17-18シーズン公式戦-解説

2017-18プレミアリーグ第27節「トッテナムvsアーセナル」解説

2月10日に行われたプレミアリーグ第27節「トッテナム vs アーセナル」をスポナビライブで観戦。

会場はトッテナムの仮本拠地「ウェンブリー・スタジアム」です。

ともにロンドンを本拠地とする両クラブの試合は「ノースロンドン・ダービー」と呼ばれ、プレミアリーグの中でも最も熱狂するダービーマッチの1つです。

アーセナルのホームで行われた前回対戦では、2-0でアーセナルの勝利。

ライバルクラブ同士の対決となったこの試合はどのような結末を迎えるのでしょうか?

 両チームのスタメン・フォーメーション

トッテナム【4-2-3-1】

ホームのトッテナム・ホットスパーは、25節のユナイテッド戦と同様に4-2-3-1を採用しました。

守備の中心であるDF「トビー・アルデルヴァイレルト」の復帰が予想されましたが、ポチェッティーノ監督はリスクを犯さない決断。

最終ラインは左からDF「ベン・デイビス」DF「ヤン・フェルトンゲン」DF「ダヴィンソン・サンチェス」DF「キーラン・トリッピアー」が配されます。

ポチェッティーノ監督は中盤にはフィジカルが強いMF「ムサ・デンベレ」と「エリック・ダイアー」、ダイアーは最近試合に入り込めないシーンが目立つので心配です。

トップ下にはMF「デレ・アリ」、両サイドはMF「クリスチャン・エリクセン」とMF「ソン・フンミン」と強力な攻撃陣が揃い踏み。

最前線はもちろん得点ランキングトップのFW「ハリー・ケイン」です。

センターバック以外はほぼベストメンバーで大一番に臨みます。

アーセナル【4-3-3】

アーセナル率いるヴェンゲル監督は、4-3-3を採用。

最終ラインは左からDF「ナチョ・モンレアル」DF「ローラン・コシェルニー」DF「シュコドラン・ムスタフィ」DF「エクトル・ベジェリン」の4バック。

アンカーにはMF「モハメド・エルネニー」その前にはMF「グラニト・ジャカ」MF「ジャック・ウィルシャー」の左利きコンビです。

前線は新加入の選手を2人起用、左からFW「ヘンリク・ムヒタリアン」FW「ピエール=エメリク・オーバメヤン」MF「メスト・エジル」です。

アーセナルに移籍後のプレミアデビュー戦で早速ゴールを決めているオーバメヤンは、この試合でもゴールを奪うことができるのでしょうか?

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「トッテナムvsアーセナル」 ハイライト動画

前半 : 枠内シュートはほとんど無く

前回対戦では勝利しているアーセナルは、新加入選手を加えてどのような戦いをするのでしょうか?

キックオフから攻め入るのはホームのトッテナム。

サイドを中心にチャンスを作ってクロスボールを入れますが、クロスの精度に難があり、アーセナルの網に引っかかってしまいます。

新加入のアーセナルMFムヒタリアンも深い位置まで下がって守備をサポートします。

26分、左サイドからトッテナムMFエリクセンが入れたクロスに、中央でFWケインがヘディング合わせますが、これはオフサイド。

トッテナムは一貫してサイドからクロスを上げてFWケインに合わせるという戦術を取っています。

アーセナルのチャンスはDFベジェリンのミドルシュートのみで、かなり慎重な立ち上がりでした。


前半は0-0で両クラブともノーゴールで終了

両クラブともによく守っていますが、アーセナルがかなり引いて守備をしているのが気になります。

アーセナルはカウンターに長けたチームではないので、このまま守備をしていても攻撃の糸口は作れないでしょう。

また、守備が強固というわけでもないので、後半はトッテナムの強力な攻撃陣を抑えるのは難しいかもしれません。

後半 : 先制点は後半開始直後に

スコアが動いたのは後半開始直後。

前半からクロスボールを多用していたトッテナムは後半もクロスからチャンスを作ります。

48分、トッテナムDFデイビスが左サイドから中央にクロスを入れると、アーセナルDFコシェルニーとDFモンレアルが2人で対応しますが、FWケインに裏からヘディングを叩き込まれてしまいます。

高い打点の完璧なヘディングがネットを揺らし、トッテナムが先制点を奪います。

その後も立て続けにピンチを迎えるアーセナルですが、GKチェフの活躍もあり、なんとか追加点を取られないのが精一杯。

ヴェンゲル監督は状況を打開すべく、64分にMFムヒタリアンとMFエルネニーを下げ、FWラカゼットとFWイウォビを投入し、攻撃に重点を置きます。

68分にはアーセナルのチャンス。

MFエジル、FWオーバメヤンと繋いでの速攻から、中央にクロスを入れますが、ここはトッテナムがクリア。

こぼれ球を拾ったMFウィルシャーがゴール左隅を狙ったコントロールシュートを放ちますが、ここはトッテナムGKロリスがビッグセーブでチームを救います。

70分にトッテナムのポチェッティーノ監督はソン・フンミンに代えてMF「エリック・ラメラ」、84分にはMFデレ・アリに代えてMF「ビクター・ワニアマ」を投入し、逃げ切りを図ります。

対するヴェンゲル監督の最後のカードはMFジャカに代えてFW「ダニー・ウェルベック」です、最後まで同点ゴールを諦めません。

試合も残りわずかとなった93分。

アーセナルFWイウォビのスルーパスに抜け出したFWラカゼットがコースを狙ってシュートを放ちますが、これはわずかに外れてしまいます。

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アーセナルにとって最後のチャンスとなったMFエジルのフリーキックも壁に阻まれ、その直後にタイムアップのホイッスル。

ノース・ロンドン・ダービーはトッテナムの勝利で終了しました。

終わってみればトッテナムのシュート数は18本に対しアーセナルはたったの6本。

試合内容的にはトッテナムの圧勝というゲームでした。

試合後感想

試合結果
トッテナム 【1-0】 アーセナル

この試合では、トッテナムの前線からの守備が非常に効果的にハマっていました。

特にトップ下のMFデレ・アリがアーセナルのセンターバックまで積極的にプレスにいくので、アーセナルのセンターバックやキーパーはロングボールに逃げるしかなくなってしまいます。

また、このロングボールの処理でもセンターフォワードの質の違いが表れたと個人的には思います。

アーセナルの場合、前線にロングボールを送ってもヘディングで競り負けて弾き返されることが多かったのですが、トッテナムはFWケインがしっかりと身体を張ってボールを収められるので、周りのプレイヤーを活かすことができます。

この辺りのポストプレーの巧みさは素晴らしいと改めて感じました。

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トッテナムはサイドでの数的有利を作ることに重点を置き、いかにサイドバックがフリーの状況でクロスを上げられるかという点を徹底していました。

狙い通りシンプルにアーリークロスを入れ続けることで決勝点が生まれましたし、トッテナムは監督の手腕も素晴らしいですが、選手たちの戦術理解度も相当高いので、チームとしてかなり完成されていると改めて感じました。

それに対してアーセナルは、選手たちが何をしていいのか迷っている状況があると感じます。

ヴェンゲル監督がどのように戦えばいいか明確に示したうえで適切な選手たちを起用しないと、今季のトップ4入りは難しいでしょう。

個人的マン・オブ・ザ・マッチは「ハリー・ケイン」

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今回はトッテナムFW「ハリー・ケイン」を個人的なマン・オブ・ザ・マッチに選出します。

決勝点となったヘディングシュートも見事でしたが、前述したポストプレーの巧みさや、周りの選手との連携という点でも素晴らしいFWだと感じました。

ポチェッティーノ監督がこのノース・ロンドン・ダービーでクロスを放り込む戦術を採用したのも、ケインのヘディングの強さ、飛び出しのタイミングに全幅の信頼を寄せているからでしょう。

今回のゴールで今季リーグ23ゴールとなったケインはどこまで得点数を伸ばすのでしょうか?

今後のケインの活躍に注目しましょう。

まとめ

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マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、アーセナルとビッグクラブとの連戦が終わったトッテナムは大崩れすることなく順位をキープ。

最近のビッグ6のパフォーマンスを見ていると、マンチェスター・シティの首位はほぼ確実ですが、次に状態が良いのはトッテナムだと思います。

マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーは下位相手の取りこぼしが目立ちますし、リヴァプールは守備が不安定。

この調子で行けばトッテナムの2位フィニッシュも十分に考えられます。

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