プレミアリーグ

カラバオカップでアーセナルの救世主となった「エディ・エンケティア」とは?

davidhc By flickr(CC-BY2.0)

10月24日に行われたカラバオカップ4回戦アーセナルvsノリッジの一戦。

アーセナルは近年のリーグカップではサブを重用、結果として3回戦~5回戦で早期敗退しており、このノリッジ戦も85分まで0-1で負けていました。

残り5分で逆転は無理だと多くのサポーターが例年通りの敗退を予想したでしょう。

しかし、85分に交代でFW「エディ・エンケティア」がピッチに送り出されると状況は一変。

なんとエンケティアは、ピッチに立ったわずか15秒後にファーストタッチで同点弾を決め、さらに試合終了直前の96分には高い打点からのヘディングシュートを突き刺し逆転ゴールを決めました。

エンケティアに救われたアーセナルは、2-1で逆転勝利。多くのメディアが救世主としてエンケティアを取り上げるようになりました。

果たして、エディ・エンケティアとはどのような選手なのでしょうか?

今回の記事ではエンケティアの経歴やプレースタイルについて見ていきましょう。

エディ・エンケティア(Eddie Nketiah)とはどんな選手?

名前 エドワード(エディ)・エンケティア【Eddie Nketiah】
誕生日 1999年5月30日(18歳)
出生地 ロンドン
国籍 ガーナ / イングランド
ポジション FW
身長 178cm
体重 70kg

エディ・エンケティア(Eddie Nketiah)の経歴

エディ・エンケティアの経歴についてなのですが、2017年10月時点でSquawkaやWhoScoredといったフットボール情報サイトにプロフィールが載っておらずWikipediaページも存在しません。(まさに超新星ですね)

そのため、今回は英紙テレグラフ「Who is Arsenal’s Eddie Nketiah and will Chelsea regret letting him go?」という記事とSky Sports「Eddie Nketiah stars for Arsenal: Who is Norwich’s cup conqueror?」の記事を元に、アーセナル公式サイトの情報などを加え、エンケティアの経歴を書いていきます。

エンケティアはかつてチェルシーユースに所属していた

エンケティアは1999年5月30日に、ロンドン南部のルイシャム区で生まれ、生粋のグーナー(アーセナルサポーター)として育ちました。

エンケティアが最初に所属したクラブは、ロンドン南東にあるブロムリー区を本拠地とする「Hillyfielders Football Club」というクラブです。

Hillyfielders Football Clubは、5歳から16歳の少年少女が所属するクラブで、エンケティアはわずか9歳でチェルシーユースに引き抜かれました。

エンケティアはその後2008年から2015年までの7年間チェルシーに所属していましたが、「身長が小さい」という理由でチェルシーから放出されてしまいます。

「身長が小さい(178cm)くらいで本当に放出されるのか・・・?」と疑問に思って調べたところ、チェルシーユースでエンケティアの2つ上には身長190cmのFW「タミー・アブラハム」が在籍しており、2015年当時から将来を熱望されていました。

タミー・アブラハムは今季はスウォンジー・シティにレンタルされていますが、ここまでプレミアリーグで4ゴールをマークしている逸材です。

そんな190cmの大型FWと比べると、確かにファーストチーム入りは難しいという判断になってしまうでしょう。

チェルシーでの出世を閉ざされ路頭に迷ったエンケティアですが、そのわずか数日後にアーセナルからトレーニング参加の招待を受け、その後アーセナルに所属することが決定しました。

アーセナルのヴェンゲル監督は、ノリッジ戦の後に「チェルシーで何があったかは知らない。彼はユースレベルでもゴールを量産しているのに、なぜチェルシーが彼を放出したのかわからない」と、その才能を絶賛しています。

頭角を表し始めたのは2015-16シーズン


以前は中盤としてもプレーしていましたが、アーセナルの加入後はストライカーとして活躍することになります。

チェルシーから放出された翌シーズンの2015-16シーズンにエンケティアの才能は開花。

U-18のチームで28試合24ゴールという驚異的なゴール数を記録。

さらに続く2016-17シーズンではU-23チームに飛び級で抜擢され、26試合で12ゴール。

かけもちで出場していたU-18でも16試合で15ゴールと圧倒的な決定力を発揮し存在感を示します。

ついにアーセナルとプロ契約

そして2016年9月にアーセナルはエンケティアと3年間のプロ契約を結びました。

2016年11月に行われたU-23のレスター・シティ選ではハットトリックを決め、2017年3月にはU-18イングランド代表でもハットトリックを決めています。

そんな若手の活躍をヴェンゲル監督が放っておくわけがありません。

今夏のプレシーズンには、オーストラリアと中国への遠征に帯同し、バイエルン戦と古巣のチェルシー戦に出場しています。

また、9月に行われたヨーロッパリーグのBATEボリゾフ戦で欧州の舞台でのデビューを果たし、89分に挨拶代わりのゴールを記録。

試験的な起用だったにも関わらず、しっかりと結果を残して見せました。

そんな中で迎えたカラバオカップのノリッジ戦

冒頭でも解説しましたが、先日行われたカラバオカップのノリッジ戦では1点ビハインドの85分に投入され、見事に2ゴールを挙げてアーセナルの逆転勝利に貢献しています。

昨年のヨーロッパリーグで2ゴールを挙げてデビューを飾ったマンチェスター・ユナイテッドFW「マーカス・ラッシュフォード」以来の衝撃と言われるほどのエンケティア。

このような活躍を続けていれば、プレミアリーグでのデビューも近いかもしれません。

エディ・エンケティア(Eddie Nketiah)のプレースタイルは?

アーセナル公式のプレー動画や、U-23の動画を観ていると、「裏抜けが上手く、ゴール前で冷静に相手をかわしてフィニッシュできる選手」という印象を受けます。

また、身長は180cmにも満たないものの、抜群の跳躍力から繰り出す高い打点でのヘディングも武器です。

小柄ながらスピーディで決定的な仕事をする、アーセナルのレジェンドFW「イアン・ライト」を彷彿とさせるという識者も多いようです。

まとめ

エンケティアがチェルシーから放出され、幼少期からファンだったアーセナルに拾われたというのは何か縁のようなものを感じますね。

現在、アーセナルのセンターフォワードのファーストチョイスは決定力とドリブルに秀でた「アレクサンドル・ラカゼット」で、2番手は空中戦とポストプレーに強いクラシカルなFW「オリヴィエ・ジルー」です。

さらに成長してここにエンケティアが加われば、アーセナルとしては攻撃の幅が広がるのではないでしょうか。

アーセナルファンの多くはティエリ・アンリのような存在になって欲しいと思っているかもしれませんが、過度の期待は禁物です。

とはいえ、結果を残している現在の状況を見る限り、プレミアリーグで早くデビューしてほしいものですね。

アーセナルの将来を担うであろうエディ・エンケティアから今後も目が離せません。

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