イングランドサッカー協会(FA)は2018年5月16日にFIFAワールドカップロシア大会のメンバー23人を発表しました。
今回のイングランド代表は23人すべてがプレミアリーグに所属する選手で構成されています。
このページではロシアワールドカップに臨むイングランド代表メンバー23人と、注目選手について見ていきます。
イングランド代表招集メンバー
GK
選手名 | 所属 |
ジャック・バトランド | ストーク・シティ |
ジョーダン・ピックフォード | エヴァートン |
ニック・ポープ | バーンリー |
DF
選手名 | 所属 |
アシュリー・ヤング | マンチェスター・ユナイテッド |
フィル・ジョーンズ | マンチェスター・ユナイテッド |
ガリー・ケーヒル | チェルシー |
ジョン・ストーンズ | マンチェスター・シティ |
ファビアン・デルフ | マンチェスター・シティ |
カイル・ウォーカー | マンチェスター・シティ |
ダニー・ローズ | トッテナム |
アレクサンダー=アーノルド | リヴァプール |
ハリー・マグワイア | レスター・シティ |
MF
選手名 | 所属 |
ジェシー・リンガード | マンチェスター・ユナイテッド |
エリック・ダイアー | トッテナム |
デレ・アリ | トッテナム |
ルベン・ロフタス=チーク | クリスタル・パレス |
ジョーダン・ヘンダーソン | リヴァプール |
FW
選手名 | 所属 |
マーカス・ラッシュフォード | マンチェスター・ユナイテッド |
ラヒーム・スターリング | マンチェスター・シティ |
ハリー・ケイン | トッテナム |
ジェイミー・ヴァーディ | レスター・シティ |
ダニー・ウェルベック | アーセナル |
予備メンバー
ポジション | 選手名 | 所属 |
GK | トム・ヒートン | バーンリー |
DF | ジェームズ・ターコウスキー | バーンリー |
MF | ルイス・クック | ボーンマス |
MF | ジェイク・リバモア | WBA |
MF | アダム・ララーナ | リヴァプール |
サウスゲート監督はプレミアリーグでのパフォーマンス重視の選出!
イングランド代表のメンバーを見ると、これまで常連だったアーセナルMFジャック・ウィルシャーやウエストハムGKジョー・ハートが選外となっています。
BBCの「Gareth Southgate says selection not a gamble」でサウスゲート監督はメンバー選出について以下のように語っています。
(GKジョー・ハート選外の理由について)
彼は予選の大半の試合でプレーしたが、私が選んだ3人のGK(ジャック・バトランド, ジョーダン・ピックフォード,ニック・ポープ)は今季のプレミアリーグでベストなゴールキーパーだった。
(MFジャック・ウィルシャー選外の理由について)
彼はクリスマスの直後までは良かったが、シーズンの終わりにはそれほど効果的ではなかった。
サウスゲート監督はこれまでの代表への貢献やキャップ数ではなく、今シーズンのパフォーマンスを重視してメンバーを選出したことがわかりますね。
23選手の平均キャップ数は19試合となっており、これは1962年以降のイングランドでは最も経験が浅いチームとなりました。
また、メンバーの平均年齢で見ても歴代3番目の若さということで、この選出を「ギャンブル」と捉える人も多いようです。
いずれにせよ世代交代はしなければなりませんし、リーグでのパフォーマンス重視の選出は個人的には納得しています。
注目は初招集の19歳!
今回のメンバー発表では19歳のリヴァプールDF「トレント・アレクサンダー=アーノルド」がフル代表に初招集となりました。
サウスゲート監督は「彼のパーソナリティと能力を評価した」と語っており、若さではなく、あくまで代表に値する選手だから招集したと強調しています。
アーノルドは今シーズン、DFナサニエル・クラインの負傷離脱により、リヴァプールで主力として活躍しています。
高精度な右足のキックが武器のアーノルドですが、かつては守備に難がありました。
しかし、試合数に伴って急成長を遂げ、今季はCL準々決勝1stレグでマンチェスター・シティの攻撃陣を完封するなど、守備面でも安定したパフォーマンスを披露しています。
初めてのフル代表がワールドカップの大舞台です、ぜひ活躍していただきたいですね。
イングランド代表はメンバー発表で新たな試みを実施
今回、ワールドカップに臨むメンバー発表においてイングランド代表は新しい試みを実施しました。
従来なら紙に書かれたリストを読み上げてメンバー発表をしていくのですが、今年はなんとSNSと動画を使ったメンバー発表となりました。
動画は若者たちが招集する選手の名前を一人ひとり呼んでいくという内容で、従来のメンバー発表とは大きく異なるアプローチとなっています。
伝統を重視するイングランドでは賛否両論ですが、個人的には淡々と進みがちなメンバー発表を映像作品として残すということに賛成です。
まとめ
イングランド代表のゴールマウスを長らく守ってきたGKジョー・ハートの落選には驚きました。
今季は良いパフォーマンスを見せていなかったので、守護神の座は無理だとしても、第3ゴールキーパーには選出されると思っていました。
ウィルシャーやハートの他にもデフォー、ウォルコット、スタリッジなど代表経験が豊富な選手を外す決断をしたサウスゲート監督には、直近のパフォーマンスや戦術を重視するという明確な意図が見えますね。
メンバーを見る限りベスト8までは進めると予想しています、サウスゲート監督のイングランド代表はどのような結果を残すのでしょうか?
本大会での活躍に期待しましょう。