プレミアリーグ

エヴァートンのクーマン監督が解任!エヴァートン不振の原因を探ってみる

エヴァートンは今季、10節終了時点で2勝2分6敗と降格圏の18位に低迷しています。

そのパフォーマンスの悪さから、エヴァートンを率いるロナルド・クーマン監督の解任説は常にメディアの注目の的となっていました。

2017年10月3日、エヴァートンの筆頭株主であるモシリ氏は「クーマン監督を全面的に支持している」と監督解任の噂を一蹴。

しかし、そのわずか3週間後の10月23日、エヴァートンのロナルド・クーマン監督は成績不振で解任されてしまいました。

昨季は8位に15ポイント差を付け7位でのフィニッシュと、ビッグ6を脅かす存在だっただけに、今回の解任は残念です。

なぜ、それほどまでに今季のエヴァートンは苦戦を強いられているのでしょうか?

今回の記事では、2017-18シーズンにエヴァートンが低迷してしまった原因について考えていきたいと思います。

原因1 : ルカクの穴埋めができなかった

昨季プレミア25ゴール、得点ランキング2位のFW「ロメル・ルカク」をマンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれ、得点源をどう確保するのかが今夏の大きな課題だったのは間違いありません。

代わりに連れてきたのはベテランのFW「ウェイン・ルーニー」です。

「ストライカーとして終わりを迎えている」という評価もされていたルーニーですが、エヴァートンに加入後すでに4ゴールを挙げているため自信を取り戻したのは確か。

しかし、マンチェスター・ユナイテッドでも近年はトップ下での出場が多く、純粋なストライカーとして活躍している訳ではありません。

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また、元バルセロナのFW「サンドロ・ラミレス」を獲得しましたが、プレミアリーグに適応できず、今季は9試合に出場して未だにノーゴールです。

クーマン監督は解任後にアーセナルFW「オリヴィエ・ジルー」に移籍オファーを出していた事を明らかにしましたが、この移籍が実現していたら多少は得点数が増えていたでしょう。

しかし、昨季25ゴールのルカクの穴埋めにはどの選手も力不足で、ルカクと同等の成績を残すワールドクラスのストライカーを取れなかったのがエヴァートンの得点力不足の原因でしょう。

原因2 : 新戦力の加入で昨季の良さが消えた

今夏、アヤックスの主将であるMF「デイヴィ・クラーセン」を42億円の移籍金で獲得したエヴァートン。

鳴り物入りで加入したクラーセンでしたが、サイドとの連携などに難があり、中盤のスタメンに定着することすらできませんでした。

また、昨季9ゴール13アシストで、64億円で加入したMF「ギルフィ・シグルズソン」は要所でキック精度の高さを見せつけていますが、昨季ほどのインパクトは残せていません。

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結果として、クラーセン、シグルズソン、ルーニーと、トップ下で起用できる3選手を獲得したは良いものの、クーマン監督はどの組み合わせがベストの布陣なのか見出すことが出来ませんでした。

昨季中盤でうまく機能していたMF「モルガン・シュネデルラン」MF「イドリッサ・グイェ」MF「トム・デイヴィス」がベンチを温めるなど、中盤のバランスを整えることができないままクーマン監督は更迭されてしまいました。

新戦力の加入が、昨季の良さを打ち消してしまったのは間違いありません。

③ 守備の大黒柱の不振でディフェンスが不安定に

昨季は1対1と空中戦で強さを発揮し、マンチェスター・シティに引き抜かれたCBジョン・ストーンズの穴を埋める以上の活躍をしていたCB「アシュリー・ウィリアムズ

しかし、今季の彼は人が変わったようにパフォーマンスが不安定で、新加入のDF「マイケル・キーン」や若手の「メイソン・ホルゲート」がプレーに迷ってしまう原因となっていました。

チームを引っ張るはずのベテランのコンディションが悪く、守備は不安定に。

ウィリアムズの不振はクーマン監督にとっても誤算だったでしょう。

10節終了時点で20失点は最下位クリスタル・パレスに次ぐ失点の多さです。

どういった補強方針がベストだったか?

今夏、エヴァートンはルカクをマンチェスター・ユナイテッドに売った売却益で、FWルーニー、サンドロ・ラミレス、MFクラーセン、シグルズソン、DFマイケル・キーン、GKジョーダン・ピックフォードと各ポジションに有力選手を補強しました。その総額は205億円とも言われています。

しかし、『2016-17シーズン総括「エヴァートン」編』でも述べていますが、僕はルカクの代役の獲得を最優先にすべきだったと感じています。

移籍市場の終盤にクラブレコードの64億円でシグルズソンの獲得が発表された時、「なぜこのお金をルカクの代役獲得に使わないんだ?」と疑問に思った記憶があります。

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確かに、パワーや高さに加えてスピードがあるルカクのような選手を獲得するのはとても難しいですが、多額の資金を投じてでもワールドクラスのストライカーを連れてくるべきでした。

ルカクのようなパワーと高さを誇る選手で言えば、昨季セリエAで29ゴールを挙げたローマMF「エディン・ジェコ」や昨季プレミア15ゴールのクリスタル・パレスFW「クリスティアン・ベンテケ」などはエヴァートンにフィットしそうですね。

どちらの選手も身長が190cm以上あるので、ターゲットとして使うことも出来ます。

今夏獲得したFWサンドロ・ラミレスは両足からのシュート精度や威力は素晴らしいですが、身長175cmと小柄なので、ルカクの代わりに使うというのは無理があります。

昨シーズン、クーマン監督はGKのホエルに信頼を置けていなかったようなので、GKピックフォードの獲得は間違いなくプラス。

また、高齢化が進んでいたセンターバックにマイケル・キーンを加えたのも、将来を見据えた良い補強ですね。

個人的には、GKピックフォード、DFマイケル・キーン + ルカクの代役FWという補強がベストだったと考えています。

まとめ

エヴァートンが低迷している原因を探ってみると、攻撃・守備ともに改善すべきポイントが山積みであることがわかります。

昨季まで着実にチームを作っていたのに、大型補強で戦力が大きく変わったのは少し気の毒ですね。

こうなってしまったのはクーマン監督の責任でもありますが、半分は重要なポジションで補強ができなかったスティーブ・ウォルシュFDを始めとしたフロント陣にも責任があるでしょう。

正直、クーマン監督を更迭したからといって事態が好転するとは思えません。

まずはチームコンセプトの明確化、そして冬の移籍市場で大型FWの獲得、ディフェンスラインの安定化が必要です。

怪我人も多く厳しい状況ではありますが、エヴァートンの今後の巻き返しに期待しましょう。

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