2015-16シーズンは1月に監督を交代することでチームを軌道修正し、残留に成功した「スウォンジー・シティAFC」
2016-17シーズンは、残留争いに巻き込まれるなくシーズンを終えることができたのでしょうか?
今回の記事ではスウォンジー・シティAFCの2016-17シーズンを振り返っていきます。
目次
スウォンジー・シティのシーズン成績(2016-17)
・プレミアリーグ/ 15位
・FAカップ/ 3回戦敗退
・EFLカップ/ 3回戦敗退
年明けまでは降格圏に沈み、2度も監督を解任するなど、低迷していたスウォンジー・シティ。
1月後半に3人目の監督「ポール・クレメント」が就任してからは、チーム状態が改善し、最終的には15位でフィニッシュ。
プレミアリーグでワースト2位の70失点でも、なんとか残留できたのはとてもラッキーだったといえるでしょう。
2016-17シーズンの基本フォーメーション
システム1 : 4-3-3
2016-17シーズン、スウォンジー・シティは2度の監督交代をしました。
まず、開幕から1勝1分5敗という成績の「フランチェスコ・グイドリン」監督をわずか2ヶ月で解任。
後任の「ボブ・ブラッドリー」監督も、7節~20節の間でわずか3勝しか挙げることができず、年明け早々に解任されることに。
この時点での順位は19位と、降格間違いなしだと思われましたが、今シーズン3人目の監督「ポール・クレメント」がチームの問題点であった守備を大きく改善し、残留へと導きました。
📸 And the new boss is here too… pic.twitter.com/5KRXFliwRh
— Swansea City AFC (@SwansOfficial) 2017年1月3日
システム2 : 4-2-3-1
何度も監督交代をし、選手たちは混乱してしまったに違いありません。
その様なチーム状況の中でも、スペイン代表FW「フェルナンド・ジョレンテ」やアイスランド代表MF「ギルフィ・シグルズソン」はシーズンを通して活躍できていました。
ジョレンテは得点ランキングでトップ10に入る15得点を挙げています。
195cm・90kgの強靭なフィジカルを活かしたプレーで、15得点のうち8得点はヘディングからのゴールと、空中戦では圧倒的な強さを見せつけました。
また、シグルズソンはシーズン9得点13アシストと、アシストランキングでは3位にランクインしています。
フリーキックの名手としても知られるシグルズソンは、巧みなボールタッチとコントロールで、残留への立役者となりました。
課題 : 守備の強化 & 監督の固定
シーズン70失点はあまりにも多い数字で、攻撃陣が奮闘していなかったら間違いなく降格していたでしょう。
3部から加入した23歳のDF「アルフィー・モーソン」が中央を固めてから守備の安定性が増しましたが、下部リーグから加入したばかりの選手にセンターバックのスタメンを任せなければならないチーム状況はとても不安です。
安定したパフォーマンスを発揮できるセンターバックを何人か獲得したいですね。
また、個人的な考えなのですが、監督を頻繁に代えるのは選手が混乱してしまうため、なるべく避けたほうが良いと思います。
戦績が悪いと更迭したくなる気持ちも分かるのですが、選手が戦術変更に苦しむのは間違いありません。
クレメント監督には、ぜひ長期政権を築いてほしいですね。
2017-18シーズン展望
スウォンジー・シティは今夏、チェルシーから19歳のFW「タミー・アブラハム」をレンタルで獲得しました。
さらに、スペインのラス・パルマスからMF「ロケ・メサ」を獲得するなど、攻撃陣を中心に補強を進めています。
一方、守備の選手ではヘーレンフェーンからGK「エルヴィン・ムルダー」を1人加えたのみなので、守備の補強には積極的に動いていないように思えます。
もしかすると補強はせずに、既存の選手に戦術を浸透させて新シーズンを迎えるのかもしれませんね。
カルロ・アンチェロッティ(現バイエルン・ミュンヘン監督)の元でアシスタントとして経験を積んだ「ポール・クレメント」監督。
2017-18シーズン、クレメント監督はどのようなフットボールを展開するのでしょうか。
スウォンジー・シティの新シーズンに期待しましょう。