17-18シーズン公式戦-解説

2017-18プレミアリーグ第6節「ストークvsチェルシー」解説

9月23日に行われたプレミアリーグ第6節「ストーク・シティvsチェルシー」をスポナビライブで観戦。

会場はストーク・シティの本拠地「BET365スタジアム」です。

チェルシーは開幕戦こそバーンリーに敗れたものの、その後は安定感を取り戻し、5節終了次点で4勝1敗1分で3位とマンチェスター勢を追走しています。

対するストーク・シティは、直近4試合で勝利から見放されていますが、マンチェスター・ユナイテッド相手に2ゴールを挙げた攻撃陣は強力です。

チェルシーが有利とされるこのゲームですが、ストーク・シティは昨季の王者相手にどのように戦うのでしょうか?

両チームのスタメン・フォーメーション

ストーク・シティ【3-4-2-1】

ミッドウィークはリーグカップを戦っていたため、中3日での試合となったストーク・シティ。

夏にセンターバックを3人も補強したものの、センターバック3人が怪我で離脱とディフェンスラインに不安があります。

さらに、チェルシーからレンタル移籍で加入しているDF「クル・ズマ」は保有元との試合のために出場できません。

マーク・ヒューズ監督は、DF「エリック・ピーテルス」DF「グレン・ジョンソン」と、普段ならサイドバックを務めている選手を最終ラインに起用。

急造メンバーの守備とは反対に、前線は主力メンバーが揃っています。

スイス代表MF「ジェルダン・シャチリ」カメルーン代表FW「シュポ=モティング」、そしてPSGからレンタルで加入しているFW 「ヘセ・ロドリゲス」といった強力な攻撃陣が、昨季王者相手にどのような活躍をしてくれるのか注目です。

チェルシー【3-4-2-1】

FW「ジエゴ・コスタ」のアトレティコ・マドリード復帰が決定し、悩みの種が1つ減ったコンテ監督は、いつものように3バックを採用。

ミッドウィークにはCLのアトレティコ・マドリード戦、週末にはプレミアリーグ第7節マンチェスター・シティ戦と大一番が続くチェルシー。

この試合ではターンオーバーを採用するかと思いきや、ほとんどが主力メンバーです。

プレミアリーグ第5節で一発退場で3試合出場停止となった、センターバックの「ダヴィド・ルイス」が欠場。今試合で2試合目の消化となります。

代わりに入ったのが、17歳からチェルシーの下部組織に所属し、昨季はドイツで武者修行をしていたDF「アンドレアス・クリステンセン」です。

21歳にしてデンマーク代表の常連となっている逸材は、ダヴィド・ルイスの不在時に指揮官へアピールすることができるのでしょうか?

「ストーク・シティvsチェルシー」 ハイライト動画

前半 : ストークは出鼻をくじかれる

ホームでの後押しを受け、久しぶりの勝利を手にしたいストーク・シティでしたが、試合開始直後に出鼻をくじかれてしまいます。

試合開始わずか2分、チェルシーMF「ティエムエ・バカヨコ」が自陣でボールを奪取し、ディフェンス2人に寄せられても取られない圧倒的なキープ力でボールを保持。

センターバックの「セサル・アスピリクエタ」にボールを預けると、アスピリクエタは前線に絶妙なロングフィードを送ります。

これに抜け出したのがFW「アルバロ・モラタ」。キーパーと一対一になったエースは冷静にコントロールシュートで右隅に流し込みます。

これでチェルシーが先制し0-1。アスピリクエタは今季3回目のモラタへのアシストです。

ストーク・シティはやはり怪我人の多さが深刻で、ディフェンスラインが安定していません。

このまま、チェルシーのペースで進むかと思われましたが、1点を追いかけるストーク・シティは攻勢に出ます。

MFシャキリを中心にサイドからの攻撃を組み立てていきますが、やはりチェルシーのディフェンスは堅守です。

特に最終ラインの「アスピリクエタ」「クリステンセン」「リュディガー」の3枚は鉄壁で、クロスへのブロック、相手に寄せられた際の冷静さ、ボールキープの巧みさなどが際立ちます。

守備の要であるダビド・ルイスを欠いているとは思えないほど守備が安定しているのに加え、ゴールマウスを守るのが昨季リーグ最多無失点のGK「ティボ・クルトゥワ」と考えると、チェルシーの守備を攻略するのは困難でしょう。

チェルシーはコンテ監督体制になってから、前半をリードして試合を折り返した場合に22勝2分と未だ無敗です。

ストークとしてはなんとか前半のうちに追いつこうと、攻撃を仕掛けますが、決定機を迎えることができません。

ストークが攻撃する時間が続く中、追加点を奪ったのはまたしてもチェルシー。

30分、ストーク陣内で高く上がったボールをストークMF「ダレン・フレッチャー」が胸で抑えようとしたところ、トラップが大きくなってしまいます。

そこを狙って、誰よりも早く動き出していたのがチェルシーFWのペドロ

ボールを奪取しワントラップからシュートに持ち込み、サイドネットに沈めます。

サイドネットに突き刺さったシュートコースは完璧で、ゴールキーパーはノーチャンスでした。

チェルシーは少ないチャンスを確実にものにして、2点目を奪います。

ホームサポーターの前で負けられないストークは、前半終盤に波状攻撃を仕掛けますが、なかなか得点することができません。

チェルシーの効率の良さが光る

結局、前半は0-2でチェルシーのリードのまま終了。

チェルシーはボールを保持している際にあまり前がかりにならず、MFカンテやMFバカヨコはあくまでも守備的なポジションを取ります。

カウンターの際は前線のモラタ、ウィリアン、ペドロの3枚に任せ、ボールを取られそうになったら無理せず後ろに下げるなど、コンテ監督は堅実なプレーを意識していると感じました。

チェルシーは2本のシュートで2得点と、効率的に得点を重ねています。

一方、ストークは豪快なミドルシュートを武器に持つシャチリを中心に攻撃を組み立てますが、なかなかチェルシーの守備陣をこじ開けることができません。

特にエリア内でチャンスを作れておらず、ほとんどがクロスの放り込みやエリア外のシュートでした。

チャンス自体はストークのほうが多いのですが、決定機に結びついていないので、状況を打開するアイデアが欲しいところですね。

後半 : 決定機でミスをしないチームは強い

なんとか後半の序盤には1点を返しておきたいストークは、前から厳しくプレスをかけてボールを奪いに行きます。

ストークが攻撃をする時間が続き、一見優勢な気がしますが、チェルシーが攻めさせているという風に捉えることができます。

ストークはボールの動かし方は良いのですが、チェルシーの守備に穴が見当たらないため、相変わらず決定機に結びつけることができずにいます。

60分、チェルシーのコンテ監督はMF「マルコス・アロンソ」に代えてDF「ガリー・ケーヒル」を投入。

早い時間帯での選手交代は、アロンソにイラ立ちが目立ち、イエローカードを貰っていたのを考慮しての事でしょう。

ストークのサポーターがレフェリーに「レッドカードを出せ!」と圧力をかけており、その空気を察知したコンテ監督は、やはり優れたマネジメントをする監督だと改めて感じましたね。

ストークは長身FWを投入して状況の打開を図るが・・・

60分、ストークのマーク・ヒューズ監督はFWヘセ・ロドリゲスに代えて、身長201cmの長身FW「ピーター・クラウチ」を投入。

ターゲットマンとして前線に配置し、好調なシャチリをはじめとした2列目を活かす意図があるのでしょう。

直後、ストークMF「ジョー・アレン」からのロングフィードをクラウチが頭で落とし、ディウフがあわやシュートまで持ち込むかというシーンは、ヒューズ監督の狙い通りの攻撃パターンでしょう。

少ないチャンスをものにする力が勝負を分ける

クラウチ投入でわかりやすいターゲットができたことにより、ストークの攻撃はよりダイナミックなものになり、更にチャンスを作り続けます。

しかし、チェルシー守備陣の粘りも見事で、シュートを打たせまいとファールギリギリのところに飛び込んでいきます。

ストークとしては1点返せば流れが大きく傾く状況です。

しかし、追加点を奪ったのはまたしてもチェルシー。

ハーフライン付近でMFバカヨコがボールを奪い、FWモラタに預けると、そこから独走で2人のディフェンスを振り切り、最後は角度の無いところからボールを浮かしてのゴール。

サポートが全く無いにもかかわらず、独力でゴールまで持ち込む力は圧巻でした。

チェルシーが3点目を記録し、勝利を決定づけます。

また、82分にモラタは再びアスピリクエタのアシストから追加点を決め、ハットトリックを達成。

怪我人続出のディフェンス陣のやりくりに苦戦したストークは、4失点での敗戦となってしまいました。

試合後感想

試合結果
ストーク・シティ 【0-4】 チェルシー

0-4という大差がついた試合でしたが、ストークも多くチャンスを作っていたので、守備陣がフルメンバーであればいい勝負ができたのではと思います。

勝負を分けたのはやはり決定力の差でしょう。

チェルシーは堅守から少ないチャンスをものにするのが上手く、7本のシュートの内4本を枠内に飛ばし、4ゴールと非常に効率的に得点しています。

対するストークはシュートを12本も打っているのに関わらず、枠内シュートが2本と、チェルシーのディフェンスに苦しめられたのが数字にも表れています。

チェルシーは今季で最も大きな点差での勝利と、ミッドウィークに行われるチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリード戦に向けていい流れを作ることができました。

一方で、ストークは公式戦5試合で勝利なしと、悪い雰囲気が漂います。

怪我人が多い急造のディフェンスラインは裏を狙われると脆く、モラタやペドロに何度も抜け出されていました。

攻撃陣は運動量も豊富でしっかりと動けているので、失点さえ抑えられれば負けることは無いと思います。

個人的マン・オブ・ザ・マッチは「アルバロ・モラタ」

2アシストに加え、堅守に貢献していたアスピリクエタと悩みましたが、今回はハットトリックをマークしたチェルシーFW「アルバロ・モラタ」を個人的なマン・オブ・ザ・マッチに選出します。

今季得点していた3点はすべてヘディングでのゴールと彼らしくないゴールが続いていましたが、今回の試合ではついに本領発揮をしてくれました。

1点目と2点目は冷静さが際立つモラタらしいゴールで、特に2点目は素晴らしいです。

トップスピードからテクニカルなシュートを打てるFWは滅多にいませんよね。

FWジエゴ・コスタの移籍が決定し、モラタの得点力にかかる期待は大きなものとなりましたが、チェルシーのエースは早くもプレミアリーグにフィットし、移籍金84億円の価値を証明しつつあります。

チェルシーは、「アトレティコ・マドリード」「マンチェスター・シティ」とのビッグマッチが続きますが、エースの活躍があれば難敵を退けられるでしょう。

モラタが今季どれだけの得点を重ねていくのか注目したいですね。

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