前ドルトムント監督の「ユルゲン・クロップ」がリヴァプールの監督に就任してから2年目の2016-17シーズン。
2015-16シーズンはプレミア8位に終わり、欧州の舞台に立つことはできませんでした。
結果が求められる2年目をクロップ監督率いるリヴァプールはどのように過ごしたのでしょうか?
今回の記事ではリヴァプールの2016-17シーズンを振り返っていきます。
リヴァプールのシーズン成績(2016-17)
・プレミアリーグ/ 4位
・FAカップ/ 4回戦敗退
・EFLカップ/ ベスト4
ついにリヴァプールが3シーズンぶりにチャンピオンズリーグ(CL)に帰ってくるかもしれません。
プレミアリーグを4位で終えたリヴァプールはCL本戦にストレートインとはなりませんでしたが、(プレミア3位までは本戦出場)CLプレーオフを戦うことで本戦出場となるかもしれません。
クロップ政権2年目で、待望のCL出場権を獲得できたことは、近年の停滞感が漂うリヴァプールにとって価値のあるものでしょう。
2016-17シーズンの基本フォーメーション
システム1 : 4-1-4-1
システム2 : 3-5-1-1
4-1-4-1を基本に、攻撃を重視した3-5-1-1も採用。
エースのコウチーニョやマネがともに13ゴールを記録するなど、今シーズンは攻撃陣の活躍が光りましたね。
Jogo importante amanhã! Vamos @LFCBrasil! Important match tomorrow! Come on @LFC! pic.twitter.com/JdbwH3ObBE
— Philipe Coutinho (@Phil_Coutinho) 2015年9月30日
しかし、守備ではセットプレーやカウンターからの失点が目立ち、修正が必要なポイントでしょう。
特に頼れる左サイドバックが不在なのが大きく、中盤が本職のミルナーが務めなければなりませんでした。
守護神として期待されて加入したGKカリウスもミスが目立ち、ベンチが定位置に。守備陣の補強が急務です。
課題 : 過密日程の攻略
クロップ監督が好む戦術「ゲーゲンプレス」は、ボールロスト直後に素早くプレスをかける事で、相手の起点を潰しつつ、ショートカウンターを狙っていくスタイルです。
簡単にいえば、「相手のゴール付近でボールを奪えれば、少ないタッチ数で得点できる」といったものですね。
その分攻守の切り替えを素早く行わなければならないので、選手たちは長い距離を走る必要があります。
戦術は数字にも表れており、リヴァプールは「チーム走行距離(4311.0km/年)」と「スプリント回数(21,789本/年)」でリーグトップの数字を叩き出しています。
この数字から、体力面で相当な消耗が強いられる戦術であることはお分かりいただけるでしょう。
年末年始の過密日程後の1月~2月は7試合を戦い1勝3分3敗と大ブレーキ。
過密日程による選手の疲労が関係しているのは間違いないです。
前述した守備の不安と、過密日程とどう付き合うかが新シーズンの課題ですね。
新シーズン展望
クロップ監督がドルトムントを指揮した3シーズン目に成功したように、「ゲーゲンプレス」がフィットするには多少時間がかかります。
リヴァプールに関しても昨年より確実に完成度が高まっており、来シーズンはよりアグレッシブなフットボールを見ることができるでしょう。
来シーズンはCLとプレミアの二足のわらじを履くシーズン。夏の移籍市場での選手層の拡充と、シーズン終盤へのスタミナ温存がカギになるでしょう。
ハードワークを求められる戦術のため、故障者が続出しないかも個人的には心配ですね。
クラブ創設125周年となる来季をリーグ制覇で飾ることができれば、チーム、サポートにとって忘れられないシーズンになるでしょう。