シーズン開幕前の夏といえば、監督が多く交代する時期でもあります。
交代する理由としては昨シーズン終盤戦のパフォーマンスが悪かった、補強方針の違いなどさまざまです。
このページでは、19-20シーズン、プレミアリーグ開幕前の夏に起きた監督交代をまとめています。
チェルシー
マウリツィオ・サッリ→フランク・ランパード
ビッグ6の中で唯一監督交代したのはチェルシー。
前任のサッリ監督は18-19シーズンは3位とEL制覇など成績こそ残したものの、選手との不仲が以前から噂になっていました。
また、サッリ監督も母国のイタリアに望んでおり、結果としてサッリ監督はチェルシーを去りユヴェントスの新監督に就任することとなりました。
新監督はクラブOBの「フランク・ランパード」監督です。昨シーズンはチャンピオンシップのダービーを率い、プレーオフで破れて惜しくもプレミア昇格は逃したものの、監督キャリア1年目でこの成績は高く評価されています。
サポーターに愛されるレジェンドでもあるランパードは、チェルシーを王座奪還に導くことができるのでしょうか?
ニューカッスル
ラファエル・ベニテス→スティーヴ・ブルース
ベニテス監督といえばかつてリヴァプール、レアル・マドリード、インテル、ナポリなどを率いた名監督ですが、ニューカッスルでは度々フロントとの対立が報じられてきました。
ニューカッスルはオーナーが移籍市場での補強に消極的で、ベニテス監督は補強が上手く進まないことに不満をもっていました。(それでも2シーズン連続でクラブを中位に導いた手腕は見事)
その対立からクラブはベニテス監督との契約を解消、ベニテス監督は中国からのオファーを受けてイングランドを去ってしまいました。
新監督は昨シーズンに2部チャンピオンシップでシェフィールド・ウェンズデイを率いて12位という結果だった「スティーブ・ブルース」監督です。
スティーブ・ブルース監督は現役時代にマンチェスター・ユナイテッドのセンターバックとしてリーグ戦309試合に出場し、3度もリーグ制覇を成し遂げている名選手。
まだ開幕戦しか彼の試合を見ていませんが、オールドスタイルなイングランドフットボールの印象です。ここからどんなシーズンを送るのか楽しみです。
ブライトン
クリス・ヒュートン→グラハム・ポッター
クリス・ヒュートン監督はブライトンをクラブ史上初のプレミアリーグへの昇格へと導いた功労者で、2シーズン連続でクラブをプレミア残留に導いたものの、昨季は降格ギリギリの17位。
特に終盤の不振からヒュートン監督は責任を取る形でクラブを去ることとなってしまいました。
新監督は昨シーズンに2部チャンピオンシップでスウォンジー・シティを率いて10位という結果を残していた「グラハム・ポッター」監督です。
グラハム監督はスウォンジーとの長期契約を残していましたが、ブライトンが違約金を支払うことでスウォンジーとの契約を解消し、ブライトンの新指揮官になることが決定しました。
グラハム監督は2010年にスウェーデン4部に所属していたエステルスンドの監督に就任し、2018年に退任するまでにクラブを1部リーグに導くという素晴らしい結果を残しています。
イングランドでの挑戦1年目は2部リーグで10位とイマイチでしたが、まだ44歳なのでブライトンとしては将来性に期待した形でしょう。
まとめ
監督交代はもはやプレミアリーグの名物ですが、今季は3クラブが新監督でシーズンをスタートすることとなります。
どの監督も昨季は2部チャンピオンシップで指揮をしていた監督ですので、プレミアでの実力は未知数。
個人的にはベニテス監督が去ってしまったニューカッスルは正直もったいないと感じています。
ニューカッスルは降格を争うことを予想されながらも2シーズン連続で中位フィニッシュで、ベニテス監督なら補強が伴えばエヴァートンやウルブスと並ぶビッグ6の次点のグループまでクラブを引き上げる可能性がありました。
これを見るとやはりフロントと監督が一枚岩になって的確な補強を進めているマンチェスター・シティやリヴァプールとは差がついて当然だと思います。
フットボールはビジネスとはいえ、サポーターを落胆させるのは残念ですよね。
この3クラブがどのような結果を残すのか、そして今季の監督解任第1号は誰になってしまうのか・・・シーズンの行方に注目しましょう。