2015-16シーズンを17位で終え、低迷から抜け出すために、かつてマンチェスター・ユナイテッドを指揮した「デイヴィッド・モイーズ」監督を招いたサンダーランドAFC。
モイーズ監督は、11年に渡って監督を務めたエヴァートンでは成功したものの、続く「マンチェスター・ユナイテッド」「レアル・ソシエダ」の2クラブでは結果を残せていません。
果たしてモイーズ監督は、サンダーランドAFCを復活させることができたのでしょうか?
今回の記事ではサンダーランドAFCの2016-17シーズンを振り返っていきます。
サンダーランドAFCのシーズン成績(2016-17)
・プレミアリーグ/ 20位
・FAカップ/ 3回戦敗退
・EFLカップ/ 4回戦敗退
サンダーランドの2016-17シーズンは、惨敗という結果に終わりました。
4節以降は18~20位の降格圏を一度も抜け出せないまま、シーズンを終了。
総得点は29点とリーグで下から2番目の数字、失点数は69点でこちらもリーグワースト3位の数字です。
戦力は充実していながらも、攻撃と守備どちらも機能させることができなかったモイーズ監督の責任は大きいでしょう。
2016-17シーズンの基本フォーメーション
システム1 : 4-3-3
フォーメーションに関しては迷走が目立ち、4-3-3をはじめ、3バックなどさまざまなパターンを試しましたが、上手く機能しませんでした。
毎試合メンバーが入れ替わっている状況で、監督は試行錯誤を繰り返しているようでしたが、結局チームのベースすら作ることが出来ずにシーズンを終えてしまいました。
モイーズ監督はシーズン終了後の5月22日に退任を発表。サンダーランドに何も残せないままチームを去ることになりました。
イングランド代表MF「ジャック・ロドウェル」やベルギー代表「アドナン・ヤヌザイ」といった主力級の選手が低迷する中、奮闘したのが34歳のFW「ジャーメイン・デフォー」です。
チーム総得点である29点の半数以上となる15得点をマークし、2年連続で15ゴールの大台を達成しました。
また、若干23歳で守護神を任されたGK「ジョーダン・ピックフォード」がビックセーブを連発。
彼がいなければ、失点数はもっと大幅に増えていたでしょう。
課題 : 主力流出の穴を埋める
2部チャンピオンシップに降格してしまった以上、主力選手の流出は避けられません。
FW「ジャーメイン・デフォー」はボーンマスへ、GK「ジョーダン・ピックフォード」はエヴァートンへの移籍が決定。
また、FW「ファビオ・ボリーニ」がACミランへレンタル移籍と、抜けた主力選手の穴を埋める補強が必要です。
新シーズンに向けてシステムとスタメンの固定は必須で、攻撃・守備ともに明確な戦術を打ち出す必要があるでしょう。
モイーズ監督がチーム復調のきっかけさえ掴むことができなかったのが残念ですが、ここは新監督の腕の見せどころですね。
新シーズン展望
モイーズ監督の後任には、プレストンを率いていた「サイモン・グレーソン」氏の就任が決定しています。
📰 The full story from @StadiumOfLight as Simon Grayson puts pen to paper on a three-year deal.https://t.co/tP3OkfoWql
— Sunderland AFC (@SunderlandAFC) 2017年6月29日
グレーソン監督は、2015年に3部に所属していた「プレストン・ノースエンドFC」を2部チャンピオンシップに昇格させた経験もある監督です。
補強に関しても積極的に動いており、レンタル移籍を含め8人の選手を加えています。
特に注目しているのがエヴァートンから加入したMF「エイダン・マクギーディ」です。
昨シーズンは、グレーソン監督率いるプレストンにレンタル移籍しており、監督が教え子を連れてきた形ですね。
アイルランド代表でもあるマクギーディは、かつてセルティックでプレーをし、185試合に出場し31得点を記録しています。
30′ Debutant Aiden McGeady in action for #SAFC as it remains goalless here at Glanford Park pic.twitter.com/qLXGe1INX0
— Sunderland AFC (@SunderlandAFC) 2017年7月26日
新戦力の補強を進めているグレーソン監督がどのようなチームを作り上げるのか楽しみですね。
そしてサンダーランドは1年でプレミア復帰を果たすことが出来るのでしょうか。
サンダーランドの2017-18シーズンにも注目しましょう。