8月27日に行われたプレミアリーグ第3節「マンチェスター・ユナイテッドvsレスター・シティ」をスポナビライブで観戦。
会場はマンチェスター・ユナイテッドの本拠地「オールド・トラフォード」です。
マンチェスター・ユナイテッドは1節・2節ともに4得点の快勝で首位に立っています。
対するレスターは、FW岡崎慎司の2試合連続ゴールなどもあり、幸先の良いスタートを切りました。
ユナイテッドの勝利が予想されているこの一戦で、岡崎慎司は自信初となるプレミア3試合連続ゴールを決めることができたのでしょうか?
目次
両チームのスタメン・フォーメーション
マンチェスター・ユナイテッド【4-2-3-1】
まずは「ジョゼ・モウリーニョ」監督が選んだラインナップを見ていきましょう。
最前線には現時点でプレミア得点王となる3得点をマークしているFW「ロメル・ルカク」。
布陣は前節とほとんど同じですが、唯一の入れ替わりは左ウィング。
今節、左ウィングにはFW「マーカス・ラッシュフォード」に代わり、フランス代表FW「アントニー・マルシャル」が起用されています。
マルシャルは1節・2節と途中出場ながら2得点1アシストと好調を維持。この試合ではどのような活躍を見せてくれるか楽しみですね。
レスター【4-2-3-1】
シェイクスピア監督率いるレスターは、前節と同様4-2-3-1を採用。
岡崎慎司は3試合連続でスタメンとなりました。
36億円で獲得した新加入のFW「ケレチ・イヘアナチョ」は負傷の影響もありましたがベンチ入りしています。
注目はイングランド代表に初招集された、新加入のCB「ハリー・マグワイア」です。
果たして、2試合8得点の強力なユナイテッド攻撃陣を抑えることができるのでしょうか?
「マンチェスター・ユナイテッドvsレスター・シティ」 ハイライト動画
前半 : レスター最終ラインの見事な統率
試合開始早々からマンチェスター・ユナイテッドがサイドを中心にチャンスを作っていき、攻め入る展開に。
前半15分時点でユナイテッドが70%近くのボール支配率をマークし、レスターはカウンターからの得点を狙います。
レスターの弱点は右サイド。右ウィングを務めるMF「リヤド・マフレズ」は攻撃意識が高いですが、守備を苦手としているのでポジショニングが曖昧なことが多いです。
その弱点をユナイテッドのモウリーニョ監督は徹底的に突いてきます。
ユナイテッドはサイドからのクロスボール、時には中央からの強烈なミドルシュート、ルカクのスピードを活かした中央突破など、昨シーズンとは違った多彩な攻撃でレスター守備陣に襲いかかります。
📸 Keep pressing, lads! #MUFC #MUNLEI pic.twitter.com/MYaWAuug6O
— Manchester United (@ManUtd) 2017年8月26日
しかし、レスターも守護神のGK「カスパー・シュマイケル」を中心とした堅守で得点を許しません。
レスターは、カウンターから素早くFW「ジェイミー・ヴァーディ」にボールを渡しますが、ユナイテッドのCB「エリック・バイリー」が立ちはだかります。
バイリーはスピードのあるヴァーディーと対峙しても冷静ですし、強靭なフィジカルを活かしたプレーで突破を許しません。
この試合で改めてバイリーの対人守備の強さを思い知らされました。
マンチェスター・ユナイテッドは多くのチャンスを作るものの・・・
HT: #MUFC 0 Leicester 0. Plenty of chances for the Reds, including Mata’s disallowed effort, but it remains goalless – somehow! #MUNLEI pic.twitter.com/sFB0GokRRw
— Manchester United (@ManUtd) 2017年8月26日
結局、前半は0-0のスコアレスのまま終了。
ユナイテッドは13本のシュートを放ちながらも、得点までは結びつきませんでした。このまま得点ができないと嫌な流れになりそうです。
特に右サイドからのクロスがブロックされていたので、クロスの精度を上げることが課題ですね。
一方でレスターは、ペナルティエリア付近での守備ブロックが強固で上手く守れていました。
岡崎も献身的なプレーで守備に貢献、ポグバ相手にボールを奪取するなど調子の良さを伺わせます。
我慢からの速攻がレスターのスタイルなので、レスターとしては予想通りの展開かもしれません。
後半 : 試合を決定づけたのは采配の差
後半は、ユナイテッドはポグバのポジションが右サイド寄りになり、シュートを打たずにクロスを上げる場面が増えてきました。
52分、ユナイテッドの左サイドのクロスからレスターDF「ダニー・シンプソン」がハンドを取られてしまい、PKの判定。
キッカーはマンチェスター・ユナイテッドのFWルカクです。
ルカクが今季4得点目を決めるかと思いましたが、ここはGKシュマイケルが完璧にコースを読み切ってセービング、守護神がレスターの窮地を救いました。
Romelu Lukaku gagal mengonversi penalti menjadi gol. Tendangannya ditepis oleh Kasper Schmeichel. Foto: REUTERS/Andrew Yates pic.twitter.com/Oc5f8pzj7h
— sepontan.com (@sepontan_news) 2017年8月27日
60分。レスターのシェイクスピア監督はMF「マーク・オルブライトン」に代えてMF「アンディ・キング」を、FW「岡崎慎司」に代えてFW「デマレイ・グレイ」を投入する2枚替えを決断。
岡崎は3試合連続ゴールとはなりませんでしたが、守備面での献身的な貢献は見事でした。
モウリーニョ采配が的中!ついにユナイテッドが先制
対するユナイテッドは、67分に右サイドのMF「フアン・マタ」に代えて、FW「マーカス・ラッシュフォード」を投入。
すると、この采配が見事に的中します。
70分。ユナイテッドはMF「ヘンリク・ムヒタリアン」のコーナーキックから、投入されたばかりのラッシュフォードがボレーで合わせて得点。
19歳のストライカーにとっては嬉しい、今季プレミアリーグでの初ゴールです。
🙌#MUNLEI pic.twitter.com/ZLvUg5lcFl
— Premier League (@premierleague) 2017年8月26日
時間の経過とともにレスターの中盤とディフェンスの間が間延びし、スペースが生まれるようになってきました。
すると、モウリーニョ監督はMF「マルアン・フェライニ」、MF「ジェシー・リンガード」と畳み掛けるようにフレッシュな選手を送り込みます。
対するレスターのシェイクスピア監督も、完全に抑え込まれていたFWヴァーディーに代えてFW「イスラム・スリマニ」を投入。
途中出場選手が躍動!監督の経験の差が表れる
しかし、またしても采配が的中したのはモウリーニョ監督でした。
82分、左サイドからリンガードが中に斬り込み、右足で放ったシュートはフェライニの膝でコースが変わり、そのままゴールへ。
途中出場の2選手の活躍からマンチェスター・ユナイテッドが追加点を獲得し、スコアは2-0に。
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— Manchester United (@ManUtd) 2017年8月26日
その後、ユナイテッドは後ろを固めて守備的な戦い方に移行します。
終了間際にゴールに迫られるものの、ここはユナイテッドの守護神GK「ダビド・デ・ヘア」がしっかりと抑えて2-0のまま試合は終了。
マンチェスター・ユナイテッドは3試合連続でクリーンシート(無失点)を達成しました。
試合後感想
試合結果
マンチェスター・ユナイテッド 【2-0】 レスター・シティ
個人的には、監督の経験の差で勝敗がついてしまったと感じる試合でした。
数字を見てみると、ユナイテッドはボール支配率69%、シュート数22、枠内シュート7本と多くのチャンスを作っていました。
これだけチャンスを作っていたにも関わらず、結果としては2得点のみと、いかにユナイテッドがレスター守備陣に苦しめられたのが分かりますね。
Foxes boss Craig Shakespeare passes on instructions to his #lcfc players here at Old Trafford. #MunLei pic.twitter.com/eOCDO7XEzc
— Leicester City (@LCFC) 2017年8月26日
試合のターニングポイントは、60分のレスターの2枚替えです。
岡崎とオルブライトンを下げた采配には疑問を持っていて、この交代後レスターは明らかに守備のバランスが崩れて間延びしてしまいました。
対して、ユナイテッドのモウリーニョ監督は適材適所の采配で、選手を混乱させずに守備固めに移行することができていました。
監督の交代策に対して「どういった意図でこの采配をしたのか?」と選手が意図を読み取れればチームとしてプレーがしやすいですからね。
レスターのシェイクスピア監督は今夏から正式な指揮官に就任したばかりなので、こういった経験を経て監督としての実力を高めていって欲しいです。
個人的マン・オブ・ザ・マッチは「エリック・バイリー」
今回の試合では、両チームのセンターバックの強さが特に目立っていました。
レスターの「ハリー・マグワイア」はルカク相手にフィジカルでまったく負けていませんでしたし、マンチェスター・ユナイテッドの「エリック・バイリー」は、レスターFWヴァーディに仕事をさせませんでした。
前半はスコアが拮抗しており、先制点を取った方に流れが傾きそうな中で、バイリーは随所で相手のカウンターを食い止めていました。
両選手とも、今後プレミアを代表するセンターバックに成長していくことでしょう。
今後の試合でも注目したいですね。