2016-17シーズン総括「マンチェスター・シティ」編

今年もプレミアリーグの開幕が近づいてきましたね!新シーズンが始まる前に、昨シーズンのおさらいをしておきましょう。

名将「ジョゼップ・グアルディオラ」を招いたマンチェスター・シティはどのようなフットボールを展開したのでしょうか?

今回の記事ではマンチェスター・シティの2016-17シーズンを振り返っていきます。

マンチェスター・シティのシーズン成績(2016-17)

・プレミアリーグ/ 3位
・FAカップ/ ベスト4
・EFLカップ/ 4回戦敗退
・UEFAチャンピオンズリーグ/ ベスト16

かつてバルセロナを3冠に導いた名将「ジョゼップ・グアルディオラ」率いるマンチェスター・シティは、開幕から6連勝をあげるなど、順調な滑り出しでした。

しかし、7節、アウェイのトッテナム戦から突如失速してしまいます。

格下にも勝ちきれない試合が増え、最終的には無冠で終わったシーズンになってしまいました。

プレミアリーグでは3位に終わり、来季のチャンピオンズリーグ出場権は確保しましたが、優勝候補筆頭だっただけにこの結果は満足できるものではありません。

2016-17シーズンの基本フォーメーション

システム1 : 4-2-3-1

グアルディオラ監督が理想とするスタイル「ポゼッションサッカー」では、高いボール支配率を維持するために多くの味方を敵陣に送り込む必要があります。

これはメリットでもありデメリットでもあるポイントで、ミスから簡単にボールロストをしてしまうと、カウンター攻撃からあっさりと失点してしまいます。

グアルディオラ監督はこれを解決するために、キーパーも含め、全員を足元の技術が優れた選手に置き換えました。開幕前の補強でも、技術に定評がある選手を多く獲得していました。(ギュンドアン,ブラーボ,ストーンズなど)

過去に指揮したバイエルンやバルセロナでは、この哲学で成功をしてきましたが、昨シーズンのマンチェスター・シティは最終ラインからの組み立てが上手く行かず、裏を狙われての失点が目立ちました。

システム2 : 4-3-3

4-3-3、4-2-3-1、3-4-1-2など複数のシステムを試し、シーズンを通して試行錯誤を繰り返していた印象です。

しかし、どれもうまく機能しないのは攻撃と守備のバランスの悪さでしょう。

21節のエヴァートン戦では、4-0の大敗を喫するなど、守備には大きな不安を残します。

課題 : 最終ラインに技術力がある選手を

開幕前に足元の技術力を買われて加入したセンターバック「ジョン・ストーンズ」と、ゴールキーパーの「クラウディオ・ブラーボ」は力不足を露呈し、株を大きく下げてしまいました。

ブラーボに関してはセービング力にも課題があると指摘され、正GKの座を「ウィリー・カバジェロ」に奪われてしまいました。(カバジェロは2017-18シーズンからチェルシーに加入)

新シーズンもグアルディオラ監督は自身の哲学「ポゼッションサッカー」を貫くでしょう。

そうなると最終ラインの補強は不可欠。後方からの組み立てができる選手を獲得したいところですね。

新シーズン展望 : 攻撃陣の未来は明るい

守備に不安はあるものの、攻撃陣は非常に躍動していた印象があります。

個人的にFW「セルヒオ・アグエロ」の活躍には驚かされました。開幕前にはグアルディオラ監督の戦術にはフィットしないなどど言われていましたが、結果を見ると全公式戦で33ゴールも奪っています。

また、冬に加入した20歳FW「ガブリエル・ジェズス」も10試合で7得点・4アシストと適応力の高さを見せつけています。

シーズン18アシストでアシスト数リーグトップのMF「ケビン・デ・ブルイネ」が新シーズンも攻撃を牽引していくことでしょう。

サネやジェズスといった若手が活躍しているのは近未来への希望といえるでしょう、一方で守備の補強は急務ですね。

夏の移籍市場でどのような補強ができるかが成功のカギになるでしょう。