。

見事なフリーキックが決まりバーンリーがリードを2点に広げました。

失点直後にマンチェスター・ユナイテッドFWラッシュフォードがチャンスを迎えるも、ゴールラインギリギリでDFベン・ミーがクリア。

バーンリーの選手たちの集中力が際立っています。

マンチェスター・ユナイテッドとしては1点でも返しておきたいところでしたが、前半は0-2で終了。

マンチェスター・ユナイテッドにとってはまさかの展開、バーンリーとしては粘り強く戦って少ないチャンスから決めるというゲームプラン通りでしょう。

ホームで不甲斐ない戦いをする訳にはいかないマンチェスター・ユナイテッドは後半にどのように動いてくるでしょうか。

後半 : モウリーニョ監督の采配が的中

モウリーニョ監督はハーフタイムに、2枚のカードを切ります。

イエローカードをもらっているDFロホに代えて、MF「ジェシー・リンガード」、膝を痛めていたFWイブラヒモビッチに代えてMF「ヘンリク・ムヒタリアン」と攻撃的な選手を投入し勝ちを狙いに行きます。

50分、ユナイテッドMFヤングが右サイドから早いグラウンダーのクロスを入れると、途中出場のリンガードにぴったりのタイミング。

超至近距離からリンガードが放ったシュートはGKポープが顔面でビッグセーブ。

ビッグチャンスを逃したユナイテッドでしたが、直後の53分に再びMFヤングが右サイドからクロスを入れると、MFリンガードがヒールでトリッキーなシュート。

絶妙なコースにシュートが決まり、マンチェスター・ユナイテッドが1点を返すことに成功します。

モウリーニョ監督の采配が的中し、オールド・トラフォードの雰囲気が良くなってきました。

しかし、その後も猛攻を続けるマンチェスター・ユナイテッドですが球際で激しくボールを取りに来るバーンリーを崩すことができません。

クロスボールを執拗に上げ続けるも、バーンリーのゴール前は堅守です。

FWマルシャルをベンチ外としていたモウリーニョ監督は、攻撃の交代カードを使い果たしてしまったため、攻撃に変化をもたらすことができません。

バーンリーがリードのまま迎えた後半アディショナルタイム。

マンチェスター・ユナイテッドMFマタのフリーキックの混戦からMFアシュリー・ヤングがシュートを打つと、DFベン・ミーに跳ね返ります。

跳ね返ったボールをマンチェスター・ユナイテッドMFリンガードがダイレクトで蹴り込んで、マンチェスター・ユナイテッドが同点に追いつきます。

残り5分で逆転を狙いにいくマンチェスター・ユナイテッドですが、バーンリーは継続したディフェンスでこれ以上の失点を許しません。

オールド・トラフォードの声援も虚しく、試合は2-2のドローで終了。

マンチェスター・ユナイテッドとしては屈辱の敗戦はなんとか回避したものの、勝ち点2を取りこぼした結果となりました。

試合後感想

試合結果
マンチェスター・ユナイテッド【2-2】バーンリー

この試合を見て改めて感じたことは、”組織で戦えることの強さ”です。

個人能力では明らかにマンチェスター・ユナイテッドが勝っていますが、バーンリーは統率が取れており、組織という面では非常に優れています。

バーンリーの選手たちは「頑張って守備に戻る」「球際で負けない」「シュートブロックを諦めない」という主に守備面での意識が高く、これにユナイテッドは苦しめられました。

さらに、バーンリーを率いるショーン・ダイク監督の手腕が見事で、非常に強固な守備を展開しており、昨季16位と苦しんだバーンリーがこの順位にいるのも納得です。

一方のマンチェスター・ユナイテッドは試合開始序盤から慣れない2トップ気味に試合に入ったのが間違いでした。

後半に2ゴールを決めてくれたリンガードに感謝すべきでしょう。

ユナイテッドは個の力はあるものの、組織としての強さはワトフォードやバーンリーといったチームに劣るかもしれません。

その点が首位を独走しているマンチェスター・シティとの差だと僕は思います。

個人的マン・オブ・ザ・マッチは「ジェシー・リンガード」

Jesse Lingardさん(@jesselingard)がシェアした投稿

この試合での個人的なマン・オブ・ザ・マッチにはマンチェスター・ユナイテッドのMF「ジェシー・リンガード」を選出します。

個人的にはバーンリー守備陣全体がマン・オブ・ザ・マッチですが、誰か1人を挙げるならば結果を残したリンガードになるでしょう。

この試合では途中出場ながらも2ゴールをマークし、チームを敗戦から救いました。

今季はサブでの出場が多く出場時間に恵まれているとは言えませんが、今季はリーグカップとプレミアリーグで合計9ゴールを挙げています。

ビッグネームが多いユナイテッドでスタメンを勝ち取るのは難しいですが、創造力が豊かで攻撃に違いを生み出せる選手としてモウリーニョ監督は重宝しているでしょう。

今日の1点目のヒールで決めたシュートなどは、相当な自信と余裕が無いとできない技ですからね。

この試合での2ゴールで、さらに監督の評価を高めたに違いありません、リンガードの今後の活躍に期待しましょう。

まとめ


バーンリーとしては最終的には追いつかれてしまいましたが、ビッグ6相手にアウェイで勝ち点1獲得は満足な結果でしょう。

一方のマンチェスター・ユナイテッドは満足のいかないパフォーマンスが続いています。

年末年始の過密日程の影響も少なからずあると思いますが、ここを上手く乗り切って2位の座をキープしたいですね。

マンチェスター・ユナイテッドの今年最後の試合はサウサンプトンが相手です、今季序盤に見せてくれたような大量得点での勝利を期待しましょう。

関連記事

  1. 17-18シーズン公式戦-解説

    2017-18プレミアリーグ第17節「ハダースフィールドvsチェルシー」解説

    12月13日に行われたプレミアリーグ第17節「ハダースフィールドvsチ…

  2. プレミアリーグ

    プレミア初昇格のハダースフィールドとは?

    みなさんは「ハダースフィールド・タウンFC」をご存知でしょうか?イング…

  3. プレミアリーグ

    キャリックのプレーを見れるのは残りわずか。これまでの経歴を振り返る

    先日、スカイスポーツやテレグラフといった現地紙で、マンチェスター・ユナ…

  4. 17-18シーズン公式戦-解説

    2017-18プレミアリーグ第12節「アーセナルvsトッテナム」解説

    11月18日に行われたプレミアリーグ第12節「アーセナルvsトッテナム…

  5. 17-18シーズン公式戦-解説

    2017-18プレミアリーグ第2節「ストーク・シティvs アーセナル」解説

    8月19日に行われたプレミアリーグ第二節「ストーク・シティ対ア…

PAGE TOP