4月7日に行われたプレミアリーグ第33節「マンチェスター・シティ vs マンチェスター・ユナイテッド」をDAZNで観戦。
会場はマンチェスター・シティの本拠地「エティハド・スタジアム」です。
ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグのリヴァプール戦では、3失点で完敗してしまったマンチェスター・シティ。
しかし、プレミアリーグではこの試合に勝利すれば優勝が決まります。
一方、同じ地域のライバルチームであるマンチェスター・ユナイテッドは、伝統の「マンチェスター・ダービー」でライバルの優勝を阻止することが出来るのでしょうか?
目次
両チームのスタメン・フォーメーション
マンチェスター・シティ【4-3-3】
CLでは4-2-3-1を採用したペップ・グアルディオラ監督ですが、この試合では慣れ親しんだ4-3-3のフォーメーションを採用しました。
左のウィングは「レロイ・サネ」ワントップには「ラヒーム・スターリング」右サイドには「ベルナルド・シウバ」。
中盤は「ダビド・シルバ」、「イルカイ・ギュンドアン」「フェルナンジーニョ」の3枚で、エースの「ケヴィン・デ・ブルイネ」を温存します。
最終ラインは左から「ファビアン・デルフ」「ヴァンサン・コンパニ」「ニコラス・オタメンディ」「ダニーロ」の布陣です。
「ガブリエル・ジェズス」や「セルヒオ・アグエロ」「デ・ブルイネ」「カイル・ウォーカー」といった各ポジションの主力をベンチに置いた状態でマンチェスター・ダービーに挑みます。
マンチェスター・ユナイテッド【4-3-3】
モウリーニョ監督はこの大一番で4-3-3のフォーメーションを採用。
前線は左ウィングに移籍後プレミア2ゴールと本領発揮できていない「アレクシス・サンチェス」、ワントップには「ロメル・ルカク」、右ウィングには「ジェシー・リンガード」です。
中盤は「ポール・ポグバ」「アンデル・エレーラ」「ネマニャ・マティッチ」のトライアングル。
最終ラインは左から「アシュリー・ヤング」「クリス・スモーリング」「エリック・バイリー」「アントニオ・バレンシア」が配されます。
最後方にはもちろん守護神のGK「ダビド・デ・ヘア」です。
アウェイとはいえ、ライバルチームに目の前で優勝を決められるのだけは避けたいユナイテッド。
この試合はどのような入り方を見せるのでしょうか。
『マンチェスター・シティ vs マンチェスター・ユナイテッド』ハイライト動画
前半 : プレミア首位のチームが圧倒!
試合開始直後から両クラブともに積極的な立ち上がりを見せます。
マンチェスター・シティはサイドを中心に相手ゴールへと襲いかかりますが、ユナイテッドはなんとか対応している状況です。
スコアが動いたのは24分、セットプレーからでした。
マンチェスター・シティFWサネのコーナーキックにDFコンパニが、スモーリングに競り勝ってヘディングでゴール。
キャプテンの一撃でマンチェスター・シティが先制点を奪います。
幸先よく先制したマンチェスター・シティはすかさず追加点を手にします。
30分、マンチェスター・ユナイテッドGKデ・ヘアの中途半端なキックをFWサネがカット。
ギュンドアン→スターリング→ギュンドアンと細かくパスを繋ぐと、最後はギュンドアンが華麗なターンからマティッチをかわし、ゴール右隅へ蹴り込みます。
このシュートが決まり、マンチェスター・シティが優勝へ大きく近づく追加点を手にしました。
33分にはマンチェスター・シティMFダビド・シルバが縦にスルーパスを出すと、そこにFWスターリングが抜け出し、キーパーと1対1。
ここはスターリングが打ち上げてしまいますが、試合を決める3点目がいつ決まってもおかしくない状況です。
前半は2-0で終了。マンチェスター・ユナイテッドは裏抜けからピンチを迎えるシーンが多く、5点くらい入っていてもおかしくない内容でした。
しかし、それ以上に問題なのはシュート0本という数字です。プレミアリーグ1位と2位にここまでの差があるのか・・・と痛感してしまいました。
ましてやマンチェスター・シティは主力を温存している状況だけに、このままの敗戦ではサポーターは黙っていないでしょう。
後半 : マンチェスター・ユナイテッドが意地を見せる
後半開始直後からマンチェスター・ユナイテッドは気持ちを切り替えたのか、49分にはマティッチのパスを受けたポグバが最初のシュート。
ここはGKエデルソンがキャッチしますが、アウェイチームにようやくシュートが生まれました。
スコアが動いたのは53分。
右サイドでマンチェスター・ユナイテッドFWサンチェスが個人技でオタメンディをかわし、中にクロスを入れると、MFエレーラが胸でボールを落とします。
抜け出したポグバが強引に押し込んで2-1と1点差に詰め寄ります。
さらにそのわずか2分後、マンチェスター・ユナイテッドFWサンチェスが左サイドを駆け上がると、最終ラインの裏へ抜け出したポグバへ完璧なクロス。
ポグバは高い打点で捉え、ヘディングシュートがネットを揺らしてマンチェスター・ユナイテッドが一気に同点に追いつきます。
69分、左サイドでサンチェスがファウルを受け、フリーキックを獲得します。
サンチェスが中央にクロスを入れると、マンチェスター・シティDFコンパニがポグバにつられ、後ろのスモーリングがフリーに。
ドンピシャの位置に飛んできたボールに対し、スモーリングが冷静にボレーシュートを叩き込み、マンチェスター・ユナイテッドが2点差をひっくり返すことに成功します。
まさかの逆転を許してしまったマンチェスター・シティ。
このまま負けてしまっては、次戦CLリヴァプール戦まで影響が出そうです。
グアルディオラ監督はデ・ブルイネ、ジェズス、アグエロと主力を次々と投入。
78分、マンチェスター・シティはカウンターからFWアグエロがDFアシュリー・ヤングにエリア内で倒されるもホイッスルは無し。
白熱のマンチェスター・ダービーは冷静さを失っている選手が増え、荒れ模様になってきました。
焦るマンチェスター・シティに対し、冷静に時間を使う考えのモウリーニョ監督が動き出したのは80分を過ぎてから。
後半大活躍のサンチェスに代えてFWラッシュフォード、リンガードに代えて若手のマクトミネイ。
試合終盤にかけてマンチェスター・シティは再三ゴールに迫りますが、アグエロのヘディングシュートをGKデ・ヘアがビッグセーブで防ぐなど、同点に追いつくことが出来ません。
アディショナルタイムの94分にエレーラを下げてDFリンデロフを投入し、時間を使うモウリーニョ監督。
試合はそのままマンチェスター・ユナイテッドが逃げ切り、2-3の大逆転でライバルチームの優勝を阻止しました。
試合後感想
試合結果
マンチェスター・シティ【2-3】マンチェスター・ユナイテッド
優勝がかかっている試合、しかもマンチェスター・ダービーということで、選手たちも気持ちが入っていました。
しかし、前半のマンチェスター・ユナイテッドは空回りしたのか、得意のカウンターを仕掛ける前にボールを奪われ、シュート0本に終わってしまいました。
ターニングポイントとなったのが、マンチェスター・シティFWスターリングが1対1で打ち上げてしまったシーンでしょう。
スターリングには前半に何度もチャンスがあったにもかかわらず、決めきることができませんでした。
あそこで決まって3-0になっていたら、さらに点差がついていたかもしれません。
ユナイテッドは結局シュート5本しか打っていませんが、3ゴールを奪っています。
アレクシス・サンチェスを中心にポグバの2ゴール、スモーリングの逆転弾と、ライバルチームの優勝がかかった試合で意地を見せましたね。
特にスモーリングは最初の失点に絡んでしまっているので、後半に決勝点を挙げられたのは大きいでしょう。
個人的マン・オブ・ザ・マッチは「アレクシス・サンチェス」
今回はマンチェスター。ユナイテッドFW「アレクシス・サンチェス」を個人的なマン・オブ・ザ・マッチに選出します。
今冬にアーセナルから移籍してきたサンチェス。
プレミアリーグ最高のサラリーの週給50万ポンド(約7800万円)でありながらも、ユナイテッド加入後は2ゴールに留まり、批判の対象に。
本人も「時間が必要」と珍しく弱気な発言をしており、ユナイテッドの獲得は失敗だったという声も少なくありませんでした。
しかし、この試合では全得点に絡む大活躍、見事なクロスボールから2アシストを記録しています。
好調とは言えない状況、絶対に負けられないダービーマッチでこれだけのパフォーマンスを発揮できるのは流石です。
今シーズンはマンチェスターユナイテッドに慣れる時間と捉え、来シーズンからの奮起に期待したいですね。
まとめ
この試合の結果を受けて、マンチェスター・シティの優勝は持ち越し。
さらにリヴァプール戦に続いて2試合連続の3失点となってしまいました。
問題はDFコンパニのポジショニングでしょう、この試合でもセットプレーなどで選手を見失うシーンが目立ちました。
4/11に行われるチャンピオンズリーグのセカンドレグでは、リヴァプールを無失点に抑え、3点のビハインドから挽回できるのでしょうか?
リーグ優勝は確実ですが、CLでどのような結果になるのか楽しみですね。