プレミアリーグ

首位に勝利したリヴァプールはなぜ最下位スウォンジーに敗戦したのか?

1月23日に行われたプレミアリーグ第23節「スウォンジー・シティvsリヴァプール」をスポナビライブで観戦。

会場はスウォンジー・シティの本拠地「リバティー・スタジアム」です。

リヴァプールは前節で首位マンチェスター・シティを撃破し、連勝記録のストップに成功。チームは勢いづいています。

対するホームのスウォンジーは最下位に沈んでおり、プレミアリーグ最小得点の14得点に留まっています。

格下相手からの取りこぼしが目立つリヴァプールは最下位相手にしっかりと勝ち点3を獲得できるのでしょうか?

両チームのスタメン・フォーメーション

スウォンジー【5-4-1】

スウォンジー・シティを率いるカルロス・カルヴァリャル監督は5-4-1と守備的な布陣。

最終ラインには左からDF「マルティン・オルソン」DF「アルフィー・モーソン」DF「フェデリコ・フェルナンデス」DF「ファン・デル・ホールン」DF「カイル・ノートン」と、リヴァプールの両サイドを警戒した構成です。

中盤は横並びに4枚、MF「サム・クルーカス」MF「キ・ソンヨン」MF「レロイ・フェル」MF「ネイサン・ダイアー」。

ワントップにはFW「ジョルダン・アイェウ」です。

降格圏を脱するためにも、強豪相手とはいえホームで最低でも勝ち点1は欲しいところでしょう。

リヴァプール【4-3-3】

リヴァプールを率いるクロップ監督は4-2-3-1を採用してきました。

DF「アルベルト・モレノ」を怪我で欠く最終ラインには、左からDF「アンドリュー・ロバートソン」と新加入のDF「ファン・ダイク」DF「ジョエル・マティプ」DF「ジョー・ゴメス」が配されます。

ファン・ダイクはリヴァプール移籍後プレミアリーグ初出場となりました。

中盤にはドイツ代表MF「エムレ・ジャン」とMF「ワイナルドゥム」の2センター、MF「フィリペ・コウチーニョ」の代わりには前節同様MF「アレックス・オックスレイド=チェンバレン」が起用されました。

前線はおなじみのメンバー、左からFW「サディオ・マネ」FW「ロベルト・フィルミーノ」、FW「モハメド・サラー」です。

戦術的にボールを保持してくれるマンチェスター・シティのようなチームとは上手く戦えるリヴァプールですが、この試合は格下のスウォンジーが相手。

コウチーニョを欠いていても得点に結び付けられるかが注目のポイントです。

『スウォンジー・シティ vs リヴァプール』ハイライト動画

前半 : 前節とは違い、静かな立ち上がり

前節のマンチェスター・シティ戦では試合開始早々から激しくプレッシャーを与えていたリヴァプールですが、この試合では静かな立ち上がりです。

前回対戦ではリヴァプールが5得点で圧勝していることもあり、スウォンジーは自陣に引いて守る展開。

最初のチャンスは前半8分、後方からリヴァプールMFジャンが、前線にロングボールを入れると、FWマネが裏へ抜け出します。

ディフェンスを上手くかわしてキーパーと1対1になりますが、ここはGKファビアンスキが好反応を見せてピンチを防ぎました。

前半10分を過ぎ、完全にペースはリヴァプール。いかにスウォンジー・シティの5バックのブロックを崩せるかが勝負です。

一方、スウォンジーはボールを奪ってもリヴァプールの切り替えが早く、すぐにボールをロストしてしまいます。

17分にはスウォンジーFWアイェウが左サイドを突破しますが、ここはゴールラインを割ったという判定。

スウォンジーが得点を奪うにはワンチャンスを物にするしかありません。

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23分、左からのコーナーキックを得たリヴァプールは、DFファン・ダイクがヘディングを放つも、ここは惜しくもゴールの右。

しかし、ファン・ダイクの高さと強さはセットプレーでも大きな武器になることを証明するシーンでした。

続いて29分、リヴァプールはセンターライン付近でボールを回し、DFファン・ダイクが裏へロングフィードを送ります。

ここにFWサラーが抜け出し、ボレーシュートをしますが、ミートできずに大きく上へ打ち上げてしまいます。

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リヴァプールが決定機を逃し続ける中、スウォンジーは数少ないチャンスを見事にゴールへ結びつけます。

前半40分、スウォンジーが右サイドからコーナーキックを得ると、中に入ったクロスボールはリヴァプールDFファン・ダイクがクリア。

しかし、このボールが運悪くスウォンジーDFフェルナンデスに当たり、ゴール前にこぼれます。

こぼれ球にいち早く反応したスウォンジーDFモーソンが右足を振り抜き、このシュートがゴール左隅に吸い込まれ、スウォンジーが先制点を奪うことに成功します。

リヴァプールは1点ビハインドのまま前半が終了。

リヴァプールは裏抜けからチャンスを作っていましたが、それ以外のアイデアに乏しくサイド攻撃もスピードが十分ではありません。

一方、スウォンジーはホームサポーターの後押しを受けていいムードです、このまま試合を終わらせることができるのでしょうか。

後半 : リヴァプールはシュートの本数こそ多いものの・・・

後半もリヴァプールはボールを保持する展開、いつでも得点できる雰囲気はあるものの、なかなか同点に追いつけません。

リヴァプールは既に2選手がイエローカードをもらっており、選手たちにも焦りが出ているようです。

54分、ショートカウンターからリヴァプールFWサラーがチャンスを得るも、ボールが上手く曲がらずにゴールの右。

一体どうしたのか、今日のサラーからはゴールの予感がしません。

56分、リヴァプールFWサラーからのスルーパスにFWフィルミーノが抜け出すも、ここはGKファビアンスキが抜群のタイミングで飛び出してキャッチ。

続く60分、ゴール前のいい位置でフリーキックを得たリヴァプール、キッカーはFWサラー。

サラーの強烈な左足シュートはGKファビアンスキが指先で弾いてチームを救います。

スウォンジーの守護神の冷静な対応の前に、リヴァプール攻撃陣の破壊力は影を潜めています。

62分、リヴァプールMFチェンバレンの浮き球パスにFWサラーが抜け出しますが、ここもGKファビアンスキが高い位置でハイボールを処理。

直後にスウォンジーのカルヴァリャル監督はMFダイアーに代えて、MFトム・キャロルを投入。

中盤に変化をもたらせたいリヴァプールのクロップ監督はMFチェンバレンに代えてMFアダム・ララーナ、MFワイナルドゥムに代えてFWダニー・イングスを投入。

出場機会を失っているイングスは、今季プレミアリーグ3試合目の出場、指揮官にアピールすることはできるのでしょうか。

リヴァプールはフィールドをワイドに使って中盤にスペースを作らなければ、スウォンジーの5-4-1を破るのは難しいでしょう。

77分、リヴァプールFWイングスが混戦の中からシュートを放ちますが、ここもGKファビアンスキがキャッチ。

リヴァプールは試合終盤にかけて猛攻を仕掛けますが、95分のFWフィルミーノのシュートはゴールポストにヒット。

この日のリヴァプールは運にも見放され、必死の攻撃も虚しくタイムアップの笛。

1点を守りきった最下位のスウォンジーがリヴァプール相手に勝ち点3を獲得しました。

試合後感想

試合結果
スウォンジー・シティ 【1-0】 リヴァプール

リヴァプール敗戦の原因は狭いスペースの中で違い生み出すことができなかったからでしょう。

スウォンジーは5-4-1と守備的なシステムでスペースを消してくるので、リヴァプールはボールを保持していてもアイデアに乏しく、ゴールに結びつけることができませんでした。

狭いスペースでも効果的な仕事ができるコウチーニョがいれば・・・と何度も思ってしまいました。

また、コウチーニョを欠いたインサイドハーフは両サイドの快速FW2人を効果的に使えておらず、縦パスが入っても怖さを与えることができません。

21本のシュートを放ちながらも枠内シュートはわずか4本。攻撃陣が以下に低調だったかはこのスタッツを見れば明らかです。

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一方、ホームのスウォンジーはまさに狙い通りの結果でしょう。

GKのファビアンスキを中心とした守備陣は冷静で安定しており、5-4-1の陣形を崩すのは非常に難しいと感じました。

一方、今季15得点しかしていない攻撃は大きな課題ですね。この数字はリヴァプールFWサラーの18得点を下回る数字なので・・・

いくら守備が頑張っても、点を取れなければ白星を重ねることは難しいです。

FWアイェウが復調気味なのが好材料ですが、残留に向けて攻撃陣の奮起は必須でしょう。

個人的マン・オブ・ザ・マッチは「ウカシュ・ファビアンスキ」

この試合でのマン・オブ・ザ・マッチはスウォンジーのGK「ウカシュ・ファビアンスキ」を選出します。

この試合では、スルーパスに絶妙なタイミングで飛び出してセーブ、リヴァプールの攻撃陣を冷静な対応で無失点に押さえました。

最下位のスウォンジーにとって、ファビアンスキの存在は頼もしいもので、残留に向けて欠かせない存在であることは間違いないでしょう。

ポーランド代表の正GKであるファビアンスキは、ロシアW杯のグループステージで日本と対戦します。

弱点が見つからない総合力の高いGKに日本代表はどのように立ち向かうのでしょうか。

ファビアンスキがスウォンジーをプレミア残留に導けるのか、今後も注目しましょう。

まとめ

「首位相手に4点決めた自分たちなら、最下位相手にはいつでも点が取れる」そんな慢心がリヴァプールの選手たちにはあったかもしれません。

前回対戦では5得点で圧勝している相手なので、そういう気持ちが今日の結果につながったのでしょう。

「コウチーニョが抜けたことで、ボールを保持して攻める時に攻撃が停滞する」という懸念がまさに現実のものとなってしまいました。

こういった試合を落としているようでは、リヴァプールのプレミアリーグ制覇はまだ先のように感じます。

今回の試合で見つかった課題をクロップ監督はどのように修正していくのでしょうか。

今後のリヴァプールの活躍に期待しましょう。

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